二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter3 望みのチェックメイト ( No.287 )
日時: 2014/07/12 21:27
名前: アルズ (ID: iRKX8kpQ)

気を取り直しもう一度購買部へ行く。
相変わらず五つずらりと並んでいるこけしが目に入り苦笑いになってしまう。

とりあえず気にしないようにし、ガチャへ二枚コインを入れガチャを回す。

出てきたのは・・・ドクロの水晶と無限タンポポだった。

「なんだこれ!? 怖いし不気味だぞ!?」

ドクロの水晶が出てきた瞬間こんなこと言ったのだが・・・本当に不気味なのである。
影でなんか不気味さ増すし・・・やばい。持ちたくない。絶対呪われる。

「・・・飾って置こうかな・・・。」

そう言った瞬間ガラリと扉が開く音が聞こえた。

「あれ? 昇クンだーやっほ・・・フフッ・・・なにこれ!?」

そう言って藍川が入ってきて・・・吹き出した。
多分絶対こけしのことだろう。 俺もなんでだと突っ込みたかったさ・・・。

「小鳥がこけし当てまくって飾ってるんだ・・・ある意味やばいだろこれ・・・?」
「本当に・・・やばい・・・よね・・・お腹痛い・・・」

笑いを堪えながらお腹を押さえている・・・。
そんなに笑えるのかこれ・・・。

「・・・昇クンそれなに?」

そう笑いが収まってきた彼女はそう言ってきた。
多分今持ってる水晶のことだろう。現に水晶に指さしてるし。

「なんか・・・ガチャで出てきた。」
「が・・・ガチャでそういう素敵な物がでてくるんだね・・・!!」

・・・今藍川はなんといったのだろうか・・・?素敵な物・・・?

「・・・これが?」
「うん!! だって結構綺麗だし怖さもいい・・・!! 素敵じゃない!」

前からあれだなとは思っていたけど・・・好みもあれなんだな・・・。

「・・・いるか?」
「うん! いるいる!!」

彼女に手渡すと嬉しそうにそれを受け取り水晶を眺めている。

「・・・そう言えばさ、藍川ってなんで演奏家に?」
「うーんとね、私の家って音楽一族なんだ。 だから私も音楽やって・・・結果的に演奏家になったんだよ。」
「へぇ・・・あ、だから妹に・・・」
「うん。 あれ、昇クン檸の事知ってたんだね!」
「まぁ・・・そう聞いていたしな・・・。」

実際どんな人なのかは知らないけど・・・彼女も凄いんだろうな・・・。
音楽の話を延々に聞かされた後、藍川と別れて食堂に行った。
行った理由はなんか色々疲れて水でも飲もうかと思ったからだ。

食堂へ行くと七花が何かスープを飲んでいた。

「・・・貴方か・・・。」
「よお。それなんのスープだ?」
「インスタントのコーンスープです。 料理出来ないから。」

・・・こいつちゃんと食べてるのか? 朝食食べないし・・・色々大丈夫なのだろうか。
とりあえずキッチンへ行き水をくんで椅子に座りこう言った。

「お前・・・ちゃんと食べてるのか?」
「現に食べてるし、みんながいない所でラスク食べてます。」
「それは飲んでるって言って食べてるとは言わない。」
「これだけでお腹は満たされるからいい・・・。」

・・・まぁ見た目からわかる通り細いし・・・健康的な意味で大丈夫じゃないだろうこれは・・・。

「これいるか?」

多分受け取らないとは思うけど一応・・・と言う事で無限タンポポを彼に渡してみた。
すると七花は少し嬉しそうな顔をして

「・・・じゃあ後で遊ぶ。 ありがとうございます。」

と言って無限タンポポを受け取った。
よかった・・・彼の好みに合ったみたいだ・・・。

「ねぇ・・・。」
「なんだ?」
「なんで僕は存在してるんだろう・・・。」

聞いた瞬間水を吹いてしまった。
なんで急に存在理由聞かれるんだ!? なんで俺に聞く!?

「何かおかしい質問した・・・?」
「存在理由って聞いて驚かない人はいないと思うぞ!? わからないよ・・・宇宙とか生命を生み出した神様じゃないからさ・・・。」
「・・・やっぱり謎は深まるばかりか・・・。」

やっぱり七花はつかみ所がないな・・・。
そう思いながら水を飲み干す。 彼ものんびりとスープを飲んでいる。

少し沈黙の時間が経った所で俺は個室へと戻った。 七花はその間に既に飲み干していて先に戻っていった。

キーンコーンカーンコーン...
『希望ヶ峰学園学園長がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい』

「・・・時間か。」

ふああと欠伸をしてベットへ倒れ込む。
今のところ人間関係は春白以外良好・・・と言ったところか。
動機等がない限りまだまだ大丈夫だ・・・。

そう思いながら瞼を閉じて熟睡した。