二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスターZーナナイロ冒険記ー ( No.374 )
- 日時: 2015/03/02 22:20
- 名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: w93.1umH)
【第二十五話:ニックネーム】その1
・・・・
これはクロバットを倒した後の一週間の間にあった出来事である。リュウトは久しぶりに妹のアミと再開した為もう少しアミといる為にこの街に居座っていた。
〜ポケセンリュウトの部屋〜
「お〜い、ラッタ、モンメン、ロトム。後タマとツボ下でポケモンフード買ってきたぞ〜あ〜疲れた」
リュウトの両手にはポケモンフードと自分達が食べるカップヌードルが入っているレジ袋を持っている。今街がクロバットにより酷い状態になっているので買い物だけでも一苦労である
「ラッチャ!」
「モンメ〜」
「ロトト!」
「ドガ〜」
「ニャ〜」
「ツボッ!」
ラッタ達は嬉しそうにリュウトの方に寄ってくる。ディアンシーは「またカップ麺ですか」と溜め息を付きながらそう言った。ベットに座っているアミは「う〜ん」と言いながらなにか考えていた。
「どうしたんですか?」
ディアンシーが何を困っているのか聞いて見た。
「いやさ、お兄ちゃんってさ自分の手持ちにニックネーム付けないのかなぁって?」
「え?」
ポケモン用の器にポケモンフードを入れていたリュウトがアミの方に顔を向ける。
そんな事考えた事もなかったとリュウトは思った。
「ニックネーム……ねぇ…でも、今頃って感じだなぁ」
「いやいや、そんな事ないでしょ!?今でも遅くないって!付けてあげなよ!」
「……よし、そうだないつまでも種族の名で呼ぶのも堅苦しいしな。お前らにニックネームを付けよう!」
ラッタ達にニックネームを付ける事にしたリュウト、ラッタ達は首を傾げて不思議そうに見ている。
・・・・
「付けると決めたが……。なんて名前にすりゃいいんだ?」
「変な名前付けたらその名で一生生きていく事になるんですからね。恨まれますからね」
「ディアンシーちゃん怖い事言うね…」
「ポケモンを代表して言っただけです、最近そう言う人間増えてますから変なニックネーム付けて可愛がって人ポケモンからして見れば大迷惑ですよ」
ディアンシーがリュウトに変な名を絶対付けるなと釘を指しておく。リュウトは「むむむっ」と悩む
「……シンプルにラッちゃんとかどうかな?」
「おっ、それいいな採用。それなら全然変じゃないし流石だなアミ」
アミの案をすぐ採用したリュウト、アミの頭をよしよしと撫でる
「ちょっ…やめっ…ばかっ///」
アミも満更でもなかった。ラッタの名前はラッちゃんとなった。ディアンシーは流石にシンプル過ぎる気もするがと思ったが言うのはやめた。
「ラッ?」
ラッタは自分でもよくわから無いまま自分のニックネームを決められてしまった。ラッタ事ラッちゃんは首を傾げている。
「次はモンメンか……どうしようかなっ…フワフワとかモフモフとかどうよ」
「う、う〜ん微妙かな〜?」
「ないですよ」
リュウトのネーミングセンスにアミは苦笑いで首を傾げながらそう言う、ディアンシーは細い目でリュウトを見ながらすぐに提案した名前を切り捨てた。
「そうか?じゃお前だったらなんて付けるんだよ?」
「わたくしですか?わたくしなら………。モンモン?」
「対して変わってないよ!?」
ディアンシーが考えた名前も対してリュウトと変わっていない事に思わずアミは突っ込み。リュウトは「やれやれ」と言った。ディアンシーはカチンと来たのかリュウトから図鑑を取り上げモンメンの名前欄にモンモンに入力した。
「あっ…おいおい」
「モンメン貴女の名前は今日からモンモンです!いいですね………?」
「モ、モンメ!」
モンメンはディアンシーの気迫に押されモンメンはコクコクと頷いた。モンメンの名前は「モンモン」となった。
この後、ロトムは「ロロ」、ドガースは「ドガちゃん」とニックネームが付けられて行った。ディアンシーはやはり単純すぎないか?と疑問を抱く。自分が言える事ではないが……。そして、ふっとまた違う疑問が浮かび上がった。
「(あれ?もしかしてこれってわたくしも名前を付けられるんじゃ!?)」
もしかしたら自分にも名前を付けて貰えルンじゃないかと思い始めワクワクし始めるディアンシー。
「おっ、カップ麺もう出来てんじゃん」
「本当だ。というかさお兄ちゃんいつもこんな食事ばっかとってんじゃないでしょうね?」
「うぐっ……。」
痛いとこを付かれてしまったリュウトそうこの旅が始まってからロクな食事をとっていない基本カップ麺や外食などで済ませている。アミがガミガミとバランスが悪いなど体調を崩しやすくなるなどと説教をする。
「(あ、あれ?)」
いつまで立っても自分の名前を決める感じにはならず少し焦りを感じるディアンシー。そしてこのまま名前を決められずに昼食は終わった。アミは少し用事があるとリュウトに言いどこかに行ってしまった
「用事って……建物ほぼ壊れてるぞ…なんなんだ?」
「…………」
「あ〜、ディアンシー……その、『ヒメ』なんてどうだ」
「!!」
「ロイヤルプリンセスなんだろ?だからヒメ。まぁ別に嫌ならいいんだがってか自分で決めても」
「うわぁぁぁぁっ!リュウト〜〜〜〜〜!」
いきなりディアンシーが泣きながらリュウトに飛びついてきた。リュウトはちゃんと驚きながらもディアンシーを受け止める。自分の胸の中で泣いているディアンシーの頭を撫でながら慰める。もしかしたら自分が言った名前が嫌だったのだろうか?と考える。
「もしかして嫌だったか?」
「違います!違いますっ!ヒメでいいです!!忘れられてたんじゃないかと思ったんですっ!うぇえええん!」
「忘れるわけないだろ……全く」
リュウトはディアンシーを…ヒメを優しく抱きしめた。
「これからもよろしく、ヒメ」
「はぃ……!」
・・・・