二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter3 望みのチェックメイト ( No.290 )
日時: 2014/07/13 21:05
名前: アルズ (ID: iRKX8kpQ)

『希望ヶ峰学園学園長がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!!
今日もはりきって過ごしましょう!』

あいつの声を聞いてぼんやりと目を開けた。
足りなくなった酸素を欠伸で補充し、ふとごみ箱を見た。
昨日捨ててあるコインはそのままであり、動かした跡もなかった。

「・・・どうせ捨てるときは焼却炉の中だよな。」

わざわざ燃えさかる中取るバカはいないだろうし、燃やし尽くしたらもうドロッドロに溶けてるだろうし・・・うん、もうこのままにしておこう。

そう思いながら扉を開けていつもの日常と化した朝食会に行く。








食堂に行くといつもの早起き組がいた。

「・・・。」
「寝かけてる・・・!?」

約一名寝かけている人がいるがどうしようか・・・。
というか本気で危ないぞこれ・・・ほぼ寝てるよ・・・。

「あ、おはようございます。 とりあえず今作ってますので波希さんを部屋に・・・」
「わかった。 誰か手伝ってくれ。」
「じゃあ俺行くよ。」

そう言って瀬川と二人がかりで波希を運んでいく。
彼はまだ寝てはいない。寝かけているだけなので校則違反にはならないはずだ。

「・・・なんかごめん・・・。」
「いやいいよ。 それよりも無理して来なくてもいいんだぞ?」
「・・・・いや、これは行かないと駄目なんだよ。」
「どういう事だ?」
「そう言われてるから・・・。」

そう言ってこくりこくりとなっている彼はそれ以上語ろうともせず問いかけるとただただ眠いと言うだけだった。
俺と瀬川は部屋に入れた後、顔を見合わせた。

「波希って本当に不思議だな。」
「・・・そうだな。」

とだけ言ってまた一緒に食堂へと戻った。


戻った頃には食堂に来れる人はみんな来ていてご飯も出来ていた。
先に食べている人がほとんどだが・・・それでも自分たちのは残していてくれていた。

「お疲れ様だぞ!
なぁなぁ、聞いてくれ!!自分にしては頑張ったんだぞ!? お前達の分食べないように!!」
「普通に考えて食わない方を選べよ!?」

やっぱり狙っている人がいたようだ。鷹取だけだが。
とりあえずお腹がすいたのでご飯を食べる。

早緑には悪いけど・・・やっぱり味などは月樹野に劣っていた。
まぁ早緑の真価はお菓子作りだから仕方ないけどな・・・。
とりあえずご飯が食べれるだけありがたいと思おう。

そうボーッと思ってる間にもう既に食べ進めていった。







食べた後個室へ戻り、どうしようかなとベットに座って考えた。

「やっぱりガチャでもしようかな・・・」

そう考えて扉を開け、購買部へ向かうと・・・波希がいた。
なんでみんなここに来るんだよ。 何かここにポ○ダンのいせきのかけら的な物があるのか!? 神秘的な何かがあるのか!?

「あ・・・片桐クン。 なんか出してくれない?」
「なんか・・・ってなんだよ。」
「ゲーム。 出来ればパズル・・・」

こいつはなんでパズルにこだわるのだろう・・・そう思いながらコインをガチャガチャに入れて景品を出す。

出てきたのは携帯ゲーム機だ。

「・・・入ってるのはトトリス?」
「知らないよ。 ほらあげるから。」
「やったー・・・。」

そう言って起動すると嬉しそうに目を輝かせてゲームをする。

「波希ってパズルゲーム以外のゲームはしないのか?」
「しないよ・・・? 僕アクションゲームとか無理で・・・」
「え・・・? なんでだ?」
「酔うんだよ・・・。 特に3Dのは激しくてさ・・・」

・・・なんか意外だな。

「僕謎解きもできないし・・・RPGならまだ出来るけどすぐにやられちゃうし、シューティングも標準ずれちゃったり・・・パズルゲームと相性はよくないんだよ。」
「へぇ・・・。」
「だから僕はパズル以外はそんなにやらないんだよね。」
「・・・そうなんだ・・・。 じゃあ育成ゲームとかはどうなるんだ?」
「なにあげればいいのかわからなくてそのまま詰んで・・・」

そんなゲーマーの波希とゲームの話をした後個室へと戻った。

chapter3 望みのチェックメイト ( No.291 )
日時: 2014/07/14 20:34
名前: アルズ (ID: iRKX8kpQ)

個室に戻ったとき、どうしようかと悩む。
みんなと交流かそれとも情報か・・・交流もいいが脱出の手段ともなる情報もしっかり集めないと。
そう思い雨唄がいる脱衣場へと向かった。

「・・・あれ?」

そんな声を出した理由はそこに籠を漁っている七花がいたからだ。

「あったあった・・・。」

七花はそう言いながら籠から取り出したのは・・・ナイフ。しかも二本。

「な・・・!?」
「あ、貴方・・・何か御用で?」
「御用あるけど何持ってるんだよお前!?」
「何って・・・ナイフ。」

何を当たり前な事をと言う七花はじっとナイフを見つめるとあぁと納得したような声を上げた。

「大丈夫です・・・これはただ趣味で集めているだけですから。」
「趣味でナイフ集めて・・・持ち歩いて・・・」
「うん・・・。 世間で言うガンマニアって所か・・・。」
「・・・じ、じゃあそれで人とか傷つけるなよ・・・?」
「・・・。」
「なんでそっぽを向く。」

明らかに俺とは違う・・・籠が入った棚の方を向いている。
そして数秒後彼はハッと思い付いたように外へ出て

「モノクマーいますかー?」
「はいはいー?」

何故かモノクマを呼んできた。 何かするかもわからないのに何故呼んだのだろう・・・その答えはすぐに帰って来た。

「・・・もしもの話だけど、もしも犯人が連続殺人・・・というか皆殺しにしたらどうなるの?」
「・・・あぁぁぁ!! そうだったその可能性があったんだったぁぁぁ!!」

モノクマは膝から崩れ落ち、悲しみに暮れている?とすくっと立ち上がりとある校則を入れた。

「じ・・・じゃあこうしよう・・・!
『クロが殺せるのは二人まで』!! これで皆殺しはなしっと・・・ふぅ、ボクってば天才・・・。」

なんて自分に酔っているような動作しているけど・・・二人も殺すひとなんているわけない・・・・。
そう思ってるとモノクマはこちらを見た。

「・・・そう言えばさ、片桐クンほぼ毎日ここ出入りしているけどなんしたの?」
「サウナだよ・・・。」
「へぇ・・・。」

つまんなそうな顔をしてモノクマは手を振りながらどこかへ行ってしまった。
七花ははあとため息をついて

「じゃあ私はここで失礼します。」

と言って個室へと戻っていった。

ぽつんとなってしまった俺は・・・棚からアルターエゴを取り出す。
・・・ほぼ毎日有効活用しているけど・・・図書室は今現在多分春白にとられているんだろうからここの方が効率は良い。

『・・・あ。 えっと・・・』
「片桐だ。 俺は片桐昇。」
『・・・片桐か。 よろしく。』

そう言えば名前伝えていなかったな・・・今思うとちょっと迷惑だったかな・・・。

「なぁ・・・いい情報は・・・」
『うーん・・・ゾンビ関係は掴めた。』
「ほ、本当か!?」
『ああ。 あと・・・アンドロイドってやつ・・・?』

アンドロイド・・・? ってあれだよな・・・ロボットの・・・。

『まぁまずゾンビからだ。
なんだろう・・・とある人はこう思ったんだよ。『絶望で人は生き変えるか』って。 それがおれが前解読できなかったところなんだよ。』
「・・・絶望・・・?」
『うん。 それの制作には超高校級の生徒が数人関わっていて記憶つくって・・・とかな。』

な・・・なんだその企画は・・・ばかげている・・・。
それって実際に死体使ったって事だろ? しかも生き変えるなんて瑞哉辺りが結構驚くぞ・・・その前に驚かない方がおかしいか。

「・・・アンドロイドの方は・・・?」
『実はそこまで詳しくはわからない・・・。
わかるのは思考回路がおれらアルターエゴっていうのを使っているということだけなんだ。』
「・・・お前って結構いるのか?」
『いる。 おれは初めてじゃなくて・・・外見モデルも違う。制作者のプログラムを模範して外見を違うのにしただけなんだよ。
言えばコピーだよ。 そのコピーをアンドロイドの思考関係の方に入れれば人間っぽくなるのさ。』

・・・難しい話だな・・・。
そう言えばこの話って関係あるのかな・・・

『関係無いとか思ってるといつか重要な所に気づかないぞ』
「・・・口に出してたか?」
『いや? ただの勘だよ。』

・・・こいつって勘を頼りにするよな・・・。
早緑の件にしかり、今のにしかり・・・。


キーンコーンカーンコーン...
『希望ヶ峰学園学園長がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい』

『今の戻らないといけないんじゃねぇのか?』
「・・・そうだな。 続き頼めるか?」
『当たり前だろ。 じゃあな』
「・・・またな。」

パソコンの蓋を閉じて棚に戻す。そして戸を閉めておく。
これで不自然とか思われないだろう・・・。

個室へ戻りベットへ潜り込む。
しかし新しい情報のアンドロイドか・・・そこまで科学って進歩していたっけ・・・?


まぁいいやまた明日考えよう・・・。


そう思うと瞼が自然に閉じた。