二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターZーナナイロ冒険記ー ( No.344 )
日時: 2015/01/04 14:39
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: xPB60wBu)

【第二十一話:博物館】その1

・・・・

前回、パチモンのエスパー使いスライを撃破した。リュウトジムバッチも見事ゲットした。時間は少し戻りリュウトがジム戦最中にブラック団に襲われていたリュウトの実の妹『アミ』は青髪青年『コーウェン』により助かっていた

アミは黒いポケモン『ダークライ』に名前を聞かれ答えていた。

『………そうか、じゃあな』

ダークライはそれだけ言うとコーウェンと一緒にクルッと後ろに振り向きスタスタと歩いて去ろうとする

「えぇ!?それだけぇ!?もっとなんかこうほら!?」

アミはあまりにも冷めた反応にビックリするもっと『いい名前』だなとか『これからは気をつけろよ』とかそういう言葉をかけてくれるものだとアミは思っていた。
しかも先程からコーウェンはなにも喋らない。喋るのはダークライだけ

『悪いな少女、うちのコーウェンは昔色々あって人間不信なんだ。さあ行こうコーウェン」
「…………………あぁ」

ダークライがそう言うとコーウェンは低い声でそれだけ答えた。コーウェンの肩にリオルが乗りコーウェン達は何処かに向かう。アミもなぜかコーウェン達の後ろについて行く

「…………………ダークライあの子ついてくるぞ」
『ああ、おい女なぜついてくる?』

コーウェンに言われダークライはアミになぜ付いて来るか聞く。ダークライは一瞬にしてアミの近くまで行く。その距離顔に息が吹きかかる程の距離アミはビックリして思わず後ろに下がりまた尻餅をついてしまう

「い、いや〜さぁ何かお礼をしようかな〜って」
「…………………いらない。どっかに行け」

コーウェンはギロッとアミを睨みつけてそう言った。アミはそれを見て「あ、あはは…」と苦笑いをした。内心ビクビクである本当はコーウェンの言う通り今すぐに兄のリュウト探しに戻りたかったが、助けて貰ったのになにもお返ししてないなんて自分のプライドが許さなかった。兄のリュウトだったら今の台詞を言われたらすぐにどっかに行ってしまうだろうけど…。

『女、俺達は今からさっきの連中のアジトに侵入しに行くんだ。お礼どころじゃないんだ』
「え!?」

アミは思わず目を大きくしてしまった。さっきの連中アミを襲い危険ドラッグの取り引きをしていた黒づくめの二人組のことだろう、あんな危険な連中のアジトに行くなんてこいつらは正気なのか?と疑ってしまうだが一瞬にしてあの2人を倒してしまったんだ実力派はかなりある。アミは生唾をゴクリと飲みコクリと頷く

「私も連れててください…っ!」
「・・・・・・・・・」
『正気か?お前死ぬぞ……?』
「…絶対に邪魔になるような事はしませんっ!言われた事は絶対に守ります!…貴方達に恩返しがしたいんです…っ!」

コーウェンはアミのシンケンな表情、真剣な真っ直ぐした眼差しさっきまでとは違い本当に死ぬ覚悟があるのかもしれない。コーウェンは「はぁ」と溜め息をして「………好きにしろ」と静かに答えた。アミはパァァとあかるい表情になり「はい!」と元気良く答えた

『…………』

ダークライは思ったコーウェンが珍しい…。まさかここまで喋るなんてとさっきも言った通りコーウェンは人間不信普通なら認めた人間以外とは口も聞かないのにこんな短時間でアミと打ち明けている。あの女もしかしたら凄いのかも知れないと考える。

「……えへへ、頼れるな〜今まで会った人の中で2番目に頼れるな」
「………………2番目?」
「あっ!?き、聞こえてた!?」
『バリバリな…で?お前の一番頼れる奴とは誰なんだ?』

小声で言ったつもりだったが丸聞こえだったようである。ダークライが気になり『一番は誰なのか』聞いて見た。アミの頭の中で兄の事が過る…が首を横に振る

「いいや、やっぱりコーウェンさんとダークライ君の方が頼りなるよ〜お兄ちゃんなんて…別に…」
「お兄ちゃん……」
『なるほどな、よく分かったよ』
「えぇ!?なにが!?」

・・・・

コーウェンとダークライ+アミはナナイロ地方が誇る巨大博物館『プレミアム博物館』の前にやってきていた。

「おお〜、やっぱり噂には聞いていたけど大きいな〜後でお兄ちゃんとこようかな?」
「行こう…」
『ああ』

二人は博物館の中に入って行くアミは「ああ、待って〜!」と二人の背中を追いかける

〜プレミアム博物館〜

「入場料は12000円となります」
「高っ!!?」

受付で入場料を払おうとした時入場料の値段の高さに思わず声をアミは声をあげてしまった。コーウェンはとっくに入場料を払い終えている、アミは泣きながら「全財産が〜〜」と言いながらお金を受付嬢に渡した

「……で、コーウェンさんここがあの人達のアジトなんですか?そうには見えないけど…」

アミは正直信じられなかったどっからどう見ても博物館だ。入場者の中にも変わった人は見られない。コーウェンの見当違いなんではないかと思う

『いや、俺達は奴らがこの博物館に入っていたのを見た』
「アイツらブラック団…ポケモンを悪の為に使う奴らは俺は許さない」
「……」

アミはある展示物が目に入った。その展示物は少し欠けている綺麗な七色に光っている宝石のような物。

「なんだろこれ?壊れた宝石…?」
「……それはリザードナイトXだ。壊れて使用出来なくなったから展示物になったんだろう」

アミに展示物について説明をした。リザードナイトとはリザードンがメガシンカする為に必要な石だ。リザードンは他のメガシンカポケモンとは違い二種類のメガシンカの姿を持っている。リザードナイトYを使うことによりもう一つの姿が見れるのだ

「じゃあ、あの写真は?」

アミが指を足した方には三枚の写真ががあった。写真に写っているのはカントーの伝説のポケモン『ファイヤー』『サンダー』『フリーザー』の写真だ。

・・・・