二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter1 イキノコレ ( No.79 )
日時: 2014/06/04 20:18
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

『希望ヶ峰学園学園長がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!!
今日もはりきって過ごしましょう!』

目を覚ますと写っていたのは布団の皺だった。
・・・あ、そうか。 昨日丸まって寝たんだっけ・・・。
そう思うのと同時に布団から出て新鮮な空気を吸った。

「・・・みんないるかなぁ・・・。」

昨日あんな事があったのだ。 あの二人はともかく数人は出席しないと思う。
とりあえず靴を履いて廊下へ出て食堂へと向かった。





いたのはいつもの早起きメンバーだった。

「おはようだぁぁぁ!!」
「おはようございます、片桐くん。」
「にーちゃんおはよう!」
「おはようございます。」
「お・・・おはよう!」
「・・・あ、おはよー・・・。」
「おはよう。」

「あ・・・おはよう。」

この人達は時間にルーズでちゃんと時間に合わせて動く。
俺もその一人かもしれない。
次にまた複数の足音が聞こえる。

「おはようだっ!!」
「おはよう!!!」
「おっはよー!」
「おはようであります!」

来たのは鷹取、寺阪、藍川、黄瀬だった。
この人達は少し時間がずれても平気に動く。
まぁ・・・約束はちゃんと守るタイプだが。
そしてまた足跡が聞こえる。

「昨日はごめんねー! すごく眠たかったからさー!」
「俺もすまなかった。 とりあえずおはよう。」

来たのは昨日来なかった三神と鼎野だった。
三神が来なかった理由は爆睡していた事らしい。

「昨日ちょっと体勢が整えられなくて夜更かししてしまったんだ・・・。」
「た・・・たいせ・・・?」

もしかして枕が変わると眠れないタイプなのだろうか・・・。

「どうしてもいい逆立ちができなくてな。」
「どんな寝方だよ!?」

もの凄い寝方・・・というか頭にすごい血が上るだろう・・・。
・・・て、ちょっと待て。

今いる人は・・・俺、浅峰、月樹野、小鳥、早緑、夜長、波希、瀬川・・・そして藍川、寺阪、鷹取、黄瀬、三神、鼎野だ。
いつも朝食を食べないという七花、そして春白と瑞哉は除くとして・・・。

・・・一人足りなくないか?

「・・・あれ? 昨日もちゃんと来てたディム・・・いないよ・・・?」


『・・・・。』


その波希の一言で俺達はシン・・・と静まった。
今なら針を落としても響きそうなぐらい静まっている・・・。

「お・・・俺探してくる!!」

俺は勢いよく立ちながらそう言って廊下を走る。
そしてたどり着いたのはディムの部屋。
部屋の前に着いた瞬間呼び鈴を鳴らした。何度も何度も鳴らすけど出てこない。
鍵もちゃんと閉まってて開かない。

俺は走って食堂へ戻った。

「おかえりー! ディムクンいた?」
「いない!! 部屋の呼び鈴何度も鳴らしても出てこない!!」
「はあ!? ちゃんと探したでしょうね!?」
「だからみんなで手分けして探そうと思って・・・!」
「・・・探すぞ!!」

瀬川のこの一言でみんな一斉に立ち上がって駆け出して行く。
寄宿舎は数人に任せ、俺を含む数人はバラバラになって本舎を探す。

どこにもおらず、たどり着いたのは視聴覚室だった。
嫌な予感がここを開けるなと言ってくる・・・が、ここで逃げても逃げなくても結局は同じ・・・。

深呼吸をして頭の中を冷静にさせて扉を開けた。
・・・何故か鉄の匂いが鼻につく。

「・・・ディム・・・?」

見た限りではいなかった・・・が階段状の床だったのでここからじゃ見えないだろうと思い降りる。

「おーい・・・いたら返事し・・・」

机の下を・・・覗く。
俺は思わず後ずさった。 いや、後ずさらない方がおかしいとも言える。





机の下にいたのは・・・・包丁を腹に刺して死んでいる・・・『ディルムッド・ローリンズ』その者だった・・・。




「う・・・・うあああああぁぁぁぁぁ!!!??」



みんながバタバタと叫び声を聞いてやってくる・・・。
でも俺は・・・初めて見る死体と、初めて嗅ぐ酷い鉄のにおいで俺は現実を理解した瞬間・・・目の前が真っ暗になると同時に倒れてしまった。




chapter1 イキノコレ  (非)日常編 終了

             非日常編 開始