二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト2幻界冒険〈EXミッションキャラ募集!〉 ( No.122 )
日時: 2014/12/25 09:37
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: mb1uU3CQ)




迷いの森の奥地で倒れていた少女を助けたディクシア達は病院で様子を見ることにした。

ディクシア「あの、大丈夫なんですか?」

ディクシアが心配そうに医者に問いかける。

医者「おそらく頭をどこかに打ち付けたショックのせいでしょう。命に別状はありません。」

ディクシア「ありがとうございます!」

医者が病室から出た後、ツカサ達が入ってきた。

ツカサ「どうだって?」

ディクシア「軽いショックだそうよ。命は大丈夫だって。」

ライヤ「そうか!よかった!」

ミク「速くよくなってね。」

全員が少女の寝顔を見つめる。野原に咲いた花のごとく明るい寝顔だった。ときどき真一文字の唇が歪む。楽しい夢でも見てるのだろうか。すぐ近くの棚の上には花飾りと緑色の宝石が置いてある。倒れていた時にずっと握りしめていたのだという。どうりで少し花飾りがクシャクシャだったわけだ。

ディクシアは思わず緑色の宝石に触れた。晴れた日の草原のごとく爽やかな翡翠色をした綺麗な宝石だ。そしてディクシアがその宝石を握りしめた途端、宝石が光輝いた。

ディクシア「な、なに!?」

ライヤ「ま、眩しい!?」

病室が光に包まれ、全員が目を開けた瞬間、座っていたディクシアの膝に一匹のポケモンがいた。そのポケモンは花飾りと同じ花をつけている。そのポケモンは少し動いた後ゆっくりと目を開けた。

そして

シェイミ『こ、ここはどこでしゅー!?』

ディクシアの膝から飛び降り病室を逃げ回った。

ディクシア「キャッ!?」

ツカサ「ぽ、ポケモンが喋った!?」

シェイミは眠っている少女のお腹に飛び乗り、ジャンプした。反動で少女の頭は上下に揺れる。

シェイミ『おいロロ!起きるでしゅ!ガードの役目でしゅ出動命令でしゅ!速く起きてミーを野蛮人から助け出すでしゅ!』

ディクシア「ちょっとやめなさい!病人なのよ!」

ディクシアは慌ててシェイミを持ち上げる。

シェイミ『汚い手で触るなでしゅ!』

シェイミは抵抗してディクシアの指を噛む。ディクシアは傷みでシェイミを離した。シェイミは上手に着地する。

ツカサ「落ち着け!俺達はこの子を助けただけだ!」

シェイミ『信用できるかでしゅ!ロロ!速く起きるでしゅ!起きて速く……………ミー……………を……』

聞く耳を持たないシェイミはツカサの言う事を信じずロロのお腹でジャンプしたりぎゃんぎゃん騒いだ後急に動かなくなった。

『ぐううぅぅぅぅ………………』

シェイミのお腹の音が静寂を引き裂いた。




星の宿る木

普通の木とは違い暗青の葉をつけ黒い幹を持ち瞬く星のように黄色い実をつけた木の枝の上で、一人の少女が腰かけていた。

ククリ「ようやく起きたわねシェイミ………ロロもすぐに迎えに行くわ。」

その少女は白銀の髪を持ち、白いローブを着ていて典型的な魔導師の格好だった。その手には緑色の宝石が宿っている。

ジラーチ『本当にねぼすけなんだから、あの二人は…………』

ジラーチはそうぼやくとククリはクスッとほほえみながらゆっくり着地した。

ククリ「……………待っててね、ロロ。」