二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターZ〜宝石姫のディアンシー〜 ( No.303 )
日時: 2014/11/30 00:37
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: 4mXaqJWJ)

【第十八話:新種】

・・・・

「ここがマツクリ博士の研究所か……?」
「この街には似合いませんね……ここ」

リュウト達はロトム事件が終わった後ここ『マツクリ博士』の研究所前にやって来た。しかしこの研究所このお洒落な街には似合わないボロボロな研究所で窓も割れている。限界の近くにはゴミが大量に入っているゴミ袋がたくさん置かれている。
一言で言えばゴミ屋敷みたいなとこだ。

「本当に入るんですか?」
「まあ…ルカがここに届けた『ゴルバット』の事も気になるし、それに何よりシモーナが来いつってただろ」

リュウトはこの研究所と言う名のゴミ屋敷のドアを開ける。すると

「キキキキキキキッ!!」
「おわっ!?」
「きゃ!」

玄関のドアを開けた瞬間にゴルバットが現れてリュウト達の周りをバサバサと飛び回る。リュウト達は驚き思わず声を上げた。リュウトは「あっ…」と言葉を漏らす。

「お前、あのゴルバットか?」
「キキィ!キキキ!」

リュウトの言葉を聞いてコクコク頷くゴルバット。このよゴルバットはブラック団に改造されたあの『ゴルバット』である。(※第七話参照)

「まぁ、元気になったんですね!」
「ルカがちゃんと届けてくれたのか。よかったぜ…で、ゴルバットこの研究所にいる博士は何処だ?」

リュウトがゴルバットに博士は何処にいるのか聞いてみた。すると

「それは私の事かね?」

奥の方から一人の白衣を着ている中年が落ちているゴミを踏みながらやってきた。この中年男性こそがこのナナイロ地方を代表するポケモン研究家『マツクリ』である。

「キキ〜♪」

マツクリを見たゴルバットは嬉しそうにマツクリの周りを飛び回る。自分の事を助けてくれたマツクリをゴルバットは相当気に入ったようである。

「アンタがマツクリか」
「家の中汚ないですよ、ちゃんと掃除しなさい!」

リュウトが思っていた事をディアンシーが言ってしまった。リュウトはあえて黙っているつもりであったが遠慮などせずにスパッと言ってしまった。

「ははははっ!今日だけで三度目だな!すまない。それにしても今日はお客が多い日だな。案内するよ」
「こんなゴミ屋敷なんてさっさと出たいです」

ディアンシーはもうこの研究所にウンザリしていた。リュウトはマツクリの言った言葉につっかかっていた。『今日だけで三度目』、『お客が多い』……。自分達の他にも誰か聞いている。一人はシモーナだろうならもう一人は誰だ?

「リュウト?」
「あ、ああすまんマツクリ早く行こう」
「う〜ん、せめて博士かさんをだね……。まぁいいか」

マツクリはリュウトが自分の事を呼び捨てにしてる事を気にするが。言っても聞かなそうなのを察知した。マツクリが客間へと連れて行く。リュウト達はそれについて行く。

・・・・

「ここが客間だよ。リュウト君」
「汚えなおい」

客間に案内されたリュウトとディアンシーだが。やはここもゴミが大量に落ちている。カップヌードルの容器、レトルトカレーの箱、コーラやビールと言った飲み物の缶や瓶、挙句の果てには大事そうな書類まで落ちている。リュウトも我慢出来ず遂に口に出してしまった。それ程汚いのだ。掃除出来ないOLの部屋が可愛く見えるくらい汚い。ディアンシーは鼻を摘む。

「な、なんですかこの汚さ!ドガースやベトベターやヤブクロンの住処なにかですか!?」
「いや〜仕事が忙しくてなかなか掃除が出来ないんだよ〜。今日こそしよう今日こそしようと思ってるんだけどそう言う時に限って仕事が入ってくるんだよ。ナナイロ地方は私のような研究者が少ないからね〜〜はっはっは!」

リュウトは「はぁ…」と溜め息な物を付き細い目でマツクリを見る。リュウトはソファーに二人程座っている事に気がつく。

「あ、リュウトにディアンシー久しぶりだね!」
「………ズズズ」

ソファーに座っていたのは見覚えのある青いショートヘアー。そして腰近くまである赤髮の女。ルカとシモーナだ。ルカは二人に手を振る、シモーナはマツクリが用意したであろうコーヒーを飲んでいる。ディアンシーもルカとの再開が嬉しく手を振る。

「別にそんな遠くないんだから手を振らなくてもいいだろ」
「あはは、そうだねリュウトはクールだな〜」
「そうでもないですけどね。クールぶってるだけですわ」
「おや、皆知り合いだったのかい?」

・・・・