二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter1 イキノコレ ( No.50 )
日時: 2014/05/30 21:15
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

「おかえりー! なんか見つかった?」
「まぁ待つでありますよ。 みんな揃ってからでも遅くはないであります。」
「あと一チーム・・・どこまで行ったんですかね・・・。」

七花がそうぼそりと言うと同時に残り・・・瀬川チームが帰って来た。

「あ、みんな揃ってるな。」
「ちゃんと探したのかぁぁぁ!!?」
「だからうるさいってば!!」
「す・・・すまん・・・。」
「ま・・・まぁ、そこまでにして・・・とりあえず話合おうよ。」

そう波希が言うとそれもそうだと言いながら席に着く。

「えっと、まずはどこから話しますか?」
「クジで一番上に載ってたチームでいいんじゃない?」
「お・・・俺達か。」

さて、何を言おうか・・・と思った瞬間、先手を取られた。

「見たことない教室がたくさんあったぞ!」
「いえ、見たことありますから・・・。
私達のところは鉄板が外せないこと、購買部に謎のガチャガチャがあったことぐらいですかね・・・。」
「な・・・謎のガチャ・・・?」
「あ、このコインが学園中に落ちてるからこれ拾って勝手にやれ・・・だってさ。」

そうポケットからコインを出し、みんなに見せた。

「なんだこのコイン・・・悪趣味だな。」
「だ・・・だよな・・・。」

瀬川にそう言われ、コインを仕舞う。
何故悪趣味なのかというと・・・コインにモノクマの顔が彫られているからだ。 誰だってアイツの本性とか知ったら悪趣味だと思う。

「これ以外特にないの?」
「ないですね・・・。」
「それじゃあ次はあいたんの所だね!!」
「こっちは特にないが・・・一つだけ気になるところがあるんだ。」
「・・・一つ?」
「赤い扉があったんだ。 あんなのなかったし、開けてみようとしたらモノクマにそこはまだ用無しって言われて・・・」
「結局なんなのかはわからなかったな!!!」

赤い扉・・・なんか気になるな・・・。
しかし今は用がない部屋って・・・一体どんな部屋なんだろう・・・?

「次は私のところであります! 基本変わらないから二階へ行こうとしたんでありますよ! そうしたら・・・」
「見事にシャッターが閉じられていました・・・。」
「だから二階へは行けないと思うんだ・・・。」
「・・・思う?」
「モノクマがね、時が満ちたら開けてやるって言ってたんだよ。」

またアイツか・・・。
しかもちょこちょこ現れるんだな・・・。 忙しくないのだろうか。まぁ、いくら忙しくなったところでどうでもいいが。

「次は僕の所だね。 寄宿舎を調べたんだけど、寮にみんなの部屋が用意されてたよ。 手帳に書かれていた個室内っていうのはそこみたいだね。」
「あと、銭湯の扉・・・というより入り口がテープで封鎖されてて行けなくてさ・・・ちょっと残念だったなー・・・。」
「他にも色々一階だけど行けない場所があるから、少し不便かもしれない・・・。」
「それだけかなー・・・。 瑞哉、あんたはここで何か発見あった?」

夜長が腕組みをしながらみんなの話を聞いていた瑞哉に話を振る。

「・・・食堂には新鮮な食料があるから食べ物には困らないと思う・・・。 あの白黒も朝仕入れるって言ってたし・・・。」
「ということは・・・十分な生活が送れるってことか。」

ふむ、と瀬川がそう言った瞬間であった。


キーンコーンカーンコーン・・・・

『希望ヶ峰学園学園長がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい』

「・・・あ、今から夜時間か・・・。」
「とりあえずまた明日だな。」

そのアナウンスを聞いた人はぞろぞろと食堂を出て、個室部屋へと向かう。
寮の扉には自分達をイメージしたドット絵のネームプレート、その絵の下には自分の名字が書かれてあった。
その扉に入り、辺りを見回す。

ベット、机、ごみ箱、普通のテーブル、そして棚。
テーブルの上にはカギと紙が置いてあった。 とりあえず俺は紙を見てみる。

『 この鍵はピッキング防止加工をしており、同じ物はそう簡単に作れません。 無くすととんでもないことになるので注意しましょう!

  夜時間はシャワーの水が出ません。注意しましょう!

  机の中には男子は工具セット、女子は裁縫セットが入っております。裁縫セットには人体急所マップが入っています。男子は工具セットで勢いよく殺りましょう!

それではみなさん、レッツ・コロ』

ここまで読んで俺はその紙を思い切りびりびり破いてごみ箱に捨てた。
部屋に別のドアがあったので開けてみるとシャワー室だった。

「・・・夜時間だから浴びれないんだよな。」

仕方ないのでドアを閉め、ベットにダイブした。

・・・今日は色んな事が起きすぎたな・・・。
教室で気を失ってしまったらいつの間にか内装が変わっていて、外に出られないようになって、モノクマにコロシアイしろとか言われて・・・。
精神的に少し限界が来ているようだ・・・。

俺はいつの間にかそのまま眠りに落ちてしまった。