二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【日刊小説】ポケットモンスターZ〜宝石姫のディアンシー〜 ( No.182 )
日時: 2014/08/27 21:49
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: N7iL3p2q)

【第十一話:犯人】その1

前回までのあらすじ。ハナチチタウンについたリュウト一行。そこではカプセルプランターりを通常500円の奴を1500円で買ったり。夜になるとポケモンが逃げ出す育て屋で5歳年下で友達の『ラピスラズリ』と再開!リュウトはラピスと共に育て屋事件の謎の解決に挑むことになった!

・・・・・

「今まであらすじなんてやってましたっけ?」
「メタな事言わなくていいから。」

ディアンシーがメタな発言をした事にリュウトはツッコミを入れる。現時刻は夜の11時。8時から育て屋の近くに隠れてポケモン達が逃げ出さないか見張っている。が一行にポケモン達は逃げ出す気配はない。

「はぁ……今日は逃げないんじゃないのか?」
「いや、夜はまだ長い・・・もう少し待ってみよう」
「ふぁあ〜わたくしもう眠いです。最近色々あってグッスリ寝てないです……」

ディアンシーがあくびをして目がトローンとなっている。確かにリュウトと旅立ってこの三日間色々あり過ぎた。リュウトが「眠いなら寝てていいぞ」と声を掛けるが。

「大丈夫ですわっ……というかこんな場所でわたくしを寝かせるつもりですか?」
「やれやれ、俺なりの気遣いだったんだがな…」

リュウトの気遣いはディアンシーにとってはそうでもなかった様子である。するとラピスラズリがバスケットを取り出してマカロンをディアンシーに渡した。

「これでも食べて眠気を覚ましな」
「え、ええ……どうも?」
「マカロンで目覚ませってどういう事だよ……?」

ディアンシーはラピスからマカロンを貰い一口パクッと食べた。するとディアンシーは目を大きくして体が赤くなり汗も大量に吹き出す。

「か、辛ァアアアアアアああああああ〜〜〜!!?」

アニメだったら火を吐きそうな勢いでディアンシーは叫んだ。ディアンシーが食べたマカロンは辛かった激辛だった。ディアンシーは食べた奴はペッペと吐き出す

「こらこら、食い物を粗末にすんな」
「眠気覚ましにはなっただろ?」
「許しません!!磔刑です!磔刑!!こんな侮辱を受けたのは昨日以来ですっ!」

リュウトの服の袖で口を拭くディアンシー。磔刑なんて言葉を何処で覚えたのだろうかそれともディアンシーが住んでいたダイヤの国でも磔刑があったのだろうか、それよりリュウトはなんでこいつ俺の服の袖で自分の口拭くんだよと思っている。
すると。ラピスのボールから何かが飛び出してくる!

「ラピス!マカロンの匂いがしたよっ!頂戴頂戴!」

ラピスのボールからは頭にVの字がある小さなポケモン。そしてディアンシー同様喋っている。このポケモンはなんなんだろうか?

「『ビクティニ』勝手に出てくるなって言ってるだろう?」
「え〜マカロン欲しいだも〜ん!」
「な、なんだこいつ?」
「わたくしと同じテレパシーを使ってますわね………」

ビクティニはディアンシー同様テレパシーを使って人語を喋っている。ビクティニはラピスの作ったマカロン目当てでボールから出てきたようである。

「全く……ほら」
「やったああァァ〜〜!…パクッ!れろれろ…むしゃむしゃ…ゴクン。ご馳走様〜〜〜〜!イェイ!」

ラピスはビクティニに向けてマカロンを投げビクティニはそれをキャッチし美味しそうに頂く食べ終わると可愛い笑顔でVサインをラピスにした。

「仲良さそうですね」
「そうだな。俺達見たいだな」
「それ面白い冗談ですねっ、リュウト!」
「・・・・・・・・・やれやれ」

少し傷ついたリュウトであった。するとラピスが「静かに!」とリュウト達に声を掛けた。顔を上げると何と育て屋のポケモン達が柵を乗り越え逃げ出して行くではないか。ポケモン達は花屋に一列で向かっていく。

・・・・