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美月の家を出た夜羽達は自分の家に帰っていった。

夜「…願い事か…」
？？「お願いなんてかなわないよ」
どこからか声がした。
夜羽に何かを言うように。
夜「....だれだ。後をつけてたの？」
見えない何者かに問いかけた。
自分は後をつけられていたのか、ずっと見られていたのか。

少し、嫌な予感がした。


？？「僕の名前は碧羽（みはね）。夜羽、あなたのお姉ちゃんだよ」
夜羽のお姉さんと名乗る彼女。
碧「不思議？ふふふっ。そうだよね、記憶がないんだよね」
そう言いながら碧羽はにっこりと満面の笑みで笑う。

夜「あたしの....お姉ちゃん....？いや、あたしにはお姉ちゃんなんていないよ。元から一人っ子だもん。」
夜羽は頭がズキズキと痛んできた。お姉ちゃんなんていない。あたしはずっと一人っ子だった。おかしい、何かがおかしいんだ。
碧「なんにもおかしくないよ？あなたは僕の妹なんだから。」
考えが、追いつかない。
お姉ちゃんなんていない、いないはず....

夜「あんたの....苗字は？」
碧「た・か・な・し♪ちなみに漢字では小鳥遊だよ？」

嘘だ....
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だっ！
お姉ちゃんって認めたくない！絶対にいないんだ。
夜羽は頭の中で何回も何回もそう叫んだ。

そして、夜羽のズキズキと痛んできた頭痛は....
記憶を取り戻した時に、消えた。

夜「....碧羽お姉ちゃん....？」


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やっと....思い出してクレタ....
これで....できる。