二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターZーナナイロ冒険記ー ( No.353 )
日時: 2015/01/08 00:33
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: xPB60wBu)

その2

・・・・

「……うわぁ…完全に迷っちゃったな…う〜ん右か左か」

アミは必死に走っていたら完全に道に迷う、帰り道さえも分からなくなってしまった。そして現在目の前には右か左かの分岐点があるどっちにしようか迷っていたら

「とりあえず右に行ってみようかな…生物ってこういう時無意識に左に行く習性があるらしいし…右の方が安全な気がしてきた」

やっぱし兄妹であったリュウトと同じような事を言っている。アミは右の道を選択した。だが……

「・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!!!!!!!?????」

こちらの道にはとんでもない光景が広がっていた。

ポケモンの死体がゴロゴロと転がっていた。ポチエナやコラッタなどが黒焦げになって転がっている。ミネズミやビッパが真っ二つに切断されていたり、もはや何のポケモンなのかもわからないくらいグシャグシャの肉の塊になっているのもいる
血が壁や床天井にもベッタリとくっついている。

「な、なによこ、これ……ひぃっ!!?」

アミは目の前の光景に頭が恐怖で混乱している。ブルブルと震えドサッと尻餅を付きそのまま後退りしてしまう

「な、なんでこんな酷い事……っ…!信じられない…ほ、本当に人間のする事なの…?」

様々な地方にポケモンを悪用する組織はいるがここまでする連中はいなかった。アミはブラック団の恐ろしさがよく分かった。

「はぁ…はぁ…。タマちゃん達をボールに入れててよかった。大丈夫…大丈夫私は強い子…っ」

アミは呼吸を整えるとこの死体の海の道を通る事にした。普通の人間ならここは引き返して左の道を進むと思うのだがアミは違った。『あえて』こっちの道を通る事にした。こんな物がゴロゴロ転がっているのだこっちになにかがあるのだそう考えている。
ベチャベチャと死体の道を通る。お気に入りの靴は血で汚れて行く、アミの目からは自然に涙が零れる

「許さないっ…許せない……っ。ポケモンを命を何だと思っているのよ……!」

・・・・

「ここは…?」

ある程度進んでいくと一番大きな扉を発見した。扉の色は紫色で立ち入り禁止と書かれている。アミは覚悟を決めて部屋の中に入る。

「…っ!」

部屋の中は研究室のようになっている。カプセルの中にはポケモン達が閉じ込められて、床には先程のように死体が転がっている

「……ん?なにこれ?」

アミは机に置いてあった書類が目に入ったただの書類なら気になどしないがこの書類かなりボロボロで古臭いのだ。

「よく見たら…これ50年前の物だ…『モンスターボール開発…』ってえ?」

書類の日付をよく見ると50年も前の物らしい、文字は所々掠れていてよく読めないが分かる事はモンスターボールの開発書類だ。なぜこんな重大で貴重な書類がこんな場所にあるのだろうか?

「おやおや、ワシの研究所を見てしまったかお嬢さん」

老人の声が聞こえバッと後ろを振り返ると白衣を着ている白髪の老人が立っていた。

「貴方は……?」
「ワシか?ワシはラボエじゃ今はブラック団の科学者をしておるそして、昔はモンスターボール開発員の一人じゃった」

ラボエはモンスターボール開発者の一人だった。そんな人が悪の道に走ったのだろうか?

「廊下の死体もここの死体もやったのは貴方よね……?なんでこんな事するの?」

「……お嬢さん、ポケモンはな奴隷になる為に生まれてきたんじゃよ。ワシはモンスターボールが完成した時確信したんじゃ。ボールの中に収まれば捕まえた者の言うことに服従するそれはりっぱな奴隷じゃ。それにワシはこれを悪事だと思った事は一度もない。ポケモンは強くなる事が幸せなのじゃくたばった連中も改造して一時期強くなったが体が耐え切れず死んだ。一時期だったが奴らは幸せじゃったろあの世でワシに感謝して欲しいもんだな。」

「意味わかんない……っ全然わからない…っ!」

ラボエがどれだけ狂っているか分かった。改造されて苦しい思いをしたのに幸せだった?ポケモンは奴隷になる為に生まれてきた?寝言は寝て言え…。そんな分けがない

「ポケモンは道具じゃ、でなければなんじゃ?友達?笑わせるなお前ら友達をボックスに預けたり、逃がしたり、戦わせたり、交換に出したりしてそれは友達に対する物か?違うじゃろ!ポケモンは兵器じゃ。それにお前の腰についてるもんワシが作ったもんなんじゃぞ?」
「……………………………………」
「なにも言えないか。どれ面白いもんを見せてやるわい」

ラボエはスイッチを取り出しカチッと押すとポケモンを閉じ込めているカプセルの一つ開き。ポケモンがドサッと落ちる

「キ……キキィ…」

そのポケモンは『あの』ゴルバットだ。かなり弱っているここに連れて来られる前にサナギラスにボコボコにされしかもここに来てからも酷い目に合わされただろう

「ふん」
「キ!?」

ラボエはゴルバットを蹴り飛ばしアミの前にゴルバットは倒れた。アミは汗がぽたと垂れる一体なにを始めるんだろうか……?

ラボエはニヤと笑いポケットから注射器を取り出し。それをゴルバットに突き刺す!!

「キ…キキキキ…!!?キィイイイイイ!?」

注射器をゴルバットから抜き注射器を投げ捨てる。注射が終わるとゴルバットはもがき苦しむ。ボコボコと体が変化していく体が少し大きくなり色も紫色に変わり羽も四枚になる。ゴルバットはクロバットに進化した

「ク、クロバットに進化させたの…!?」
「そうじゃ、だがゴルバットは本来懐き進化というめんどくさい条件じゃがな。だが本番はここからじゃ!」

ラボエは注射器で本来懐き進化のゴルバットを無理矢理進化させた。クロバットは進化が終わるとまた苦しみ始めまた体が不気味に変化し始める。

「な、なに?もう進化できない筈よ……。まさかメガシンカ?」
「そんな生易しい一時的なパワーアップなんかじゃないわい!!もっと恐ろしくて極悪なもんになる!」

・・・・