二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter1 イキノコレ オシオキ編 ( No.138 )
- 日時: 2014/06/11 22:23
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
『超高校級のマジシャン』 黄瀬 遥 の オシオキ
『フレイムエスケープでショー!』
目を開けると・・・箱の中にいた。 全面ガラス張りの。
体育座りしないと入られないようなそんな狭い箱の中で何が起きるのだろうと考える。
・・・それにしてもなんか暑い・・・。
そう横を見ると燃えていた。
・・・箱が。 燃えている。
「・・・・火!?」
暑いわけだ。周りを見てみるとどこも火。 炎。
フラッシュバックしてしまうあの幼い頃にやった火のマジックを思い出し、嘔吐く。
「おと・・・さ・・・助けてぇ・・・」
もう既にこの世にいない父に助けなんて呼べない。
「助けて・・・助けて・・・誰か助けてよ・・・」
熱い・・・息苦しい・・・。
燃えているせいで私が欲している酸素は燃える材料になっているから凄く息苦しく、喉が熱い。
「お父さん・・・みんな・・・」
あぁ、もう駄目だ・・・でもまだまだ生きたい!!
なんて・・・凄く馬鹿な考えだよね・・・。
ディム先輩の命を奪っておいて・・・何が生きたいだろう。
でも死にたくない。 死にたくない死にたくない!!
そんな願いが届いたのだろうか・・・天井が開いた。
私は無我夢中で勢いよく立ち上がって出ようとした・・・でも、とある物を見て足がすくんだ。
目線の先にはモノクマが・・・缶を持っている。
缶にはハッキリ書かれていたのだ。 『ガソリン』と。
モノクマはその缶をこちら側に倒し、ガソリンをこっち側に・・・
その光景をみて・・・血の気が引いた。
「し・・・しにたくな・・・い・・・。
まだ・・・やりたいこと・・・あるのに・・・」
涙が出てきた。
しかしガソリンの流れは止まらない。ゆっくりとゆっくりとこっちに来る。
そして引火する直前に何かがはち切れてしまった。
「助けて・・・みんな・・・おとうさあああああああああああ!!」
引火して、箱は爆発した。
「やれやれ・・・後処理が大変だよ・・・」
モノクマはせっせと水を火にかけて消火活動をする。
そこにあったのは黒い物体があちこちに散乱しているのと、奇跡的に焦げただけの高級なトランプが入ったケースだけだった。