二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter00 〜アリエナイ日常、ありえない新生活〜 ( No.17 )
日時: 2014/05/21 20:34
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: jwT.QVpL)

月樹野と別れた後、俺は重苦しい扉の前にいるメンバーに話しかけてみることにした。
えっと…ここのグループは78期生、79期生と80期生が混じっているみたいだな。そう思い俺は短い黒髪の男性の方に顔を向けた。



「ディルムッド・ローリンズ。…言いにくいなら『ディム』で構わない」



ディルムッド・ローリンズ。
楽器なら何でもプロ並みに演奏可能。その種類は幅広く、ギターやベース、ドラムなどの軽音楽や、縦笛や和楽器などもフィーリングでプロ並みに演奏してしまうという『超高校級の楽器奏者』だ。
希望ヶ峰学園で高く評価されているのはヴィオラみたいだが、本人はクラリネットが特に好きらしい。


「…まだ何か用なのか?『ボサボサアンテナ』」
「ボサボサアンテナ…?まさか俺のこと?」
「あぁ。俺にしてはいいあだ名をつけられたと思っているんだけど…。これからよろしく頼むよ、ボサボサアンテナ」
「なんかすごく複雑なんだが…」


出合い頭に変なあだ名をつけられてしまった。これも外国人の感覚なのかな…。
まぁ、少し震えてはいるが悪いやつではなさそうだ。仲良くできたらいいんだけどな…。
ディムと少し話した後、俺はぼさぼさの黒い髪をまとめた少女の方に顔を向けた。



「自分は鷹取つばめという。仲良くできたらうれしい」



鷹取つばめ(タカトリ ツバメ)。
ジャングルや無人島でも生き抜けるほどの生命力と体力、独学のサバイバル知識を持つ『超高校級のサバイバー』…って言われてたんだよな。
どうやら自分の背丈以上の熊に素手で勝ったこともあるらしい。…どんな戦闘力してるんだ。


「ここ、いかにもサバイバルキャンプのような場所だな!」
「いや、ここは希望ヶ峰学園で…」
「その言葉には生気が足りないぞっ!きっとこの場所の学園もどきは嘘偽りの姿なんだろ!?本当は密林のジャングルなんだろ?!」
「(だめだこりゃ)」


どうしてそういう結論に行き着くんだよ!!俺は思わず彼女に心の底から突っ込んだ。…心の中で。
まぁ、ジャングルや無人島で生き抜いてきたんだろうから俺達とは考える次元が違うと思うんだが…。いくらなんでも次元が違いすぎる。
目をキラキラさせている鷹取を遠目で見ながら、俺は黄色いジャージを着ている少年の方に顔を向けた。



「…ん?僕に何か用なの?あぁ、自己紹介ね。七花火蛍。よろしく」



七花火蛍(ナナハナ ヒケイ)。
地元の町の花火大会を色鮮やかにしたのをきっかけに、「暇潰し」で夕目になってしまった『超高校級の花火師』。
どうやら自分の花火をネットオークションで売ったら、5,000万で売れたんだとか。とんでもない金額だな…。


「な、なぁ。お前の花火ってどんな感じなんだ?」
「…え?説明するの面倒だからやめてくれない?」
「面倒って…。お前の花形なんだろ?」
「暇つぶしだし。みたいなら後でスマホの画像見せてあげる。…それでいいですか?」
「お、おう…」


敬語でしゃべったりため口になったり…。面倒くさい奴だな。でもまぁ画像を見せてくれるって言ってくれたのには感謝しなきゃ。
なんかボーっとしていて頼りにならなさそうだけど…。実は腹の底はとんでもなかったりして…。
俺は七花と別れた後、ソフトモヒカンが特徴的な少年の方に顔を向けた。



「俺は小鳥日那ってんだ!!よろしくな、片桐にーちゃん!」



小鳥日那(コトリ ヒナ)。
あの『超高校級の日本舞踊家』西園寺日寄子の弟で、バックダンサーの腕前では彼の右に出るものはいないという『超高校級のバックダンサー』。
本当はプロを目指していたようだが…。どうやら失敗したらしい。でもここに呼ばれるってことは凄いダンスの才能なんだろうな。


「そういや、最初に会った時…お前いたか?」
「はぁ?!俺、ずっとここにいたしっっ!!にーちゃん酷いッ!!」
「い、いやぁ確かに派手な格好だけどさ、遠目から見ると低身長のせいで目立たないというか…何というか…」
「まぁ目立たないのは認めるけどさー…」


西園寺も小学生並みに背が低かったと思うが、小鳥も小さいな…。苗字は違えど兄弟には変わりない、ってことか。
でもこれ以上突っ込むと泣きそ出しそうだからやめておこう。こいつのためにも、俺のためにも…。