二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter3 望みのチェックメイト 非日常 ( No.320 )
日時: 2014/07/20 20:40
名前: アルズ (ID: iRKX8kpQ)

前と同じように赤い扉へいくとみんないた。
ため息をついている人もいれば落ち込んでいる人もいる。

約一名、苛立っている人がいた。


「はあ・・・遅い。 遅すぎてこのゲームに参加できないかと思ったよ。」
「ま・・・まだゲームだと思ってるの・・・?」
「当たり前だよ。 それよりもとっとと入ろう。」
「・・・。」

春白は相当苛立った様子で扉を開けてズカズカと中へ入っていく。
・・・あの人ってそんなに怒る性格だったかな?
そんな事を思っているとみんなは春白に続いて中へ入っていった。

エレベータに乗り、下降する。

自転車で小さな段差を超えたときのような振動が時々伝わっていく。



もし俺達が・・・藍川が外に出るのをわかっていたら・・・・
もし俺達が・・・彼女が出歩こうとするのを見つけていたら・・・


こんな惨劇は起きなかったはずなのに。


今更過ぎたことを悔やんでも仕方ない・・・でもやっぱり考えてしまう。
ああすればよかったとかこうすればよかったとか・・・過ぎたことに絶対考えるけどそれは既に遅いときなんだ。


自身の手を強く握りしめてそう思うとエレベータが大きく揺れ・・・止まった。

扉が自動で開くとそこに広がったのは楽譜と音符が描いてあってそしてライトが描かれている。
これは演奏家である彼女とバックダンサーである彼の象徴なのだろうか・・・。

目の前を見ているとモノクマは・・・

「えーと次のキャラはレクイエムとステーシーどっちが・・・っとオマエラ来てたのね。
ねえねえ!! クラスのメインレクイエムとステーシーどっちがいいかな?」
「なんだよそれ・・・」
「ネクロニカだよー。 トークする相手いないからキャラだけ作ってるの。」
「・・・寂しくない?」
「う・・・うるさいな!! ほらとっとと席ついてよ!!」

モノクマは八つ当たり気味に俺達にそう言った。
俺達は言われるがままに自分の席についた。


元々いた月樹野、そして藍川と小鳥の席には遺影が立っていた。

小鳥の遺影を見ると本人の身長に合わせてなのか・・・小さめに設置してあった。

ますますそれに体が重くなる。

そう・・・それなら今まで死んでいった仲間の身長にも合わせている・・・なんて思うと悪趣味だと思えてくる。

「さあてと・・・メインはレクイエム、サブはタナトスで戦闘特化になりました・・・。 武器はそれ相応・・・」
「もういいから意味のわからない単語つらつら並べるのやめてくれない? 早く始めよう。」
「・・・意味のわからない単語とは失礼な!!
まぁいいや・・・皆さんもお待ちかねだろうだしね・・・。

それじゃあ始めますか!!」



藍川はムードメーカーで・・・いつも元気にしてくれた・・・。
絶望病なんて病気にかかっていたけれど・・・いつも元気な笑顔を俺達にくれた。

小鳥もあの元気な行動で元気にしてくれたよな・・・その元気で俺達はここまでやっていけたんだと思う。
彼と一緒にいると自然に笑えていたんだな・・・。


そんな二人が殺された。
二人は何もしていない筈なのに。 どうしてなんだ。
そんな思考回路が回るけれど・・・今はそれに浸っていても仕方ない。




時計仕掛けで決められてしまったこの惨劇を・・・今、打ち抜いてやる。



命がけの裁判


命がけの騙し合い


命がけの推理


それが今・・・始まる!!




コトダマ一覧

【モノクマファイル】

【ナイフ】

【ダイイングメッセージ】

【電気コード】

【死体発見アナウンスの謎】

【春白の証言】

【片桐達のアリバイ】

【検死結果】

【血塗られたメモ】