二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter1 イキノコレ ( No.67 )
日時: 2014/06/02 22:59
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

『希望ヶ峰学園学園長がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!!
今日もはりきって過ごしましょう!』

あの声が聞こえて俺はむくりと起き上がる。
背伸びをし、欠伸をして酸素を脳に送ったところで時計を見た。
針はしっかりと7時を指しており、時々この時計は正常なのだろうかと思ってしまう。

「・・・あ、そう言えば昨日から朝食会が開催されるんだっけ。」

そう独り言で確認すると次第に眠気が覚め、食欲が出てきた。
ベットから降りて部屋を出る。
偶然同じく食堂へ行こうとしていた瀬川がドアを開ける音に反応してこちらを向いた。

「あ、片桐。 おはよう。」
「おはよう、瀬川。 これから行くのか?」
「まあ。 一緒に行くか?」
「あぁ、どうせ同じ目的地なんだし。」

俺がそう言うと瀬川は歩き出した。
すると瀬川がこちらに一枚のコインを差し出す。
あのコインだ。 というか何でみんな見つけてるのだろうか。

「ディムがなんか使うって言ってたからやるよ。」
「え・・・いいのか?」
「そもそも俺がこういうコイン使うと思うか?」
「・・・だよな。」

というわけでありがたくいただくとする。
すぐそこだったのでこの会話で着いた。

「おはよう。」
「・・・おはよう。」

今いる人は、浅峰、早緑、小鳥、月樹野、夜長、波希・・・と昨日の早朝メンバーが揃っていた。

「おはようだあぁぁぁぁぁ!!」
「おはようございます。」
「おはよー!」
「おはようございます、片桐くん。」
「・・・おはよ。」
「・・・。」

約一名寝かけている人がいる・・・。

「だから起きなさいってば!! 無理して来なくてもいいのよ!?」
「・・・はっ! ・・・え、ごめん・・・なんか言った?」
「もう!!」

もう夜長が波希の保護者に見えて仕方ないが気のせいだろう・・・。
そうしていると複数の足音が聞こえた。

「おはよー!」
「おはようだぞ!」
「おはようであります!」
「おはよう。」
「おはようだ!!」

来たのは藍川、鷹取、黄瀬、ディム、寺阪だ。

「・・・今確認したところこれで全部か。」
「七花くんは朝食取らないって言ってますからね・・・。」
「僕眠いから二度寝してくる・・・。」
「最初からそうしなさいよ!」

波希がふらふらと食堂から出て行った。
まぁ、明らかに眠そうだったから仕方ない。
その後、その場にいるみんなで食事を取り、部屋に戻った。





「・・・何しようかな。」

部屋に戻ってもやっぱりやることがないため、廊下へ出る。
そして購買部に入り、ガチャガチャをしてみた。
出てきたのは・・・『アンティークドール』だ。

「・・・どうしようこれ。」

正しく俺が持つようなアイテムではないし、というか男にこれはないし・・・。
結論としては誰かにあげようという事になる。




「・・・あ、片桐。」

廊下に出て歩いていると、ばったりと夜長に会った。 そして何故か人形に目線を送った。

「・・・いるか?」
「な・・・ななななな! 別に欲しいとは思ってないけどどうしてもって言うならもらってあげるわよ! 感謝しなさい!!」

彼女は目を逸らしながらそう言い、人形を受け取る。
安定のデンプレツンデレです。 ありがとうございます。
そう心の中で思っておこう・・・。

「そう言えばさ、なんで波希の世話係みたいになってるんだ?」
「・・・え!?」
「いやだってさ・・・今日もなんかそれっぽいというか・・・お母さんみたいになってたぞ?」
「・・・なんかほっとけないの!! それだけ!!」
「あ・・・。」

それだけ言うと踵を返してどこかへ行ってしまった。
ここにいても仕方ないので俺はとりあえず部屋に戻った。