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Re: ポケットモンスターZーナナイロ冒険記ー ( No.377 )
日時: 2015/03/22 00:53
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: oBSlWdE9)

【第二十六話:大好きクラブ】その1


・・・・

ラクスタウンに向かう為に六番道路を進んでいるリュウト達、その途中勝負を仕掛けてくるトレーナーは何人もいた。だが、そのトレーナー達はみんなリュウトの敵ではなかった。ラクスタウンに到着する直前……。

「なんだ。このデカブツ……」
「橋を完全に占拠していますわね…………」

橋さえ渡ればすぐそこにラクスタウンがあるのだがその橋にいねむりポケモンの『カビゴン』がいて昼寝をしていた。カビゴンは起きる気配は全くないカビゴンがどいてくれないとラクスタウンにはいけないのである。

「おいおい、ここさえ渡ればそこに町があるつーのに。おい起きろデカブツ」

リュウトはツンツンとカビゴンの横腹を突つくムニュゥと指が沈んだ。「う〜ん」と言う表情をするリュウト。どうするかと考え始める。池を泳いで渡る…いや、せっかくアミから貰った服が台無しになってしまう。

「仕方ねえ、ちょっと乱暴だが攻撃して起こすか。多分並の攻撃じゃ通用しないだろうヒメ頼む」
「任せてください!」

ヒメがムーンフォースをカビゴンに放って無理矢理叩き起こそうとしたその時。

「ちょっと〜、待ってください〜〜!」

タキシードとを着てシルクハットを被っている小太りの中年男性が二人の前に現れた。急に現れた男にリュウトとヒメは思わず驚く

「な、なんだてめえ?」
「走って来たせいで汗ダラダラじゃないですか」

小太りの男は急いで走って来たので汗をダラダラかいておりポケットからハンカチを取り出し汗を拭き汗でびしょ濡れになったハンカチをまたポケットの中に入れる。リュウトとヒメは細い目でその光景を見た

「「(汚いなぁ……ん?)」」

一瞬考えが一致した気がしたリュウヒメであった。

「私はポケモン大好き倶楽部会長の『シゲゾウ』と申します。ふへへ」
「いや、名刺出されましても…うわ!?手汗で名刺濡れとる!?」

彼はポケモン大好き倶楽部と呼ばれるポケモンがとにかく好きな集団のリーダーなのだシゲゾウは胸ポケットから名刺を出すリュウトは受け取ろうとすると名刺がシゲゾウの汗で濡れている事に気づく。

「で、その会長さんが何の用ですか?」
「ほほぉ、喋るポケモンですか…しかも可愛らしい……。」
「その汚い手で触ったりしたらてめーの顔面飛ぶからな」
「ひぃぃぃ!?あ、あなた達に用と言うのはそのカビゴンに害を加えないで欲しいのです!」

シゲゾウの要求はそこで寝ているカビゴンを傷つくないで欲しいと言う物であった。しかし起こさないと二人は旅が出来ないのだ

「なんで害を加えちゃ駄目なんだ。」
「それは私がカビゴンを欲しいからですよ〜。私は傷がないピカピカの状態でこの子が欲しいんでーす!今までこのカビゴンを起こそうとしてきた連中は全員追い返してきました〜」
「じゃ、さっさと起こして貴方が捕まえればいいじゃないですか」
「そうしたいのは山々なんですが起こし方が分からなくて困ってるんです〜」

シゲゾウはそう言いチラチラとリュウトをみるリュウトははぁと溜め息をつきバトル以外でこのカビゴンを起こすのを仕方なく付き合う事にした。

・・・・

リュウトとヒメは一旦道を引き返していた。ヒメは不思議そうに首を傾げながらリュウトに聞いて見た。

「なんで道を引き返してるんですか?」
「確かこの辺に木の実がめっちゃなってた木があった筈、木の実でアイツを起こすんだ」
「なるほど、カビゴンは大食いポケモンですもんね!でも、なんであんな男に協力を?」
「誰があんなデブに協力なんかするかよ。カビゴンを起こせばこっちのもんだ起きた瞬間バトルを仕掛けてモンスターボールを投げて捕まえればいいんだよ。まぁあのまま攻撃で起こしてもよかったがあのデブがうるさそうだったからな」

ディアンシーは両手をポンと叩きなるほど〜と納得する。ヒメはリュウトに寄り添って「リュウトも悪いお人ですね〜」と煽る。

「そんな事はないよ〜、あはは〜」
「あ、お待ちなさ〜いリュウト〜」

リュウトとヒメは浜辺や花畑などで恋人がよくするあれをやっている。リュウトが前に走りヒメがそれを追いかけている。

「あっ」

走っていると前に二匹の『イーブイ』がいる事に気がついたリュウト二匹のうち一匹がもう一匹に覆いかぶさっていた。リュウト急に止まることが出来ず覆いかぶさってるイーブイを蹴り飛ばしてしまった。

「ブイッ!?」

蹴り飛ばされたイーブイは倒れてピクピクとなっていた。

「すまんな、だけどこんな昼間からいい身分だなおい俺もこんな時間からそんな事してみてぇよ」
「確かに道の真ん中で、そのうえ昼間からなんてとんでもないですわね」

リュウトは蹴り飛ばしたというのに謝る気は全く持ってないようだ。寧ろイーブイの方が悪くなっていた。すると押し倒されてた方のイーブイがリュウトの足に寄って来てスリスリと頬ずりをしてきた

「なんだ?」
「ブイッ、ブイブイ!ブイブイッブブイ!」
「『助けてくれてありがとうございます。実は政略結婚させられそうになってて…相手の雄に無理矢理交尾させられそうだったのを貴方が助けてくれたんですっ!』ですって」
「政略結婚って…ポケモンにもあるんだな」
「縄張り争いはよくある事です、まぁわたくしには関係ないですけどね」

イーブイはリュウトの顔を見てポッと顔を赤くしたヒメは「ん?」と言う表情をする

「ブイ……ブイッブイブイブブイブイ……///」
「はい?『危機を救ってくれた貴方に一目惚れしました?旦那様?私も連れて行ってください』」
「お、おう」

自分の危機を救ってくれたリュウトに惚れてしまったイーブイはリュウトの手持ちになる事を決めた、リュウトはイーブイをゲットしたニックネームはイーブイのブイを逆さにして『イブ』になったイブはリュウトの肩に乗って頬ずりをしている

「ブイ〜〜///」
「くすぐったいぞこら」
「面白くないです!」

ヒメはもう片方の肩に捕まるリュウトは驚いて少しバランスを崩した。

・・・・