二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 魔法少女よはね☆マギカ ( No.21 )
日時: 2014/08/18 22:59
名前: 美奏良 (ID: j0x8WVaG)



蘭「ソウルジェムは魔力の源なの。魔法少女になれるのもこの宝石のおかげなのです。」
夜羽は、とにかくこのソウルジェムという宝石はとても魔法少女には大切な物なんだな、と思っていた。
華「でも、ソウルジェムの最後はとても残酷なんです。」
なぜ残酷なのか、なぜそんなにも悲しい最後なのか。
気になる夜羽。ここまで聞いて引き下がれないと確信した。
華「ソウルジェムは穢れというものを溜めてはいけないのです。穢れを溜め込みすぎると魔女になってしまうのです....」
夜「ま....じょに....」
穢れを溜めこむと、魔女に。ということは魔女の元は....
夜「じゃあ....魔女はもともと....」
もともと、
夜「もともと、魔法少女から生まることもあるって言うこと...?」
夜羽は少し悲しくなった。願いを叶え、幸せだった少女が穢れを溜め込み、魔女になる。
このことを聞いて、魔法少女の残酷さを知った。

蘭「....夜羽さんは察しが速いですね....。様々な人々のうらみや妬みなどがかたまり、魔女が現れることもありますが、現に私達の前で魔女になった魔法少女もいました。その時は....本当に、本当に心が裂けそうになりました....」
過去に蘭達と一緒に戦っていた子がいた。
友達との関係が原因で穢れが溜り、目の前で少女は魔女になった。
そのころはまだ....魔女を生むことを知らなかった。


華「キュウべぇからははなさなかったわ....」
月「あのね、夜羽。キュウべぇの思い通りにされちゃ駄目よ。あなたを契約させて、魔女にする気だわ。私達の悲しみや苦しみが分からないの。コイツには感情というものがないわ。」
QB「感情は、必要かい?僕達には必要か全く分からないよ。」
月美に殺されたはずのキュウべぇが、机の上に座っていた。
QB「多智花月美。代わりはいくらでもあるけれど、勿体無いから無意味に殺すのはやめてくれないか?」
呑気にキュウべぇは自分の死体を食べる。
夜「うっ....こいつ、何匹いんだよ。」
QB「さぁ?僕にも良く分からないよ」

蘭「穢れは、悲しみや苦しみ、妬みや絶望などが穢れ。その穢れがソウルジェムに溜り、ソウルジェムが黒く染まる時、魔女になるのです。」
魔法少女の仕組みを知った今....

絶望の淵に立たされたような....

夜羽の心の中は、何とも言えない恐ろしい感情に、

押しつぶされそうになった。

夜「嫌だ....魔女には....なりた...くない...」
月「この魔法少女の仕組みを聞いてでも、叶えたい願いはある?」
蘭「月美さん....!ダメですよ!こんなこと、いきなり質問したりしたらそれは夜羽さんが....!夜羽さんが....」
華「蘭さん、これは多分...夜羽さんの心を....強くするために、してるんだと私は思います。」

月美は夜羽が魔法少女になっても、穢れを溜めないようにするために鍛えている。
これが夜羽が乗り越えなければならない第一関門。
乗り越えれば穢れは溜まりにくくなる、強い心を持つ子になる。月美は心の中で応援していた。

夜「月美....あたしは....!」
月「....?!」
月美は驚いた。こんなにも絶望的な仕組みの事を話しても、引き下がらなかったからだ。
何度か夜羽のように結界に入ってしまった子に、このことを説明してきたが、ここでみんな魔法少女にはならないといった。
だが夜羽は違った。

夜羽には強い願いが、あったからだ。

夜「月美っ!あたしは....なる!魔法少女に」

月「....あたしが言っても....無駄ね?」
月美は、夜羽に聞いた。
静かに夜羽は頷いた。

夜「うん、ごめん。月美....あたし。叶えたい願い事見つけたよ。」

夜「あたしは....!」





〜続く〜