二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスターZ〜宝石姫のディアンシー〜 ( No.267 )
- 日時: 2014/11/14 22:04
- 名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: 8nwOCftz)
【第十六話:赤い少女と邪悪な科学者】その1
・・・・
〜プレミシティ〜
前回カントーから来たアホな暴走族に絡まれたが無事リュウトとディアンシーはナナイロ地方の中で一番都会と呼ばれる『プレミシティ』に到着する。
「お、おぉ…こ、これが都会か…」
「凄いですね!周りがビルやマンションばかり!!車や人もいっぱいです!」
周りを見渡すとビルばかりまさに都会という感じ。ディアンシーは目をキラキラしながら見る、リュウトは「すげぇ…」と溢しながらポカーンとする。
「おい、兄ちゃん達プレミシティは初めてかい?だったらプレミシティ名物。『プレミア焼』食べねえと!」
リュウトがポカーンとしてると近くにいた屋台の親父がリュウトに話しかけて来た。進めて来た『プレミア焼き』出す。
プレミア焼きとは焼いた生地の上にカスタードや餡子などをたっぷり乗せてまた生地で挟んでいるプレミシティでしか食べれないお菓子である。人間もポケモンも食べられる人気商品だ。ついでにポケモンが食べると異常状態が全て回復し、なつき度が少し上がる。ポケモン用のみ隠し味としてラムの実を入れているらしい。
「そうだな。小腹も空いたし4つ貰おうか」
「わたくしのはカスタードたっぷりでお願いしますわ」
「あいよっ!」
リュウトはプレミア焼きを四つ購入した。プレミア焼きは一つ200円である。
リュウトは財布から1000円出し。親父からプレミア焼きを受け取る。そして二つのボールからラッタとモンメンを出す。
「よし、お前ら座れる場所行ってこれを食べるぞ」
「分かりましたわ〜」
「ラッダ!」
「モンメ!」
リュウト達はプレミア焼きを食べる為にベンチを探しに行く。その後ろ姿を見つめる親父。ニヤリと笑う…。
「やはり来たか…だが邪魔はさせんぞ」
掛けていたグラサンを取り、髭に手を置きペリペリと剥がすこれはつけ髭だ。親父の正体はハナチチタウンで出会った『ダン』であった。
・・・・
〜プレミ噴水公園〜
「ほれ、美味いか?」
「ラッタ〜♪」
「モンメ!」
リュウトがプレミア焼きをラッタとモンメンに渡した。「美味いか?」と言う質問に二匹ともウンウンと頷くあのダンが作った物だが味を相当美味な物らしい。
「中々の味ですね…中の餡子とクリームがマッチしています!とても美味しいです!少し木の実の味もしますし!ポケモンフードとは大違いですわ!」
「そんなにポケモンフード嫌いか…ほら、じゃ俺のも半分やるよ。って口の周りクリームついてるぞ」
ディアンシーもプレミア焼きを気に入ったようですでに平らげていた。リュウトは自分のプレミア焼きを半分割ってディアンシーに渡す。ハンカチをポッケから出しディアンシーの口の周りを拭いてあげるリュウト。
「もう余計なお世話ですっ!モグモグ…」
「ちゃんと俺の分はちゃんと食べるのな」
ディアンシーは口の周りを拭いた事を余計なお世話と言いプリプリ怒りながら貰ったプレミア焼きを食べる。リュウトも自分の分を食べながら周りを見渡した。周りにはマメパトに餌をあげているトレーナーやベンチで昼寝をしている人もいる。
とても『平和』だと思うリュウト、これから先もこんな平和が続けばいいなと思うがそうもいかないだろうなとも思う。「はぁ…」と溜め息をしてラッタの頭を撫でる。
「……?リュウト、あの人?」
「え?」
ディアンシーが見たのは黒づくめの格好をしている2人組が路地裏の中に入って行く姿を見た。あの格好は…『ブラック団』だ。
「……あんな堂々と…アイツら……………やれやれ」
・・・・
〜路地裏〜
「チッ…しつこいわねっ!ガーディ、かえんほうしゃ!」
「ガォオオオーーーッ!!!」
路地裏で一人の赤髪の女性が『ガーディ』にかえんほうしゃを命ずる。女性の目の前にいるブラック団二人組がニヤニヤ笑いながら。団員Aが『オムナイト』、団員Bが『カブト』を繰り出す。カントーの化石ポケモンコンビである。どっちもガーディにはキツイポケモンである。少女は「チッ」と舌打ちをする。
「オムナイト!みずでっぽう!」
「カブト、お前はマッドショット!!」
「オムナッ!!」
「トプスーーーッ!!」
オムナイトのみずでっぽうとカブトのマッドショットがガーディを襲う。効果は抜群だ。
「ワ、ワォン…」
抜群技を同時に喰らったガーディはバダッと倒れる。団員二人は「ふっ」と笑い少女はガーディをモンスターボールに戻す。
「おい、『シモーナ』いい加減吐きやがれ!てめえ『あれ』を何処に隠しやがった!!」
団員Aが少女…『シモーナ』に問いかける『あれ』とは一体何なんだろうか。シモーナは手持ちの一体が倒されたというのに少し余裕なる感じがある。何故なんだろうか
「さぁ?貴方達には分からない所よ」
「舐めてんじゃねえぞ!!カブト酷い目に合わせてやれっ!!」
団員Bがガブトにシモーナに襲うように命令する。カブトは飛び上がり爪を立ててシモーナを切り裂こうとするカブトの爪で引っ掻かれたら怪我では済まないであろう。
「!」
シモーナは目を静かに閉じもう駄目だと心の中で悟った。団員達は「ニヤッ」といやらしい表情を浮かべる。するとその時。
「ラッチャ!!」
「ガブドッ……!?」
ラッタがカブトに突っ込みカブトを吹っ飛ばす。カブトは思いっきり壁に叩きつけられ自慢の甲羅に響が入る。
「やれやれ、自分から厄介事に突っ込むなんてらしくねぇな」
「ブラック団の下っ端さん覚悟しなさい、リュウトが征伐しますよ!」
「ラッチャ!」
「な、なんだてめぇら!?……こいつ…!?」
「あぁ…。テレパシーを使うポケモンを連れるガキ…間違えねえ最近俺らの邪魔をしてる子供だ。これはカンナギ様に報告した方がいいぜっ!」
リュウトとディアンシーの顔をた瞬間にしたっぱ達はリュウト達に聞こえないようにこっそりそう話した。「今日のところはこの辺にしといてやるぜっ」と言いこの場を去っていった。
「あっ……!やれやれ…」
「逃げ足だけは一人前な連中ですね」
ディアンシーはなにもしていないのにフンス!とドヤ顔をする。それを細い目でみるリュウト。
「あなた達……」
「ん……アンタは……」
・・・・・・