二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter1 イキノコレ ( No.44 )
- 日時: 2014/05/28 20:36
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
『誰かを殺した生徒だけがここから出られる』
その恐ろしい言葉はずっと俺の脳内で再生された・・・。
誰も一言発さず、ただただ黙ったままだった・・・。
だが、ただ一人、口を開いて沈黙を破った。
「ねえ、このまま黙ってても何も解決しないよ・・・?」
瑞哉はそう落ち着いた様子でそう言った。
「・・・確かに。 ボーッと立ってたらなにもならないよね・・・。」
そしてその言葉を聞いた波希も口を開く。
「で・・・でも!! 何したらいいかわからないよ・・・!」
確かにそうだ・・・こんな混乱している状況の中、何をするかは思い付かない・・・。
そう思ってると波希が提案を出した。
「改めて・・・学園内を探検する。っていうのはどうかな?
あともう二度とあんな事無いように校則を確認する・・・とか。」
「た・・・確かにそうだな!!」
「はぁ・・・本当にあのまま爆死してればよかったのに・・・。」
「だからやめなって春白!!」
「とりあえず君もやめたほうがいい・・・。話し合いが終わらないから・・・。」
七花に止められて春白と夜長は喧嘩をやめ、二人は・・・というより夜長が一方的に火花を飛ばしていた。
「じゃあ、校則を確認するか。」
瀬川がそう言うとみんなは電子手帳を取り出し、起動する。
『片桐 昇』
と、俺の名前が浮かび上がった。
起動時に持ち主の名前が出る・・・あいつの言うとおりだった。
そして校則とかかれたアイコンを選択し、出てきた文字欄を読む。
1. 生徒達はこの学園の敷地内で共同生活を行いましょう。 共同生活の期限はありません。
2. 夜10時から朝七時までを“夜時間”とします。 夜時間は立ち入り禁止の場所があるので注意しましょう。
3. 熟睡はこの敷地内にある寮の個人部屋内でのみ可能になります。他の場所での故意の熟睡は居眠りとみなし罰します。
4. 敷地内を探索するのは自由です。特に行動に制限は課せられません。
5. 学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。 監視カメラ、鍵のかかった扉の破壊を禁じます。
6. 仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となりますが、自分がクロだと他人に知られてはいけません。
7. なお、校則は順次増えていく可能性があります。
一通り見た後、俺は顔を上げた。
「や・・・破ったら殺されちゃいますよね・・・。」
「そう・・・だな。」
「えっと・・・じゃあ改めて学園調べようぜ! もしかしたら内装変わってるかも知れないし!!」
「約数名学園の内装忘れているかも知れませんからね。」
そう早緑は笑顔で鷹取と浅峰を見た。
「う・・・じ、じゃあチーム決めようっ!! チーム!!」
「単細胞・・・いい案だね!」
「た・・・たんさ・・・」
どうやら鷹取のあだ名は『単細胞』になってしまったようだ・・・。
「ボクはパス。 勝手にやってれば?」
そう言って春白は体育館から去ってしまった。
「うーん・・・今いる人だけでチーム作るか?」
「そうでありますな・・・。 あ、でも17人だからどうやっても1人あまるであります・・・。」
「じゃあレイ食堂で待ってるから・・・そうすれば余らないでしょ?」
「あ・・・なんか悪いな・・・。」
「いいよ別に・・・。」
そう言って瑞哉は体育館から出て食堂へと向かった。
「じゃあ・・・ある程度集まったら食堂にって事で・・・。
人数は4人ずつ組もうか。」
そう言って俺達はチームを組むことになった。
- chapter1 イキノコレ ( No.45 )
- 日時: 2014/05/29 23:29
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
「でも・・・どうやってチーム組むんだ・・・?」
そう言うとみんなはハッとした表情になり悩む。
しかし瀬川の一言によりその悩みは一瞬で解決した。
「クジ・・・とか。 紙で作ればすぐだろ?」
「あ、クジならゲームアプリにあるよ。ちょっと待ってねすぐ作るから。」
そう言って波希はポケットからゲーム機を取り出しすさまじい速さでボタンを押していった。
そして約一分後、できたよという一言とゲーム機の画面を見せた。
チーム分けはこうだ。
・片桐 月樹野 鷹取 ディム
「月樹野達と一緒か。 よろしくな。」
「ええ、よろしくお願いします。」
「よろしくな!」
「よろしく。」
・瀬川 鼎野 浅峰 三神
「俺は・・・鼎野達とか。 よろしく。」
「あぁ。 よろし・・・」
「よろしくなあぁぁぁーーーーー!!!」
「あんたうっさい!!」
・藍川 寺坂 早緑 黄瀬
「みんな、よろしくねー!」
「よろしく頼む!」
「みなさん、よろしくお願いします。」
「よろしくであります!」
・夜長 七花 波希 小鳥
「べ・・・別によろしくとか言わないんだから!」
「あー・・・はいはい・・・。」
「みんなよろしくね。」
「にーちゃん、ねーちゃんよろしくー!!」
チームの人と軽く挨拶を交わした後、体育館を出てバラバラに学園を改めて探検することになった。
俺達は始めに教室へと入る。
「やっぱりなんか変わってるな・・・ちょっと雰囲気違うし・・・。 そこのところどうだ?白黒ボーダー」
「し・・・白黒ボーダーって私の事ですか・・・? え・・・えっとそうですね・・・この鉄板とか一番変わってますよね・・・。」
そう戸惑いながら彼女は重々しい鉄板を軽くノックする。
「それなら自分に任せろ!」
「あぁ・・・それ絶対動かな・・・」
しかし鷹取は意気揚々に鉄板のネジを掴み回そうとする。
・・・案の定俺が言いかけた事の通り微塵も動かず、鷹取の手がただ赤くなっただけだった。
「うぅ・・・痛いぞぉ・・・」
「だ・・・だから言ったのに・・・。」
「とりあえず・・・ここは何もないんですね・・・。」
「そうだな・・・じゃあ・・・出るとするか。」
特にないもないと察したのか二人は出ようと言ったため教室から出ることにした。
そして廊下を歩き、気になった所・・・購買部と書かれた場所へと入る。
「ここはどこだ・・・?」
「購買部だよ・・・? ちゃんと前の学園にもあっただろ・・・?」
「自分全然覚えていないぞっ!!」
「そうやる気満々にいっても説得力無いからな。」
そうディムがズバッと言うと苦笑いをした。
「にしても・・・こんなのあったか?」
俺が気になったのはモノクマ・・・?をデザインしたガチャガチャだった。
「いーえ!! それは新しく取り付けた物です!!」
「うわっ!?」
ぬっとガチャガチャの後ろからお化けのようにモノクマが現れた。
他のみんなも驚いて一歩後ろへ下がった。
「な・・・なにか用ですか・・・!?」
「このガチャガチャについて話しようと思って。
これは『モノモノマシーン』って言って、専用のコインが学園中に落ちてたり隠されていたりしてるから、探してみてね!
あ、片桐クンには特別に一枚だけあげるからなんか気が向いたときやってみてね! それじゃあ!」
それだけ言って俺にコインを押しつけた後、モノクマはどこかへ行ってしまった。
「・・・どうしようこれ・・・。」
「・・・気が向いたときにやればいいだろう・・・。」
「自分もやりたいとは思わないな・・・。」
「い・・・一旦戻りますか・・・?」
「そうだな・・・。」
俺は正直いらないコインをポケットに入れて購買部を出た。
そしてほぼまったく同じの学園を歩き、食堂へと向かった。
扉をくぐるとほぼ全員がそこで色々話していた。