二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 東方夢雑談 ( No.6 )
- 日時: 2014/07/06 21:52
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
第2部「パルスィと笑顔と花火大会」
8月15日 午後5時
俺、五十嵐刀哉は博麗神社の鳥居前に居た。今日は神社で花火大会があるのだ。で、今何してるかって?うん、暇している。ハハハ、ハハハ、ハハハ…ああもう!何で時間間違えたんだよ俺!6時からじゃねえかよ!畜生!
心の中で馬鹿なことほざいていると、「お〜い」と、声が聞こえた。
ミスティア「刀哉、未だ5時だよ。お祭りは…えっと…7時から?」
刀哉「6時だよ。時間間違えたんだよ。そういうみすちーは?」
ミスティア「屋台の準備だよ。夜店出すから。だから屋台めぐりは出来ないの。ごめんね」
刀哉「気にすんなって。そっちの夜店にも行くから」
ミスティア「有難う。それじゃあいってくるよ」
刀哉「おお、いってらっしゃい」
それから10分後…
美鈴「あ、刀哉さん、私です。」
刀哉「美鈴か。どうしたの?」
美鈴「いえ、慧音さんが花火の仕事があるらしいので屋台の方には行けないらしいです」
刀哉「確かにそんなこと言ってたなあ」
美鈴「あと、私もフランお嬢様の面倒を見なければ行けないのでこれないんです」
刀哉「みんな苦労してるねえ。頑張って」
美鈴「はい。それでは、私はこれで」
更に10分後…
チルノ「あれ、刀哉じゃん。まだお祭りはまだだよ。もしかして何時からか忘れちゃったの?」
刀哉「そこまで馬鹿じゃねえよ。んじゃあチルノは何時からか言えるのか?」
チルノ「当然、7時からでしょ!」
刀哉「みすちーと同じ間違いじゃねえかよ!6時から」
チルノ「あ、そうそう。今日あたい他の友達と一緒に周るからいけないの。ごめん」
刀哉「ああ、大丈夫大丈夫」
チルノ「多分、花火の時には行けそうだから。それまでちょっと待っててね」
刀哉「おう」
あれやあれやで30分後…
刀哉「あ〜う〜。誰か来てくれえ〜」
パルスィ「あんた、大丈夫?」
刀哉「大丈夫だ、問題無い。…皆屋台巡りにはこれないって」
パルスィ「ああそうなの。私も地底の皆と行く予定だったんだけど、皆来れなくて…良かったら二人で回らない?」
刀哉「そうだね。それじゃあ行くか」
パルスィ「まだ10分余ってるけど…まあいいか」
とりあえずぼっちフラグは回収せずに済みそうだ。良かった良かった。
- Re: 東方夢雑談 ( No.7 )
- 日時: 2014/07/07 18:38
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
ミスティア「あっ、刀哉じゃん。来たんだ」
刀哉「よっ。パルスィも一緒だ」
パルスィ「お疲れ。皆来れないから二人で回ってるの」
ミスティア「知ってる。チルノがさっき来たよ」
刀哉「そうなんだ。とりあえず、二つ頼むわ」
ミスティア「まいどあり!それにしてもお二人さん」
パルスィ「ん、どうしたの」
ミスティア「なんかカップルみたいだねえ」
刀哉「ななな何言ってんだよ!」
パルスィ「ほんとよ!びっくりしたわよ!」
ミスティア「まあまあ。でもホントそう見えたわよ。手まで繋いじゃって」
刀哉「えっとそれは…あれだよ。人ごみではぐれないようにって…」
パルスィ「そ、そうそう。そのために…」
ミスティア「落ち着きなって。ほら、お品二つだよ」
刀哉とパルスィは少し顔を赤らめながらもしっかりと手を繋いで歩いて行った。ミスティアはそれを微笑みながら見守っていた。
- Re: 東方夢雑談 ( No.8 )
- 日時: 2014/07/08 22:45
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
ミスティア「いらっしゃ…チルノ?どうしたの?そんな慌てて」
チルノ「た、大変なことになっちゃったの!」
チルノは大急ぎで事情を説明した。それを聞いたミスティアは直ぐにチルノに聞いた。
ミスティア「それ、慧音には言ったの?」
チルノ「それが、花火の準備でとても熱くなってて…あたいが行っても溶けちゃって…」
ミスティア「分かった。私が伝えに行く。チルノは刀哉とパルスィにも応援を頼んで」
チルノ「で、でも、屋台の方は…」
その時、バテバテになりながらチルノを追いかけてきた3人の影があった。チルノの友達であり、ミスティアとも仲が良い、ルーミア、リグル、大妖精だった。ミスティアはそんな3人に間髪いれずに、
ミスティア「3人とも、屋台の方頼んだ!後ルーミア、絶対売り物食べちゃ駄目だからね!」
そう急かされるや否や、3人は屋台に放り出された。ミスティアはそれを気にも留めず、チルノに「二人にも伝えて!」と言った。そして、花火の打ち上げ場所まで、全速力を尽くして走って行った。チルノは、それを真似するかのように反対方向へ走って行った。それは、平和な花火大会を、大パニックに陥れる事件の序章だったのだ。
- Re: 東方夢雑談 ( No.9 )
- 日時: 2014/07/10 21:36
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
金魚掬いにて…
パルスィ「ああもう金魚の癖に…妬ましい」
刀哉「落ち着けって…それっ。はい、これ」
パルスィ「え、いいの?」
刀哉「イイってイイって。…ほらよっと。これで俺も分も回収完了と」
パルスィ「…妬ましいんだからもうっ…」
射撃にて…
刀哉「やっベ後一発かよ」
パルスィ「情けないわね。ほら貸して」
刀哉「大丈夫か?」
パルスィ「さっきはいいとこ持ってかれたからね。それにこういうのは得意だし…」
パン!…ポトッ
刀哉「おお、すげえ」
パルスィ「ざっと、こんなもんよ。弾幕は少なくともあんたよりはやってると思うし」
刀哉「失礼な。スぺカ張れる程度は実力あるっての」
パルスィ「分かってるわよ」
いろいろ買った後、はずれの木の下で…
刀哉「いやあ、結構買ったなあ(もぐもぐ)」
パルスィ「あんた、たこ焼き食べながら喋るの止めてよ(パクッ)」
刀哉「そう言いながら綿あめ齧り付いてんじゃねえかよ」
パルスィ「イイじゃない美味しいんだから……」
刀哉「ん、どうした?もう一本食いたいなr…ってな、何してんの!?」
周りに聞こえないように精一杯努力はしたつもりだが、結構大きな声を出してしまった。そりゃそうだ。気に背中を預けている姿勢で、いきなり馬乗りされたら、誰もが吃驚するだろう。そして、馬乗りしているパルスィ本人はと言えば、自分で乗っておいて、滅茶苦茶顔を赤らめている。
パルスィ「…今日、あんたと屋台廻ってて、とても楽しかった。でも、なんかよく判らないけど、なんかモヤモヤってしてたの。…何で自分がこんな事してるのかは分らない。でも、それでも、後悔するのは、絶対に嫌なの。だから……」
そう言うや否や、目を閉じ、顔をこちらに近ずけてくる。その時、刀哉は理解した。パルスィは、キスをしようとしているのだ。一瞬、混乱した。どう止めようかと思った。しかし、さっきのパルスィの言葉がその思考を止めた。そして、目を静かに閉じた。パルスィの心の奥の気持ちを、受け入れてあげよう、と。
- Re: 東方夢雑談 ( No.10 )
- 日時: 2014/07/12 00:24
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
やはり幻想郷と言えど現実は甘く無い。
あともう、数ミリまで迫ったところで、誰かの声が聞こえてくる。刀哉とパルスィは即座に反応して、慌てて元の位置に戻った。しかもその声は有ろうことか自分たちを呼んでいるではないか。ホント大急ぎで何事も無かった様にしていた。
刀哉「チ、チルノか。…どうした?そんな慌てて?」
チルノはこの上なく混乱している。しかも少し涙ぐんでいる。これは何か起こったのではないのか?そして、
チルノ「大変なことになっちゃったの!」
その予感は見事命中してしまった。「大変なこと」とは、調子に乗った妖精たちが、花火を発射前に爆破させる、という、とんでもないことだった。
チルノ「必死に止めようとしたんだけど、止められなくて…本当に…ごめん…なさい…」
そんなチルノにパルスィはチルノの前にしゃがみこんで
パルスィ「大丈夫。私たちが食い止めるから。ね、刀哉」
刀哉「何言ってんだ。友達が泣いて助け求めてんだ。行かねえアホいるのかってんだ」
パルスィ「決まりね。チルノ、そいつら今どこ居るかわかる?」
チルノ「う…うん。分かるよ…」
刀哉「なら話は早いな。さっさとかたずけてみんな笑顔で花火見ようぜ。だから泣くのはもう終わりだ」
チルノ「(ゴシゴシ)…うん!」
こうして、8月15日。唯のお祭りはそれの命運をかけた人知れずの戦いへと発展していくのだった。
- Re: 東方夢雑談 ( No.11 )
- 日時: 2014/07/12 20:48
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
ミスティア「えっと発射場所は…(ゴツン!)ご、ごめんなさい」
美鈴「いえ、こちらこそ…ミスティアさん?どうしたんですか。屋台の方は…」
美鈴は人込みを避ける為にはずれを歩いていたみたいだ。他には美鈴が面倒を見ているというお嬢様が美鈴の背中で寝ていて、他には誰もいない。ミスティアは美鈴に事情を話した。
美鈴「そうだったんですか…。私の知らない間にそんな事が…」
その時、背中から声が聞こえた。
フラン「なあに、美鈴、何か戦いでも起きてるの?」
美鈴「う〜ん、どうでしょうかねえ…」
その時、美鈴が何かを感じ取った。
美鈴「あっちで何か気を感じました。多分あそこで戦ってると思います」
フラン「えっ、本当!?行きたい行きたい!」
美鈴「分かりました。でも、程々でお願いしますよ。ミスティアさん、慧音さん達への報告、お願いします」
ミスティア「任せてよ」
美鈴「フランお嬢様、こっちですよ」
フラン「やったあ!」
こうして、影の戦いは、さらに激化していくのだった。
- Re: 東方夢雑談 ( No.12 )
- 日時: 2014/07/13 23:28
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
刀哉「あの分だと…20体程度か。いけるか?」
パルスィ「大丈夫よ」
チルノ「うん、行ける」
刀哉「んじゃ、作戦開始と行くか」
そう言うや否や、妖精たちの正面に立ち塞がり、「作戦」を決行した。
チルノ「アイシクルフォ—ル!」
しかし、さすがに妖精でも何回でも見れば安定地の1つや2つはみつけられるだろう。事実、妖精たちは動くことなくやり過ごすこと確定だ。しかし、之こそが「作戦」の引き金なのだ。
刀哉「パルスィ、今だ!」
パルスィ「OK!」そして、「華やかなる仁者への嫉妬」
一か所に集まっていた妖精たちは自分達に向かってくる弾幕に慌てることだろう。何せ大玉が球の尾を引いてこちらに向かってくるのだから。そして両サイドにはアイシクルフォールの球が残っている。(さて、どう来るか)
しかし、その予想は外れ、二つの弾幕の境を見つけ、そこに逃げ込んだ者がいた。とはいえ、その数僅かに4人。後は目論見通りコンボの餌食となった。そして、生き残った4人は、こちらに攻撃を仕掛けてきた。
パルスィ「あと4人、どうするの?」
刀哉「しゃあねえ、久々に弾幕張りますか」そう言うと両手を正面にかざし、唱えた。
金炎「迦楼羅天の悪竜喰らい」!
前方に黒紫の蛇が6,7匹程度放たれ、うねりながらばらばらに動いている。そして、刀哉が何かをその蛇に放った。それは赤掛かった金色の刃状の球だった。それは蛇を1匹残らず一頭両断し、切られた蛇からいくつもの球が放たれた。そして妖精たちに襲いかかる。しかし久々ということもあり、撃ち落としたのはわずか一匹だけだった。さらに、倒したはずの妖精たちがもう復活し、勇敢にも攻撃してきた。
刀哉「復活早すぎじゃねえか。あと五分は大人しくしてくれるかと思ったけど」
パルスィ「で、どうするの?このまま持久戦じゃ分が悪いわ」
チルノ「みすちーが応援を呼んでくれるまで耐えるしかないね」
刀哉「そうだな。取り敢えず増援来た時に逃げられないようにしとかねえとな。それ用のスぺカどっかに有ったはずなんだけど…オット危ねえ」
パルスィ「ちょっとあんた大丈夫なの?」
刀哉「心配ご無用だぜ」
パルスィ「ならいいんだけど」
8月15日 能力者共の戦いは華麗だが知る者はそんな居なかったらしい。
- Re: 東方夢雑談 ( No.13 )
- 日時: 2014/07/14 18:22
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
どうやら妖精たちは、さっさと此方をかたずけようとしているのか、短期決戦で蹴りを付けようとしているらしい。
刀哉「それならっ…これでっと」
チルノ「なんかいいスぺカが有ったの?」
刀哉「ああ、ちょっと攻撃止めておいた方がいいから」
パルスィ「分かったわ」そう言うと2人とも攻撃を止め、回避に徹したようだ。それを見て、刀哉は本日2枚目のスペルカードを放った。
害符「ステュムパーリデスの銅翼」!
8,9体の鳥が編成隊の様に一列で飛び回り、青銅色の羽から剥がれ落ちるように刃弾が発射された。妖精たちはその球をよけ、鳥たちを撃ち落とした。
(計画通り!)
被弾した鳥たちは、紫色の米弾を放ち、忽ち妖精たちに向かった。
これがこのスペルカードの恐ろしさだ。さっき2人に「球を止める」と指示したのは、このためだ。鳥たちは消える寸前に球を発射し、撃ち落とした対象に向かわせるスペルカードだ。しかも4方8法に飛び回り、青銅色の刃弾をばらけさせている。
(チェックメイト…だな)
妖精たちは一か所に集まって攻撃していた。それが仇となった。妖精たちは為すすべなく、全員撃ち落とした。
刀哉「おしっ、これで終わりか…な?」
パルスィ「いや、まだみたいね」
殆どは気絶したみたいだが、まだ5,6匹動けるみたいだ。
と、それを確認した瞬間、突如謎の赤いレーザーが妖精たちを抉った。この攻撃で更に3匹脱落。あと3匹となった。残りの妖精たちは勿論、気絶した妖精たちの見動きを封じていたチルノ、妖精相手に油断無く構えていたパルスィ、そして次の作戦を考えていた刀哉ですら、そちらに目を向けた。そして其処に居たのは、
フラン「あっ、此処に居たんだ。なになに、戦いの途中?私も入れて入れて!」
どうやら吸血鬼の様だ。しかしその羽はとても奇妙なものだった。そして、今さっきレーザーで一気に3匹を撃ち落としたとは思えない程の無邪気さだった。
- Re: 東方夢雑談 ( No.14 )
- 日時: 2014/07/14 20:33
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
美鈴「お嬢様、待ってくださいよ〜」
刀哉「あれ、美鈴、何故にここに来たの?」
美鈴「刀哉さん、それにパルスィさんとチルノさんも」
刀哉「質問の無視は勘弁してくれ(汗)」
美鈴「ああ、すいません。実は、ミスティアさんに話を聞いて、そしたらフランお嬢様が戦いに入りたいって張り切っちゃって…」
フラン「ねえ戦わないの倒さないの〜」
パルスィ「あんたも苦労してるわね」
美鈴「ええと…刀哉さん、どうさせれば…」
刀哉「んまあ、俺に任せとけ。(フランの方を向いて)お〜い、そこの…ええと……取り敢えず、何て呼べばいい?」
フラン「ん〜、フランでイイよ!」
刀哉「それじゃあ俺も刀哉でいいぜ。取り敢えず、残りの妖精ぼっこぼこにすればいいよ」
フラン「うん、…刀哉はいいの?戦わないの?」
刀哉「んじゃあ、一緒に倒すか?」
フラン「やったあ!」
刀哉「よっしゃ!きまりだ。それじゃあ行くぜ。ほらパルスィも」
パルスィ「何で私まで行かなきゃいけないのよ」
刀哉「だってこういうのは数が多い方が楽しいだろ。それにお前がいれば百人力だし」
それを聞いたパルスィは顔を赤らめ、「そ、そこまで言うんだったら行ってもいいけど」
フラン「じゃあそっちのお姉ちゃんはパルスィって呼ぶね」
パルスィ「分かったわフラン。で、残りの妖精どうするの?」
刀哉「そんなんきまってるだろ。正攻法でお灸でも据えてやるのが一番なんだって昔からきまってんだよ」
パルスィ「そんなこと初めて聞いたわよ」
フラン「え?つまり如何すればいいの?」
刀哉「簡単だよ。弾幕で倒せばいいってこと」
フラン「やったあ!久々の弾幕だ〜!」
戦いは終局へと向かって行った。
- Re: 東方夢雑談 ( No.15 )
- 日時: 2014/07/15 23:47
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
刀哉「うっわ何かまた妖精増えてね?」
パルスィ「増援早いわね。おかしい位よ」
刀哉「まあいい。こいつ等纏めてブッ飛ばすだけだ」そう言うとやっと見つけた3枚目のスペルカードを放った。
警符「グリンカムビの時作り」!
刃弾が次々に現れ、時計回りでゆっくり刀哉の周りを廻っている。そして、どんどん速度は増していき、突撃するかのごとく増援に襲いかかった。
刀哉「一寸ばっか効率悪いなあ」
フラン「それじゃあ私と一緒にスぺカ使おうよ」
刀哉「お?合体スぺカでも打つか?」
フラン「撃とう撃とう!」
刀哉「んじゃあ行くぜ。せーの!」
禁告「過去を刻む時計と現を刻む金鶏」!!
先ほどと同じ様に刃弾が時計回りに廻り、十字型のレーザーがその反対、つまり反時計回りで廻っている。刃弾はレーザーに当たる毎に速さを増し、妖精たちは、金色の刃弾とレーザ−の二重の弾を避け続けなければならない。そんなこと到底出来る筈もなく、次々に撃ち落とされていった。そして、
刀哉「おっしゃ、全匹退治完了!」
フラン「合体スぺカ上手くいったね!」
刀哉「そうだな。俺たち最強のコンビかもな!」
そんな二人を後方支援に徹していたパルスィは子供かと言わんばかりの目で見ていた。そして、小さい蝶の様な怪しく光るものに気がついた。
そしてそれの正体にいち早くきずき、すぐさま撃ち落とした。そしてそれを確認し、
パルスィ「やっぱり」
刀哉「んな、どうしたんだパルスィ」
パルスィ「妙に妖精が来るのが早いと思ったらこいつが呼んでいたのね。もう大丈夫だけど」
刀哉「成程。サンキューな」
パルスィ「ベ、別に嬉しくなんか無いんだから…馬鹿」
皆はそんなパルスィを温かい目で微笑んでいた。
報告を受け、こちらへ向かっていた人間妖怪たちがやっとこさ登着したのは、そんな時だった。
- Re: 東方夢雑談 ( No.16 )
- 日時: 2014/07/16 23:31
- 名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)
結論から言おう。見ての通り俺たちの勝ちだ。しかし、どっぷり説教された。如何してこうなった、と言うのも、俺らが暴れ回った結果、一般の人間妖怪共はきずかなかったが、結構其処等酷い事に成ってしまっていた。とばっちりを受けた桜の木が一本ご臨終寸前だとか難とか。だが未だ是だけで済んでいたのだ。もし仮に妖精たちの計画が成功してしまっていたら如何か。今回の花火は今迄のより盛大にする為、魔力で爆破力を大幅に上げていたのだ。然も火薬増量の無駄なサービス+東向きの風で。間違い無く博麗神社は吹き飛んでいた。其れが何を意味して要るかは誰でも解る。
幻想郷オワタ╲(^o^)/
という最悪の結末だ。こんな事考えて実行未遂の妖精たちは俺らの何十倍説教タイムなのか。
刀哉「ハア〜」
パルスィ「何たそがれてんのよ」
慧音「まあ少しやり過ぎとはいえ、平和を守ったんじゃないか」
チルノ「うん、スぺカ放ってるときかっこ良かったよ」
刀哉「おう、ありがと。そういやフランは?」
美鈴「寝ちゃったみたいですね。きっと疲れちゃったんですよ」
慧音「みすちーも有難う。屋台そっちのけで私たちに教えてくれて」
ミスティア「大丈夫大丈夫。一寸友達に代わりにやって貰ったから」
その時、空に一迅の火球が撃ちあがり、空で大爆破した。この祭りの真骨頂兼、俺らが守り抜いた物だった。
弾幕の様な美しさの花火を見ていると、隣からパルスィの声が聞こえた。
パルスィ「ねえ、刀哉」
刀哉「どうしたんだよパルスィ…っ」
横を向いたとき、唇に何かを感じた。そして、パルスィの顔が零距離に有った。
完全に如何すればいいのか分からず混乱する自分に、パルスィは今日一番の笑顔を見せた。
(其れはずるい)と心の中で思っていると、何か結構な視線を感じた。
ミスティア「いやあ、何と無くそんな感じはしてたけど、やっぱり御二人さんはそういう仲だったんですか」
かなりの視線がこちらに向いている。冷や汗しか出てこない。パルスィは顔を赤らめながら肩を震わせ、そして
パルスィ「逃げるわよ!」
刀哉「えええ!ちょ!!待って!」
そして、確りと手を握って何だかんだ言っても逃げる時もパルスィの顔には笑顔が浮き出ていた。