二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.138 )
日時: 2015/03/28 20:27
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: 0bGerSqz)



アルファ「お話しましょう。あなたの真実を………

その前に、あなたは『ルクレーク』という超時空現象を知っていますか?」
ディクシア「えぇ、幻の大地がこの世界にぶつかる現象なんでしょ?あの絵を見たの。」
アルファ「そう………ボルトさん、結果は出ましたか?」
ボルト「もちろんですよ!ちゃあんとデータは分析済みです!」
そういうとボルトは持っていたアタッシュケースを開き何やら怪しい機械を取り出した。そのモニターには周波数を表す波があった。
ボルト「この波はこの世界には存在しない周波数を表しているのです。それはずばり、あなたが幻の世界の住人であることの証です。しかも、あなたはそれが桁違いに大きい。」
ディクシア「それが、どうかしたの?」
ボルト「あなたは幻の世界の住人の中でも更に強い反応を示しています。それはあなたの妹さんも同じ。」
ボルトはちらっと眠っているイルミアのほうを見た。そして研究所の本棚から古い書物を取りだし、ついている埃を払った。そして手慣れた手つきで書物をめくる。
ボルト「これは、ルクレークが起こったときに発する周波数を調べた書物ですが………あらふしぎ!」
書物に記された周波数とモニターの周波数が一緒に揃ったのだ。
ボルト「つまり、あなたは『ルクレーク』の力そのもの、またはそれを起こすのに相応しい人物なのです。」

ディクシア「私が……ルクレークを起こす?」
アルファ「えぇ、あなたは世界を崩壊させる程の実力を持っているの。しかも、それを発動させざるを得ないときがもうすぐ来てしまうわ。」
ディクシア「え?どゆこと?」
エリーナ「そのルクレークは周期的に自然発動してしまうの。それは1000年に1回のサイクルだったり、もっと長かったり、そのサイクルは様々だけど………」
エリーナは本棚からまた書物を取りだし開いた。
エリーナ「そのサイクルはもうすぐ来るらしいわ。レイヴンは研究所を使って長い間ルクレークの研究をしてたみたい。」
ディクシア「でも、そのサイクルが前にもあったんなら今もこの世界は壊れてるんじゃないの?」
アルファ「実はルクレークと対をなすもうひとつの超時空現象があってね………」

ディクシア「……………アリアルス?」
アルファ「……そう。アリアルスはそれとは逆に、崩壊した世界の瓦礫から元の世界を産み出す超時空現象よ。アリアルスの創造とルクレークの破壊のバランスがうまく噛み合ってお互いが出過ぎないようにしているらしいの。」
ボルト「それにもっと驚いたことに、あなたの妹さんも、アリアルスと瓜二つの周波数を出しているんです!」
アルファ「レイヴンはルクレークを止めているアリアルスのエネルギーを持つイルミアさんの力をコピーし、その力を一時的に無くすことでルクレークを起こさせ、新しい世界を作ることをかんがえていたんです。」
エリーナ「あの人はかなりの野心家だからねぇ……」

ボルト「でも、うかうかしてはおられません。」
アルファ「どうしたの?ボルトさん。」
ボルト「怒りに任せて力を解き放ってしまいルクレークのサイクルが早まってしまっています。更にそれを止められるアリアルスの存在も今はありません。このままではルクレークが起こり世界は幻と化す一方です。」
ディクシア「あっ………………」
イグルーン「一刻もはやくそのアリアルスの存在を目覚めさせねばな。」