二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter3 望みのチェックメイト ( No.297 )
日時: 2014/07/16 20:20
名前: アルズ (ID: iRKX8kpQ)

ご飯を食べた後、悪いことに早緑が片付けてくれた。
その間見張ってくれと・・・そう言われた。

「藍川・・・」
「ふふっ・・・なに・・・? ひひっ」

・・・なんか調子が狂う。
会話成立しているのか・・・な? いや、成立はしているはず。
ちゃんと「何?」と言っているしここで笑いのツボを与えなければ大丈夫なはずだ。

意を決して話しかけようとすると、ガラッと扉が開く音がした。

「片桐の旦那ー藍川の姉御ー大丈夫かー?」
「様子見に来たぞ。」

現れたのは鼎野と瀬川。 あの時以来共にいる二人だ。

「よお。 どうしたんだ一体?」
「見張り変わろうかなって思ってさ。 いつまでもここにいると辛いだろ?」
「だから任せろって言う事で瀬川と話していたんだ。」
「・・・でも移ったり・・・」
「しないってモノクマが言ってたし大丈夫。 だから交流深めに行っておいでよ。」

そう強くいわれたら断れない・・・。

「・・・わ、わかった・・・。 じゃあ頼む。」
「わかった。」
「おう!」

戸惑いながらそう言うと二人は笑顔でそう言ってくれた。
俺は・・・何しようかなと思いながら保健室を後にする。




「・・・どうしようかな・・・。」

そううろうろしていると同じくうろうろしている鷹取に出会った。

「・・・あ、片桐。」
「鷹取か・・・。 暇か?」
「自分は暇だぞ。 片桐も暇しているのか?」
「そう・・・だな。」
「じゃあ一緒に走るか!」
「え、ちょっと手を引っ張らないで・・・」

俺の制止も虚しく、鷹取は手を引っ張り尋常じゃないスピードで校内を駆け回った。


結果、俺は食堂で違う意味で死んでいた。

「おーい、大丈夫かー?」
「・・・。」
「水飲むかー?」
「・・・。」

水を飲むかの所でコクコクと頷いた。
すると鷹取は俺の分まで水を持ってきてくれた。

「あんまり勢いよく飲むと吐くから気をつけろよな?」
「さ・・・さんきゅ・・・」

息切れをしながら冷たい水を飲んだ。

「運動の後の一杯はうまいよな! あ・・・お腹すいた・・・」
「え・・・お前それ絶対吐くぞ・・・?」
「それもそうか・・・。 少し我慢するか・・・お腹すいた・・・」

そう項垂れる彼女にそうだ、と思って声を掛けた。

「鷹取って機械駄目なのか?」
「科学はすごいよな・・・もうあんな物作るからさ!!」
「お前の時代ってどうなってるんだ?」

それなら・・・と身近にある電子製品の名前を適当に挙げてみる。

「携帯・・・」
「それはなんだ? おいしいのか?」
「ゲーム機。」
「あぁ! 波希が使ってるあれか!」
「・・・テレビ」
「使い方はそんなに知らないけどあれって面白いよな!」

・・・大丈夫だろうか色んな意味で。
まぁ、彼女の事だ・・・熊と戦って肉はぎ取るのだろう・・・モン○ンみたいに・・・。



適当に植物の危険性や毒草の詳しい説明を聞いた後俺達は別れた。


別れた後保健室へ行った。
もうすぐ夜時間のだから・・・どうしようか・・・。
扉を開けると小鳥がベットに座り足をブラブラさせていた。

「あ、片桐にーちゃんだ。」
「小鳥・・・? 監視?」
「うん! 鼎野にーちゃん達色々疲れてたから俺と交換してもらったの!」
「・・・。」

藍川はそんなこと気にも留めてないようでスヤスヤ寝ていた。
寝てる間にもクスクス笑っていてる。 そろそろ腹筋は大丈夫だろうか。

「俺がここで寝泊まりするから小鳥は戻ってもいいぞ。」
「あ・・・そっか監視は一人だけだっけ。 じゃあお願いするねー!!」
「ああ。 おやすみ。」
「おやすみー!」

小鳥はそう言って出ていくと、ちょうど良いタイミングで・・・

キーンコーンカーンコーン...
『希望ヶ峰学園学園長がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。
そして今回は特別に絶望病にかかった人とそれを監視する人一人だけが保健室で寝ることを許可します!
・・・だけなんですけどね。ではではいい夢を。おやすみなさい』

・・・鷹取の運動で疲れているせいかうとうとと睡魔がやってきた。

真っ白いベットにもぐり、ボーッとしていると・・・
いつの間にか目の前が真っ黒になり、睡眠に入っていた。