二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターZ〜宝石姫のディアンシー〜 ( No.268 )
日時: 2014/11/14 22:11
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: 8nwOCftz)

・・・・・・

〜???〜

「カンナギ様!最近我々の邪魔をしている小僧を発見いたしました。」
「なにぃ?確かディアンシーを連れてるって聞いたな……へっ、ディアンシーは宝石を作り出す幻のポケモン…ボスに献上すりゃぁ俺らの部隊も出世間違いなしだぜ」

先程の下っ端Aがブラック団の幹部の一人『カンナギ』にリュウトと出会った事を報告する。カンナギはニヤリといやらしい顔を浮かべる。すると他の下っ端がカンナギの部屋に入ってくる。

「カンナギ様、『ボラエ博士』がお呼びでございます」
「あぁ?……チッ、あのじいさんか乗り気になんねえな〜どーして俺とあのジジイが組ませられるつーんだよ」

カンナギは『ボラエ』と呼ばれる学者に呼ばれたようである。カンナギはそれに関して全く乗り気ではなかったが仕方なくボラエの部屋へと向かった。

・・・・・・

ウィーーンと自動ドアが開く。カンナギと下っ端は『ボラエ』の部屋に入った。

「ズネーーーーーッ!!!!……ミズネーーーーーッ!!!!!!?」
「おお、おお〜いい悲鳴じゃわい〜」

部屋に入ったと同時に小鼠ポケモンの『ミネズミ』の悲鳴が部屋中に響き渡った。ミネズミはカプセルの中に閉じ込められておりカプセルから放たれる電撃を浴びていた。白衣を着ている老人がニヤニヤとその様子を見るこの老人こそが『ボラエ』である。

カンナギがよく周りを見渡すとミネズミ以外にも檻やカプセルに閉じ込められているポケモン達が何体もいる。檻の中で痩せこけている『スカタンク』、水の入っていない水槽の中に今にも死にそうに跳ねている『コイキング』。床にはもはや原型がわからないバラバラになっているポケモンの死体が転がっている。カンナギはこれを見て気分を少し悪くした。

「・・・・じいさん、なにやってんだ?」
「おぉ…カンナギかよく来たな。何してるって見ての通りミネズミが何時間で死ぬかの実験じゃよまぁ、後一時間くらいじゃろ」

平然そうなそう言いスイッチを押しミネズミに再び電撃を食らわせる。ミネズミの悲鳴が再び響き渡った。

「・・・あのスカタンクとコイキングとポケモンの死体は?」
「おぉ…?ああ、忘れておったわいスカタンクは何日間食事を与えなかったら死ぬかの実験、そっちは水を何日間与えなかったら死ぬかの実験じゃよ。……死体は『改造ポケモンの失敗作』じゃよ、死んだ奴らもワシのお陰で少しの間だけでも強くなれたんじゃ。あの世で感謝しておるじゃろう!ハハハハッ!」

もうお分かりだろうがこの老人はポケモンを実験したり、殺したりするのを滅茶苦茶好むマッドサイエンティストなのだ。そして『改造ポケモン』を作り出した物である。金儲けの為ならどんな事でもやるカンナギでもこのジジイのやる事には吐き気を催す。ボラエは組織の中でもトップクラスの外道でボスや幹部達、下っ端達にも嫌われている。

「なんでその実験をスカタンク何かで試したんだ?他にいただろコラッタとかよ…」
「そのスカタンクはポケモンセンターから引き取った物でな。病気持ちで半年の命なんじゃ」

カンナギは「こいつ……」と思ったスカタンクの命が『半年』しかないと知って引き取ったのかと思う。

「どうせ、半年の命じゃ後で死のうと後で死のうと同じじゃろ。ポケモンセンターも邪魔者がいなくなって生成しておるじゃろうしな」
「・・・・で、じいさん何の用だよ。」

聞くのが嫌になって来たカンナギはさっさと要件を聞いてこの場を去りたかった。こいつの話を聞いていると気持ち悪くなってくる。

「この街にマツクリと言う博士がおるじゃろう。そいつを拉致してきてワシの研究を手伝わせるのじゃよ。最強の改造ポケモンを作り出す為にな」
「りょーかい……行くぞおめえら」
「「ハッ!!」」

カンナギと部下達は承知を得てボラエの研究室を後にした。

「ふむ……マツクリの研究所のポケモンを根こそぎ奪って解体するのも良いかもしれんな。」

ボラエは邪悪な笑みを浮かべてそう呟いた。

・・・・・

【レストラン】

「貴方達さっきはありがとうね…助かったわ」
「いえいえ、お気になからないでください」
「お前なんかしたっけ?」

その頃リュウトとディアンシーは先程助けたシモーナとレストランで共に食事をしていた。シモーナは改めてリュウト達にお礼を言った。ディアンシーは照れた表情でシモーナにそう答えた。メロンソーダをチューチューと飲むディアンシー

「・・・さっきのブ下っ端の発言…貴方達ブラック団にちょっかい出してるそうね。」
「まあ……一応、こっちも質問させて貰うけど奴らが言っていた『あれ』ってなんだ?アンタとブラック団の関係ってなんだ……?」

リュウトがシモーナにブラック団との関係下っ端達が言っていた『あれ』とはなんなのか聞いて見た。

「・・・・そうね。関係ないと普段なら言うけど…貴方達はブラック団と関わりのある人間……。協力して貰うわ…少し時間がたったら『マツクリ研究所』に来て貴方の見たがっている『あれ』を見せてあげるわ」

そう言ってシモーナは席を立ち上がりレストランを後にした。『あれ』とはなんなのだろうか。

「……あの…女、自分の飯代払わないで出て行きやがったぞ。」
「代わりに払えって事でしょうね」
「・・・・・やれやれ。本当やれやれだ」
「少し時間たったら、こいって言ってましたねどうしますリュウト?」
「まぁマツクリ研究所には用があるし、行くしかねえだろ。その前にちょっと寄りたい場所がある」
「寄りたい場所?」
「ああ、『電気街』に寄りたいんだ・・・」

・・・・・

【第十六話:END→十七話に続く】

余談
お久しぶりです。久しぶりでこのクオリティー……ううっ自信無くします…。プロローグ振りにシモーナさんの登場でございます。次回あの電気ポケモンが仲間入り!?です次回は今月中か、来月……下手したら来年です。スランプから抜け出せんw。また間があいたら短編などを上げます