二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter3 望みのチェックメイト 非日常 ( No.345 )
日時: 2014/07/26 17:25
名前: アルズ (ID: iRKX8kpQ)

<side change(???)>

「いやぁ・・・今回もボク頑張っちゃったよー!」

そうニコニコ言うのは白黒の熊。 モノクマだ。
モノクマは目の前で紅茶をずずっと飲み、満足そうな笑みを浮かべている。
しかし彼は機械なのだから中身錆びそうだなと冷静に解析してみる。

「・・・?」
「え・・・?ああ、『内通者』は呼ばないのかって?
彼はボクと直接的な関係はないからね。ハッキリ堂々と言っちゃったら喋っちゃいそうなんだもん。」
「・・・?」
「なんでわかるかって? この耳でしっかりと聞いたからだよ。
・・・ったく、なんでこう喋っちゃうのかなぁ。」

不満そうにして紅茶をやけ飲みした。 やけ食いならぬ。
そしてモノクマはこちらに顔を向けた。

「君だけなんだよ? ボクの秘密も正体も知ってるのは。 ・・・だけなんだよ?」
「・・・。」
「あの子いないんだから仕方ないって? んな事言わないの。この方が色々錯乱できるでしょ?」

・・・なんでこうも人間はつくづくめんどくさいのだろうか。
こちらにはまったくわからない。 人の心って複雑に出来てるんだなぐらいしか『思わせてない』のだ。 この白黒は。

「・・・。」
「・・・今日は生身じゃないんだなって?
気分だよ。 それに、もうすぐ寝ないと駄目なんだよ・・・君は不眠不休でも生きていけるでしょ?」
「・・・。」
「故障ぐらいはするぞって? それでも痛みもないんだからいーじゃん!」
「・・・。」
「うっさいなぁ!! 君は命令だけ聞いて従えばいいんだよ!! もう一度プログラミングし直そうか!?」
「・・・!!」
「嫌だったらちゃんとしなよ。 いい? これからも『監視と報告』、よろしくね?」
「・・・?」
「・・・君だけにしか聞けない情報とかあるでしょ? ま、頑張ってよ。」

こちらの様子も伺わずにモノクマは部屋から退散した。
モノクマはこちらの事をどう思っているんだろうか・・・。
まぁ、『オモチャ』としか思ってないよね・・・いいんだ自分でも自覚してるし。

席を立ち、残された紅茶を見る。
紅茶は空っぽで、水滴ぐらいしか残っていなかった。

「・・・。」

味覚・・・欲しいな。
そう思った後、部屋を後にした。 部屋に戻って、みんなにばれないようにしなきゃ。

それが命令なのだから仕方がない。





<side return(Katagiri)>

ふと・・・目が覚めた。
時計の針は五時を指していてまだ寝てもいい頃合いだった。

ぼんやりと・・・ぼんやりと・・・時間を過ごす。

今まで死んでしまった人・・・その面影をただ思い出して・・・。
視界が黒くなって眠りに落ちてしまった。

夢で会えますように・・・だなんて、変な期待をして。






〜生き残りメンバー〜

片桐 昇   (超高校級の幸運)

瀬川 夏樹 (超高校級の人形師)

波希 千奈 (超高校級のパズルゲーマー)

三神 愛  (超高校級のご当地アイドル)

鷹取 つばめ(超高校級のサバイバー)

春白 鈴花 (超高校級のファッションデザイナー)

寺阪 龍之介(超高校級の応援団)

瑞哉 霊  (超高校級の霊媒師)

鼎野 一郎太(超高校級の忍者)

早緑 詠  (超高校級のショコラティエ)



chapter3  〜望みのチェックメイト〜    終了