二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターZ〜宝石姫のディアンシー〜 ( No.238 )
日時: 2014/09/29 07:26
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: eldbtQ7Y)

その2

・・・・・

「な、なんですか?」
「金目になりそうなポケモンだな!頭にダイヤモンドみてーなのがついてやがるっ!」
「ダイヤモンド『みてー』じゃありません!本物ですっ!」

ディアンシーは頬っぺたを少しぷくーっと膨らませスキンヘッドにそう言った。ディアンシーが放った言葉に暴走族は『わっはっはっはっはっ!』と馬鹿笑いする。信じていないようだ。

「おい、そんな奴らほっといて行くぞディアンシー」
「むぅぅ……分かりました」

リュウトは呆れてディアンシーに先に進むぞに声を掛ける。ディアンシーは納得はいっていないようだが奴らと話しても信じてもらえないだろうとも考える。するとスキンヘッドがいきなり「おい」とリュウトに声を掛けた。かなり不機嫌そうな声であった。リュウトは表情を変えずクルッとスキンヘッドの方に振り返る。

「なんだよ」
「てめえ、俺達に向かって『そんな奴ら』だとォ〜〜ッ!?」

変なとこで怒りを感じていたスキンヘッドであった。リュウトは「はぁ…」と溜め息を付き帽子を被り直す。

「そうだそうだ!てめぇ俺達はカントー地方ではサイクリングロードで戯っていたら追い出された事で有名なんだぞォオーーッ!」
「余計な事言わなくていいわっ!!」

この暴走族達はカントー地方からやってきたようだ。しかしナナイロ地方とカントー地方はかなり離れている。それなのによくここまで来たもんだと褒めてやりたい。頑張った賞でもあげてやってもいいんじゃねえかと少し思ったリュウト。

「と、とにかくだァ!カントーでは泣く子も黙る最強の俺達に『こんな奴ら』呼ばわりした事後悔させてやるぜ!!」
「後、てめーら全然俺らの事怖がってねえな〜!?」

暴走族達が怒っている理由は『こんな奴ら』呼ばわりしたのとリュウトとディアンシーが彼に対して全く恐怖を感じていないからだった。リュウトはブラック団と言うイカレ集団を相手にしてたせいでこんな安いチンピラ共には恐怖はなかった。
暴走族達はそれが気に入らなかったようである。

「わたくし達あなた達より悪い人を相手にしてきましたから。あなた達じゃ恐怖しませんわ」
「ギャハハハハハハ!俺達よりヤバい奴らなんてロケット団以外にいねえつーの!」
「そうそう、世界一の悪がロケット団なら二番目は俺達だぜ!」

暴走族達はゲタゲタと笑うリュウトは「はぁ…やれやれ」と溜め息を付く。ディアンシーも「やれやれですね。」と言う、ついでに彼らが言ってるロケット団は数年前に解散したカントーの組織だ。

「……アンタらそんな格好や髪型してたら親が悲しむぞ」
「じゃかましいわっ!リーダーこいつの相手を俺っちにやらせてくだせえ!!」
「いいだろう。だけどやり過ぎんなよ後始末がメンドーだからなァ」

リーゼント頭の男がバイクから降りリュウトとバトルをすると言うスキンヘッドのリーダーや他のメンバーも勝ちを確信しているようで「ひっひっひっ」と笑っている。

「リュウト、バトルみたいですよ」
「やれやれ…まあ、カントーから来たって言ってたな…レベルの高いポケモンを使ってくるかもしれないな」
「その時はわたくしが勝負をしますわ」

最近積極的に戦闘に参加するようになって来たディアンシー。自分の強さを相手に見せつけたいのと早く先に進みたいと言うのもあるんだろう、そんな事を考えていると暴走族はボールを取り出しゴーストタイプの『ゴース』を出した。

「ゴースか……行け、ラッタ!」
「ラッタ!」
「へへっ……ゴース!ナイトヘッドだ!」
「ん……?」

リーゼント頭がゴースに『ナイトヘッド』というゴーストタイプの技を命令した。ゴースは命令通りにラッタにナイトヘッドをするが怒って……。

こうかがないようだ。

「はあああああああああああああ!?全然効いてねえーぞ!?どーなってやがる!?」
「こいつまさか……」

リュウトは思わずに口に出した。そのまさかである、ディアンシーも呆れて細い目でリーゼント頭を見る。

「ゴ、ゴース!なら奴に『したでなめる』だ!」
「ゴ、ゴ〜〜〜ス〜〜〜!」

ゴースはベロ〜ンと長い舌を出してラッタをベロと舐めるがこれも全然効いていない。それどころかすけ通った。リュウトは「やっぱり……」と溢す。このリーゼント頭全くもってのド素人のようだ。相性とかタイプとか全く分かっていないリュウトは自分以外だと心の中で思った。

「ラッタ、かみつく攻撃!」
「ラッチャァ!!!」
「ゴーーーーースゥゥゥゥゥーーーー!!!???」

ゴースはラッタに噛みつかれる。かみつくは悪タイプなのでゴーストタイプのゴースには効果抜群だ。ゴースはバタンと倒れる。

「げええええええーーーっ!?なんでえええええーーっ!?」
「この人アホなんですかね?」
「引っ込んでろ馬鹿!こうなったら俺様がやる!」

スキンヘッドはバイクから立ち上がりリーゼント頭の男をドンと押し、ズカズカと前に行き。モンスターボールから『ゴーリキー』を出した。

・・・・