二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.132 )
- 日時: 2015/03/03 17:52
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: Ft4.l7ID)
鎧騎士が風呂から戻ってきた頃には鎧が新品同然のようにピカピカしていた。
鎧騎士「その鎧、なかなか磨くのに苦労しただろう。」
ディクシア「まぁね、でも妹がやり方を教えてくれたからそう手こずらなかったわ。」
鎧騎士「鎧の磨きかたをか?そうとう特殊な妹だな。」
ディクシア「違うわよ。庭晶なんかを磨くときのやり方に似ててね。その方法でやったらこうなったのよ。」
鎧騎士「庭晶………懐かしいな。朝のうちに太陽の光を溜め、夜になると光り輝く……そう珍しくない鉱石だから特別大きなものや庭晶細工でも安価で美しいものばかり。表面を磨けば更に美しくなる。その妹はたいへん几帳面なのだな。」
鎧騎士は饒舌に庭晶のことを説明した。
ディクシア「あなた、ここに住んでるの?」
鎧騎士「ああ、そうだ。しかし見知らぬ世界に落とされてしまってな。」
ディクシアは驚いた。まさかイルミアのような経験をした人が他にもいるとは思わなかった。
ディクシア「じゃ、じゃあどうやってあなたはここへ?」
鎧騎士「簡単なことだ。逆のことをすれば案外すんなり戻れる。まぁこの方法を見いだすのに10年近くかかったがな。」
10年!どうりで鎧がボロボロになっていたわけだ。
ディクシア「じゃ、じゃあそこに行けば妹に………イルミアに逢えるの?」
鎧騎士「イルミア………ああ、かもしれないな。」
ディクシア「連れていって。」
ディクシアは鋭い眼差しで鎧騎士を見つめる。
鎧騎士「……よい目をしている、いい覚悟だ。しかし、もう戻れぬかもしれんぞ?」
ディクシア「妹に逢えるなら私はどうなっても構わない、そのつもりだけど?」
鎧騎士「………いいだろう。ついてこい。」
ディクシア「エスコートよろしくね、鎧騎士さん。」
鎧騎士は鎧を着ながらこう言った。
イグルーン「………イグルーンだ、小娘。」
ディクシア「ディクシアよ、イグルーン。」
イグルーン「ディクシア…………」
なぜだろうか、初めて聞いたはずなのに聞き覚えがある。イグルーンはそんな疑問を心の片隅にしまいこみ、現代世界への入口を開け、ディクシアと共に入った。
円卓
ヴォルク「そうか……サーシャが………」
レイヴン「あの娘には申し訳ないことをした………僕もそろそろ限界が近いのかな………」
レイヴンは片目を押さえてそう言った。
ミカ「ボルトさんもエリーナさんもいませんし、どうしましょうか?」
ヴォルク「…………そういや鎧のおっさんを見ねえな。どこいったんだ?」
ミカ「イグルーンさんのことですか?あの人の考えてることってなんかわかりづらいような………」
レイヴン(アイツ………ほんとうに僕の野望を知っているのか?)