二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.139 )
- 日時: 2015/04/07 14:56
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: v8Cr5l.H)
ディクシア「でも、どうすればいいの?」
ボルト「この娘の自然治癒力次第です。薬浸けにされてだいぶ体が弱っていますが…………」
ニング「ちょっとあんた、大丈夫なの?」
ニングはイルミアに声をかけるが
イルミア「…………………………」
光の灯ってない瞳をニングに向けただけでイルミアは喋らなかった。
エリーナ「……これはそうとうヤられてるわね。」
ディクシア「ほら、イルミア、しっかりしなさい!」
ディクシアはイルミアの肩を掴みグラグラと揺らす。
イルミア「…………………………」
ディクシア「駄目ね…………そうだ!」
ディクシアは持っていた鞄からメクラクから貰った『最強滋養剤』を取り出した。
ディクシア「今はあなたの発明品に託すわ………お願い!」
ディクシアは蓋を開け優しくイルミアの口に注ぎ込む。
すると
イルミア「……………うっ…………」
イルミアの瞳に光が灯り
イルミア「ゲホッゲホッ!!な、何を飲ませたんですか!?」
すっかり元の調子に戻った。
ディクシア「イルミア!よかった!」
イルミア「お姉さん!よかった!無事だったんですね!」
二人は涙を流して抱き合った。
イルミア「さぁ、一緒に帰りましょう!」
ディクシア「残念だけど、それはできないわ。」
イルミア「ど、どうしてですか!?」
ディクシア「私はだいぶ力を使ってしまったし、あなたもまだ完全には力を取り戻せていない。だからこれ以上バランスを崩すのはよくないと思うの。」
イルミア「力?何言ってるんですか?」
ディクシア「それは……」
ディクシアはイルミアに今知ったことを話す。
ディクシア「私は世界を破壊する存在。あなたは世界を再生させる存在。正反対の現象がそばにいると力が平等なら安心できるけど、私は力が強すぎるし、あなたは弱すぎる。もっと私に近づいてきなさい。行こ、イグルーン。」
イグルーン「承知した。」
イグルーンは剣で空間を切り裂く。そしてその中に入っていく。
イルミア「待って………待って下さい!せっかく……せっかく会えたのに………」
ディクシア「………幻界の終点で待っているわ。」
そう言い残して二人は空間から消え去った。
イルミア「…お姉さん………どうして……どうして………」
デルタ「…………」
力なく座り込むイルミアをデルタは優しく頭を叩く。
デルタ「…お前の姐さんは『幻界の終点』で待ってるんだろ?だったら行かなきゃならないぜ?お前が本当に姐さんに会いたいならな。」
アリス「大丈夫だ。お前に立ちはだかる敵は全て倒す。」
ミレイ「幻の帰る場所へ行きましょう!」
ライド「ノッてきたな!俺も手伝うぜ!」
ファル「仕方ない。手伝ってやろう。」
メタル「なんか面白そうだし、ついていくよ!」
イルミア「……皆さん………ありがとうございます。」
ボルト「私めらはどうしましょうか?」
ニング「レイヴンがあんなになったら、戻っても戻らなくてもあるのは死だけよ。」
エリーナ「そうね……まだ魔道士にはレイヴンを支持する人がいるし、どうせ死ぬなら最期までついていくわ。」
アルファ「私達もあなた達の力になりたいのですが……」
イルミア「……………」
イルミアは恨みの籠った瞳をボルトに向ける。
ボルト「あっはぁ…………痺れますねぇその眼光………」
アルファ「…………わかりました。私達は私達で行動します。次会う時は戦うことの無きよう。では。」
アルファ達は瞬間移動で消えていった。
イルミア「進みましょう………お姉さんが覚悟を決めたなら、私も覚悟を決めます!」