二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト2幻界冒険〈EXミッション始動!〉 ( No.128 )
日時: 2015/02/01 08:58
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: rBo/LDwv)


一行はギラティナが封印された場所、反骨の魔窟へと足を踏み入れる。入口はより一層怪しい気で溢れていた。

ディクシア「入れば入る程不気味な洞窟ね………」

ライヤ「こんな辺鄙な所に閉じ込められたら、そりゃギラティナだって怒るだろうに。」

ロロ「なんか、かわいそう……………」

ククリ「速く行きましょ!このままだと世界中にこの気が満ちてしまう…………」

ライヤ「そうだな。」


反骨の魔窟 深層

『グオオォォォォ…………………』

ロロ「ひゃっ!?」

ディクシア「近づいてるわね……それに、なんだか悲しそう………」

ククリ「ギラティナは復讐したくてウズウズしてるのよ。自分を閉じ込めたこの世界の生き物全てに。」

ロロ「ギラ………かわいそう………」

ライヤ「しっかし、こんな小さい女の子がギラティナを封印できる能力を持っているとはねぇ。人は見かけによらないってか。」

ククリ「ロロは一族の中でもトップクラスの実力を持っているの。でもそのままの能力を持つといつか暴走する危険性があるからかけらにしてロロに持たせているの。」

ライヤ「ほぅ、エリートなんだなロロって。」

ジラーチ『まだまだ子供なんだけどねぇ。』



ロロの持つかけらとククリの首飾りが光る。それと同時にギラティナの叫び声がより一層こだまする。

『グオオォォォォォォ!!!!!』

ライヤ「おわあぁぁぁ!……ふぅ、耳が壊れるかと思ったぜ………」

ディクシア「やっぱかけらでもしっかり力は持っているのね…………」

ロロ「ギラ………くるしそう…………」

ククリ「速く楽にしてあげなきゃね…………」

ライヤ「まったくギラティナも世話の焼ける奴だぜ。おとなしくしてりゃ封印されずにすんだものを。」

ディクシア「ギラティナはどうしてもこの世界に異議を唱えたかったのよ、きっと。」

ロロ「どうして?この世界、楽しいのに………」

ライヤ「ギラティナにとっちゃあ悲しい世界なんじゃないか?なんでかは知らんが。」

ククリ「見えてきたわ!あの扉の奥にギラティナが……」

目の前にあるのは、すごく古びた大きな扉がある。

ライヤ「うりゃあぁぁ!」

ライヤが力一杯扉を引くと、開けた空間に出た。部屋の真ん中には不思議な祭壇がある。

そして、部屋の奥には………

ギラティナ『グオオォォォォ!!』

鎖で繋ぎ止められたギラティナがいた。しかし鎖はもうボロボロに風化しており、繋ぎ止めている鎖もあと数本しかない。

ディクシア「あれが、ギラティナ…………」

ライヤ「でっけぇ…………」

ギラティナ『…………サ…………レ…………』

ロロ「え?」

ギラティナの声がロロの頭の中に入ってくる。

ギラティナ『去レ!ココハ貴様ラノイルトコロデハナイ!速ク去レ!』

ロロ「きゃあっ!」

恨みの積もった声に圧倒され、ロロは倒れた。

ククリ「ロロ!?」

ロロ「ギラ………大丈夫。ロロが、止める…………」