二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方神風天【オリキャラ募集】 ( No.9 )
日時: 2014/09/20 23:53
名前: 蒼の吹雪アイシクルフォール (ID: Kkmeb7CW)

此処は、霧の湖。文字通り、深い霧が立ち込めている。その所為もあって、妖精の悪戯に引っかかる人間が後を絶たない。が、魚はよく釣れるし水もとても綺麗なので水浴びに来る者も少なくない。要するに穴場だ。実際、彼女も唯水浴びだけに此処にいた。しかし、其れはある種の運命の引き金だった……。
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霧乃「ふう。やはりいつ来ても此処の水は気持ち良い」
と、涼しげに言っている。後ろには大鉈を挟んで倒された妖精達が山、或いは塚の様に連なっているというのに。
霧乃「さて、休憩も是位にして、また…ん?」
霧乃は湖から、何か聞こえたような気がした。「そんな事無いか」と思い、地面に刺した鉈を抜こうとし、やはり、底から聞こえた。
???「力…力をもと…メし者よ」
霧乃は悟った。是は幻聴でも聞き間違いでも無い。誰かが自分を呼んでいるのだ。湖の底から。
霧乃「何?私に何か?」
???「汝よ…我……抜く…資格・・持ちし…者なり…や?」
霧乃は微笑んだ。否、『失楽園に煌く鮮血』は微笑んだ。
恐怖とも狂気とも言えぬ此の心の疼きと静かに燃え上がる衝動。実に何年ぶりだろうか。
霧乃は上に着ていた、もとい、羽織っていたシャツを脱ぎ、最近貰った水着姿で下がスカートのまま潜水していった。
予想通り、湖の底に其れは有った。其れは、1,5mは有ろうか、見た事の無い大鉈だった。
木とも鉄とも言えない持ち手が付いた其れには、刃は確りと付いていた。しかし、その両側に有ったのは、翼だった。半透明の翼膜の外側には、何処かの半霊少女が持っていた長刀の刃位鋭利そうな刃が在る。何よりも特徴的なのは、刀身に刻まれた蒼黒の龍の紋章だ。まるで、大鉈の魂の様な存在感だ。
???「汝…よ。我を…抜きして、…汝は何を…望む」
霧乃は「決まっている」と答えた。そう、あの時、自分が未だ幼い頃から、血みどろの中の決意は獄炎の様に熱かった。其れは今も昔も変わらない。『失楽園に煌く鮮血』の名を冠して未だ朽ちる事無き。
霧乃「自らの罪に気付かず、偽りの穢れで嗤う月人共を、此の手で断罪する。唯それのみ」
???「為らば汝に力を…。だが、望みを叶えしは汝自身のみ…。忘れるな…」
声は消えた。あとには鉈が残るだけだ。霧乃は抜く。其れは、運命の歯車が廻る瞬間だった。
霧乃は浮上し、陸に上がった。タオルで体を拭き、シャツを再び着た。大鉈を見て、翼膜は、射す一迅の陽光を奇麗に映し出していた。
霧乃は、此の大鉈に 冥天翼 と名付けたのだった。