二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter02 〜明日の登らない丘へ〜 学級裁判編 ( No.226 )
- 日時: 2014/06/28 16:30
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: qsw8GWEd)
「みんなもう知ってると思うけど、忘れてる人の為に、学級裁判の簡単な説明から始めましょう。
学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます。
正しいクロを指摘した場合は、クロだけがおしおき。
ただし、間違った人物をクロとしてしまった場合は、クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが、卒業できるのです」
緊迫した空気が流れる中、モノクマは淡々と学級裁判のルールを再確認し始める。
そうだな、今できることをやっておかないと。
〜片桐の記録ノート〜
被害者:「超高校級の体育委員」浅峰小太郎
死因:不明
死亡時刻:午後1時30分頃
死体発見場所:寄宿舎1F 食堂内 厨房
備考:顔に何かで殴られた打撲痕がある。
コトダマ
『モノクマファイル2』浅峰の被害状況がまとめられている。何故か死因の欄が『不明』になっている。
『浅峰の顔の打撲痕』顔全体に痛々しいほどに痕が残っている。鼎野の検死結果で、これは死因を偽装するためのものの可能性が高くなった。
『浅峰の吐血痕』浅峰の口から出ている血液。浅峰は毒殺された可能性が高い。
『浅峰のジャージ』濡れている箇所がある。浅峰は死ぬ前に水を飲んでいた可能性が高い。
『コップの破片』浅峰の手の周りと顔の周りに飛び散っている固い破片。浅峰はそのなくなった5、6個のコップで殴られたのだろう。
『三神の証言』午前中に彼女がジュースを飲みに来た時と、今の棚に入っているコップの数に違いがある。明らかに5、6個少なくなっている。
『棚の中の毒』黄瀬が犯行に使ったものと同じもの。1回目の事件の時よりも量が減っているため、使用された形跡がある。
『片桐とモノクマの会話』毒の隠し場所を知っているのは片桐とモノクマのみ。彼らの会話を盗み聞きして持って行った人がいる。
『鼎野の検死結果』浅峰の打撲痕は死後につけられたものの可能性が高い。死因を偽装するためのカモフラージュなのかもしれない。
『死体発見アナウンス』死体を犯人以外の3人以上の人間が発見した時に流れるアナウンス。しかし、今回の場合は片桐と寺阪が見た時点で流れたため『彼らより前に死体を見た人間がいる』という可能性がある。
『小鳥の証言』昼食時間、食堂にいたのは『片桐、小鳥、七花、鷹取、月樹野』の5人。彼らが食堂にいる途中で春白が食堂にやって来て、彼らが食堂から出る前にそこを去って行った。
『瀬川の証言』今回のクロは浅峰を殺すつもりではなかった……?では一体誰を殺そうとしていたのだろう?
『モノクマの証言』毒を持って行った人物は『片桐とモノクマの会話』を聞いていた人物で間違いないらしい。
『鷹取の証言』浅峰は事件直前まで鷹取、寺阪と共にプールにいた。浅峰が『水を飲む』と言って厨房に向かった後、彼が戻ってこないのを心配し寺阪が厨房へ向かったところで『死体発見アナウンス』が流れた。
「……よし、こんなところかな」
「では参りましょう!!議論、スタート!!」
〜学級裁判 開廷〜
早緑「とりあえず、モノクマファイルに書かれていたことを確認してみましょう。そこの不自然なところから意見を導き出すんです」
藍川「あ、じゃあ私がモノクマファイルを読み上げるねー!今回の事件の被害者は『超高校級の体育委員』である【浅峰小太郎】クン。死因は【不明】で、死亡時刻は【午後1時30分頃】。食堂内の【厨房】で発見されたんだったね」
寺阪「誰だ……誰なんだっ!!さっさと白状しろ!!!」
小鳥「お、落ち着けって寺阪にーちゃん!感情的になっちゃったら解決できる問題も解決できなくなっちゃうぞ?!」
月樹野「それにしても、悲惨でしたよね…。浅峰君は【何かで殴られて】殺されてしまったなんて…」
『それは違う!!』
【何かで殴られて】←『鼎野の検死結果』
B R E A K ! !
片桐「月樹野、浅峰が撲殺された可能性は低いぞ」
月樹野「ど、どうしてです…?浅峰君は顔に傷を負っていたんですよ?何かで殴られて殺されてしまったとしか思えません!」
鼎野「俺が検死を行って分かったことなんだけど…。浅峰の傷、どうも死後につけられたものの可能性が高いんだ」
瑞哉「……忍者が嘘をついていないなら、熱血は別の方法で殺された。……そういうこと?」
瀬川「あぁ。鼎野がしっかり調べたんだから間違いないだろうさ」
春白「でも、鼎野クンが嘘をついている可能性だってあるわけだよね?自分が犯人で、わざと検死役を買って出て嘘の検死結果を吐いた、とかさ」
三神「あんた、まだそんなこと言ってんの?!」
鼎野「…悪いけど、自分が死ぬとわかっていて嘘の情報吐けるかよ。俺が言っている情報は【真実】だ」
春白「ならさ、浅峰クンを殺した【本当の凶器】。それはなんなのさ?」
早緑「それらしきものは何かありませんでしたか?」
瑞哉「……アンテナ。何か『情報』持っているでしょ、違う?」
片桐「(瑞哉、何かに気付いているのか…?情報を引き出せるかもしれない、ここは本当の凶器である『あれ』を出してみるか)」
物品及び証拠提供
【本当の凶器】←『棚の中の毒』
片桐「……実は、厨房を捜査しているときに棚の中でこんなものを発見したんだ」
波希「毒、みたいだね。黄瀬さんの事件の時と同じものかな?」
三神「あぁ、それならあいたんと鼎野くんも確認したよね!ご丁寧に『トリカブト』って書いてあったから黄瀬さんの事件と同じ毒だよ!」
片桐「念のために中身も確認してみたんだけど、量がすごく減っていたんだ。恐らく…浅峰は『この毒で』殺されたんだろう」
七花「口から血を吐いていたし、その線で間違いなさそうですね」
鷹取「うぅっ、浅峰っ……!!」
瑞哉「……理解不能。レイ、よく食堂に立ち寄るけど…そんな毒なんてなかった」
早緑「問題はそこなんですよね…」
瀬川「じゃあ、次は『なんで厨房に毒が置いてあったのか』について話し合おうよ。そうすれば…きっとこんなこと仕組んだ卑劣な奴の正体もわかるだろうからさ」
- chapter02 〜明日の登らない丘へ〜 学級裁判編 ( No.227 )
- 日時: 2014/06/29 18:27
- 名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: dCFCK11c)
七花「厨房に毒が置いてあった…?そもそもそこにはなかったんですよね?」
三神「当たり前だよー。厨房に毒なんて置いてあったら危険じゃん!」
春白「でも、【もともと置いてあった】可能性だってあるよね?」
小鳥「きっと【モノクマが置いた】に違いないぞ?!」
瑞哉「【誰かがこっそり厨房に置いた】のかも……」
片桐「(厨房に毒なんてあったらたまったもんじゃないからな…。きっとあいつの意見が正しいだろ)」
『それに賛成する!!』
【誰かがこっそり厨房に置いた】←『モノクマの証言』
同 意
片桐「瑞哉の言うとおりだ。あの毒は、『誰かが厨房に持ち出した』に違いないよ」
瑞哉「犯人が持ってきた……?違いそうだけど」
藍川「ねぇねぇ、じゃあその毒はどこから持ち出したの?」
モノクマ「そりゃあ『購買部』に決まってんじゃ〜ん?」
鷹取「なぜお前がしゃしゃり出てくるんだ!!」
片桐「……この場合は鷹取に賛成したいが、モノクマの言っていることは本当だ。俺がこの目で『モノクマが毒を置く』ところを見ているからな」
早緑「と、いうことは…毒のありかを知っているのはモノクマさんを除くと片桐さんだけ、ですよね?」
波希「また片桐くん絡みなんだね?……片桐くん、君本当に『超高校級の幸運』?」
片桐「俺に聞くなよ…」
月樹野「まぁ、その話は置いといて…。モノクマの話が本当で、他に見ている人もいなければ…毒のありかを知っているのは『片桐君』と『モノクマ』だけなんですよね?」
三神「じゃあ片桐くんが犯人なんじゃないの?」
寺阪「否、それは違うぞ!!」
三神「なんでそんなこと言えんのー?【片桐くんが犯人じゃない証拠】でもあるのー?」
『それは違う!!』
【片桐くんが犯人じゃない証拠】←『死体発見アナウンス』
B R E A K ! !
片桐「証拠ならあるぞ」
三神「なになにー?もしも嘘はいたらあいたん許さないからねー?」
小鳥「三神ねーちゃん、ちょっと怖い…」
片桐「『死体発見アナウンス』だよ。このアナウンスは、『死体をクロ以外の3人が見たとき』に流れるらしいんだ。俺は浅峰の死体を見た後、そのアナウンスを聞いたんだよ」
寺阪「あぁ。俺も浅峰の亡骸を見た後にそのアナウンスを聞いている…」
瀬川「つまり、少なくとも死体発見アナウンスを聞いた『片桐』と『寺阪』は犯人ではないということだな」
三神「うぅ…。片桐くんのことは分かったけどさー、じゃあ誰が毒を持って行ったの?」
藍川「そこなんだよねー。毒が購買部から持ち去られたことは分かったけど、昇クンでもなかったら誰が持ち去ったのかな…」
小鳥「うーん、うーん……。あっ!!もしかしたら昼の『あいつの行動』怪しいんじゃないか?!」
七花「『あいつの行動』?」
小鳥「ほら!!俺達が食堂で昼飯食べてただろ?!その時に入ってきた奴がいるじゃん!そいつ、今思ったら絶対怪しい行動とってたって!!」
七花「あぁ…。『あいつ』か。片桐君も分かりますよね?一緒に行動していたはずなんですから」
寺阪「だ、誰なんだ?!怪しい奴って…」
片桐「(『あいつ』…。小鳥が怪しいと思っている奴って、もしかして…)」
怪しい人物指定
『お前しか、いない!!』
→【ハルシロ スズカ】
片桐「…『春白 鈴花』、お前なんじゃないのか?」
春白「は?どうしてそうなるのさ」
小鳥「お前、俺達が一緒に昼飯食ってた時厨房に水を飲みに来たじゃんかー!!その時厨房に入ったのは『月樹野ねーちゃんとお前』。だけど、月樹野ねーちゃんは片桐にーちゃん達の飯を作ってて手が離せなかったはず。
だから、【毒を置けたのはお前しかいない】んだよ、春白ねーちゃん!!」
春白『あーあ、興醒めするよ…』
反 論 ! !
春白「どうしてボクだって言い切れるの?毒が置かれた時間帯も分からないのに、犯人扱いされちゃあ困るねぇ」
七花「ですが、犯行時刻近くに怪しい行動を取っていたのは君以外にいないんだけど」
春白「それ以前にだれか動いていた可能性は?月樹野さんが毒を持ち去った可能性は?」
片桐「そ、それは…」
春白「そんな薄っぺらい推論、ボクがデザインし直してあげるよ」
反論ショーダウン vs.春白鈴花
START!!
春白「そもそも、そんなの君の推論だよね?
キミ達は確かに昼食時にボクを見たかもしれない。
だけど、【それだけじゃ決定づけられないよ】」
【それだけじゃ決定づけられないよ】←『三神の証言』
発 展 ! !
片桐「ちょっと待ってくれ。厨房に来たのはお前と月樹野だけじゃない。
三神だってジュースを飲みに午前中来ているんだぞ?
毒だって気付いていたら、すぐに誰かに教えるはずだよな?」
春白「ふぅん、三神サンも来ていたのは初耳だよ。だったら彼女が持って来たんだろうね。
だって、彼女いかにも裏の顔がありそうな顔してるじゃん?
【モノクマの話を聞いて】さ…、きっと思いついちゃったんだろうね、今回の犯行を…」
「その言葉、斬らせてもらう!!」
【モノクマの話を聞いて】←『片桐とモノクマの会話』
B R E A K ! !
片桐「…待ってくれ。どうしてモノクマの名前が出てくるんだよ」
春白「どうしてって、キミ頭までおじいさんになっちゃったのかい?ついさっきキミが言ってたじゃないか。『モノクマが毒を置いたのを見た』ってさ」
片桐「じゃあ、どうして『俺とモノクマが話し合っている』のを知っていたんだ?」
春白「……どういうことだい?」
瑞哉「アンテナは『モノクマと話した』とは一言も言っていない…。どうして、知ってるの?」
春白「そ、それは、言葉の綾で…。見たのなら話を聞いているはずだろう?!」
瀬川「片桐が購買部に毒を置いているのを見ただけかもしれないじゃないか。それは言葉の綾とは言わないぞ」
三神「それに、あいたん毒なんて持ってってないし、悪意ある顔なんてしてないし!!『午前中は棚の中に毒なんてなかった』よ!!」
鼎野「三神の後に厨房に出入りしたのは月樹野と春白だけらしいからな。……もう言い逃れは出来ないんじゃないか?」
春白「…………チッ」