二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト2幻界冒険〈キャラ募集!〉 ( No.109 )
日時: 2014/11/22 12:19
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: fExWvc7P)



アリス「ライド…………どうか無事でいて…………」

アリスはダークライを止めるために三日月の羽を求めて走り回っていた。しかしだだっ広い街の中をいくら探しても見つからない。早くしないとライドが持たない。不安を感じつつアリスは走った。静寂に包まれた街には彼女の息づかいと足音が響く。

アリス「どこなの…………あれは…………何かしら?」

光が無く薄暗い路地裏に薄く明かりが灯る店があった。そこは古くからある店のようで、赤くくすんだレンガの壁、『OPENED』と書かれ青い木のドアにぶら下がったボロボロの板が更に古めかしさを増していた。

アリスはわずかに希望を持ちドアを開ける。ドアの上に付いているベルが鳴り、静かに響いた。どうやら骨董品売り場のようだ。壷や本がそこかしこに並べられている。

アリス「すみません、誰かいますか?」

そう言うと店の奥から老人が出てきた。この店の店長らしい。その姿からは静かな優しさが感じられた。

老人「これはこれはいらっしゃいませ。いやぁ、久しぶりのお客様でございます。」

アリス「ここに、三日月の羽は置いてありますか?」

老人「三日月の羽…………はて?少々お待ちを。」

老人は奥に戻っていった。アリスは内心焦っていた。速くしてくれ、頼む!

老人「ありましたありました!これですな?」

三日月の羽の束を持ってきてくれた。蛍光色の羽はうっすらと自ら光っていた。形は本当に三日月そっくりだ。

アリス「ありがとう!いくらですか?」

老人「いえいえ、久しぶりのお客様です。お金はいりません。ありがとうございました。」

アリスは店を出た後一目散に走り出した。

老人「……………これでよろしかったのですか?」

老人はそばにいた白いローブを来た少女に話しかけた。

???「問題はありません。全てはこの世界を救う為……………」

老人「ほぅ、それはそれは。」

アルファ「このアルファ・ラグナ…………あなた方の導きの光となりましょう…………」




ダークライ『さぁ……………止めだ…………………』

ライド「くそ………ここまでか………………」

ダークライが近づいていく。

アリス「そこまでよダークライ!!」

ダークライは驚いた。いきなり現れた少女の手には自分が嫌う月の光を放つ三日月の羽があるのだから。

ダークライ『ぐおぉ……………それは…………やめろ…………………その光は……………』

ライド「アリスちゃん…………………」

アリス「さぁ、今すぐ出ていきなさい!」

アリスは三日月の羽を天に掲げた。すると空にある雲の壁が一気に消え去り、月が現れた。

ダークライ『…………………』

何も言わずダークライは空へ帰った。