二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【キャラ募集中】ポケットモンスターZ〜宝石姫のディアンシー〜 ( No.103 )
日時: 2014/08/15 10:10
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: niONRc09)

【第五話:ブラック団】その1

・・・・

〜とある研究所〜

「今回のミッション…各地から新鮮な水を吸い上げるってどんなミッションだよ。はぁここまで来るのだるかった…」
「これを見れば分かるわよ。電気付けて!」

ムラサメとエスペラはある研究所に来ておりエスペラは棒付き飴を咥えながら愚痴を呟く。ムラサメはパチン!と指を鳴らすとバッ!と明るくなるエスペラとムラサメの前には巨大な水槽が水槽の中には青い色の卵のような物が水の中にある。

「・・・あれは?」
「フィオネの卵よ…あの卵を最高の状態で孵化させるには最高の新鮮の水が必要なのよ。そろそろ水を取り替えはきゃいけなかったのよ!」
「なるほど……だけど、フィオネはマナフィに進化しないしかなり不要ポケモンだけど……?」

エスペラの言う通りフィオネはマナフィが産んだ卵によって産まれるがかなり不要なポケモンでありまずマナフィに進化しないし種族値も全体的に低い。そんなフィオネはムラサメ達はどうする気なのだろうか?

「エスペラ…貴女カントーの『ロケット団』という組織を知ってる?」
「まぁ……名前だけなら…解散したって聞いたけど…何か関係あんの?」
「進化出来るのよ。フィオネを」

ムラサメが言うロケット団とはカントー、ジョウトを主に活動していた悪の組織である。四年前『レッド』という少年が解散をさせたが。二年後復活しかけたのを『ヒビキ』という少年が食い止めた。しかしそのロケット団とフィオネの進化なにが関係あるのだろうか。

「ロケット団は昔ポケモンを一気に急成長させて進化させる電波の開発に成功してるの。その電波を使ってこのフィオネをマナフィにさせるわ」
「その電波のデータはあるの?」
「ええ、抜かりはないわ二年前我が組織のスパイ部隊の一人を送り込んでデータは奪ってあるわ。更にそれを改良して進化しないフィオネを進化させるわ」

二年前ロケット団団員の中の一人がムラサメ達の組織の者が紛れ込んでいて電波のデータを盗んでいた。更にそのデータをムラサメ達の組織が改造し進化しないフィオネを進化させようとする。フィオネはマナフィから産まれるのだから絶対に血が流れている筈なので進化させられるとムラサメは言う。そこに……

「ほう……フィオネの孵化は順調のようだな。ムラサメ」
「ボ、ボス!?」

入り口の前に立っていたのはブランド物のスーツを着ている男。ムラサメ達のボスだ隣には手持ちであろうヘルガーがいる。スーツはくっきりといい物を着ていると分かるのに首から上が影で隠れていて顔を見えない。ムラサメとエスペラはボスのとてつもない威圧感に体がピリピリする。ポケモンの技の「でんじは」を食らったような感覚だ。

「この水槽の水を取り替えねばな……水を吸い上げに向かった部隊はお前の部隊らしいな。エスペラ…確か私は君に頼んだ筈だが?」

ボスに名前を呼ばれたエスペラはいつも無表情でリュウト以上にダルそうにしているがこの時だけは額からツーと一滴の汗が出てボスから目を逸らす。

「そ、そうですけど……わざわざボクが行くまでも部下達に充分な仕事だと…思い…」
「エスペラ」

ボスに名を呼ばれ体がビクッとなるエスペラ自分がここまで恐怖させられるとはボスの強大さを思い知る。

「君は……いつこの私に忠誠を誓うのだい?」
「・・・・え?」

ボスの言った事はエスペラにとって予想外過ぎて斜め上を行っているくらい予想外で普段では絶対に出さないような声が出る、確かにエスペラはこの組織に入った理由は「どうでもいい」で。自分でも覚えていない、組織に入る前の面接で「ボスに忠誠を誓います」と言ったことは勿論覚えているが勿論全てにおいて「どうでもいい」と思っているエスペラはあの時適当に流していた忠誠など誓っていない。それがバレていたというのか?

「聞くそうには君は仕事は殆ど部下に任せ自分はあまり現場には向かはないそうじゃないか?……いつ忠誠心をこの私に見せてくれるのかね?君だけではない『ジェシー』や『メタルクロウ』達もだ忠誠をするとかいいながらそれと言った姿があまり見られない。そういう姿を見せるのなら下っ端達を幹部にした方がマシなレベルだ。・・・・・・・あまり私は失望させないでくれよ?」

「はっ、……はい、以後気をつけます」
「今後の活躍に期待する。でないと私が君達を処分せねばならないからね…今後からは私の為にその命を捧げるのだよ」

ボスはそう言い残しその場を去った。エスペラはやっと力が抜けガクッと崩れ落ちる麻痺していた体にやっと『まひなおし』を掛けて貰ったような気分だ。エスペラは自分の顔を触ってみると凄い量の汗をかいていた。まるで100m走を全力で走った後のようだ。エスペラはポッケから棒付き飴を取り出しそれを口に咥えた。

「・・・(なにが命を捧げろだよ、ボクだってお前が働いてる所なんか見たことないよ。偉そうな事を言ってるだけじゃないか……ああ…めんどくさい、めんどくさい、めんどくさい……!)」

・・・・・