二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターZーナナイロ冒険記ー ( No.369 )
日時: 2015/02/20 23:40
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: Uc2gDK.7)

【第二十四話:決着を付ける】その1

・・・・

「うわぁ…これはまた酷いな」
「街が殆ど壊滅状態ね……。派手に暴れてるわ…」

ブラック団の基地から外に出たリュウト達が見た物はプレミシティの建物がほぼ壊され尽くされている光景であった。数時間前の綺麗でド派手なプレミシティは影も形もない。

ボゴォオオオオオオ!!

少し離れた所から爆発音が聞こえ、驚き目を大きくするリュウト達急いで爆発の音が聞こえた方へと走った。

・・・・

「クロオオオオオオバァアアアアア!!!!」
「うわあああああっ!」

改造クロバットを止めようとした一般トレーナー達は歯が立つ筈もなく無残にやられていった。

「くっ、このクロバットは一体なんなんだ…そもそもクロバットなのか…?」

騒ぎを聞き付けたマツクリも来ていた。クロバットを止める為に来たのだが手持ちであるサンド、ユンゲラーは一瞬にして倒されてしまい路地裏に隠れていたトレーナー達やポケモン達がやられて行く中で自分は隠れることしか出来無い自分が情けなく思っていた。マツクリはクロバットの姿を見て本当にクロバットなのか疑っていた。

「クロォォォ……ッッ!!」

口の周りに光が集まり始める、はかいこうせんで向こうのビルを破壊しようとしているその時。

「おっと、それ以上はいかせんぞ。クロバットお前はワシのカキタレになってもらうからの…!パラセクトやどりぎのたねで動きを止めろ!」

はかいこうせんを放とうとした瞬間にクロバットの前にラボエが立つ、パラセクトは口から種を吐き出すその種から蔓が出てきてクロバットを縛り付けようとするが
その蔓をクロバットは軽々と避ける、しかしラボエは避けられたというのにニヤッと笑った。

「……クロ!?」

なんと避けた蔓がクロバット向かって戻ってくる。クロバットは蔦を何度も交わすがまるで蔦は生きているかのようにクロバットを追いかける。

「ワシのパラセクトの『やどりぎのたね』の蔦は生きておる自由自在に動き回る!ターゲットを捉えるまで追いかけるぞ!」

ラボエのパラセクトが使う『やどりぎのタネ』から出てくる蔓は自由自在に動き回り相手を捉えるまで追いかけてくるというとんでも能力があった。

「クロバッ!!」

クロバットのエアスラッシュ!やどりぎのタネの蔓を切り落とそうとするが蔓はエアスラッシュを何なくと交わし蔓はクロバットの体に絡みつく。クロバットの体力がドンドンと吸い尽くされて行く。

「ハハハハハハッ!いいぞ、限界まで減らしたらこのハイパーボールで捕まえてやるっ!」

ラボエは懐から空のハイパーボールを一つ取り出す。ハイパーボールはモンスターボール、スーパーボールよりも性能がよく捕獲が成功しやすい。ブラック団の団員は手持ちのポケモンを全てこのハイパーボールに入れるように決められている。

「エレキッド、電気ショック」
「ぬぅっ!?」

ラボエの背後から少女の声が聞こえた後ろを振り返る前に『でんきショック』が飛んできた。狙いはラボエではなくラボエの右手に持っていたハイパーボールであった。でんきショックは正確にハイパーボールに直撃し。ハイパーボールはバラバラになって壊れる。

「…………。ほお、数多くあるボールの中でもかなりの強度を誇るハイパーボールをでんきショック一撃で破壊するとはのお、そのエレキッド欲しくなったぞ!!!!」

ラボエは勢い良く後ろを振り返ると鬼の形相になっているルカが立っていた。ラボエはそのルカの顔を見ても怯むことなく睨みつけている。

「この騒ぎはお前らの仕業だな…おいジジイお前も今のハイパーボールみたいになるから覚悟しろ」
「怖いのぉ……年寄りは大切にして欲しいものだ。パラセクト、やどりぎのタネ」
「セクト!」

パラセクトは再び複数の種を口から吐き出し種が地面に植え付けられるとすぐに蔓が生えてきて蔓が標的を見つけると自ら襲いにかかりに行く

「エレキッド、でんきショックで蔓を燃やして!」
「エレキ!!!」

エレキッドのでんきショックを蔓に向け放つが、蔓は軽々しく避けエレキッドの体に絡みつくルカは思わず目を大きくして驚くがすぐにいつもの表情に戻った。

「よし、HPを削り取れ!!」
「エレキッド、蔓を掴んで電気を流すのよ!」
「なにっ!?」

エレキッドはニヤと笑い体に巻きついている蔓を掴み電気を流した。すると蔦は真っ黒の灰へと化した。

「そのまま、れいとうパンチ!」
「エレキッ!!!」

左腕を凍らせてパラセクトに突っ込んで行くエレキッド。だが、エレキッドの腕をガシッとパラセクトは掴んで止める。

「なっ…」
「ははははははっ!残念じゃったなこのワシのパラセクトは並のパラセクトじゃないからな。さっさと助けないとエレキッドの腕は真っ二つになっちまうぞ」

ギチギチとと言う音がエレキッドから聞こえるこのままではパラセクトの鋏のような腕でエレキッドの腕が引きちぎれてきまう。

エレキッド、振り払って!」
「キッ……ドォ!!」
「無理無理、エレキッド程度の腕力じゃこのラボエのパラセクトは振り払えわけがないからのぉ。鋏力を強くしろ!!」

ギチギチギチ……と音がどんどん大きくなって行くエレキッドは悲鳴をあげ暴れるが全く持ってビクともしない。ラボエは勝ちを確信してニヤッと笑う。

・・・・