二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.149 )
日時: 2015/05/07 22:56
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: yV4epvKO)



翌朝、また特訓の日々が始まった。
マッケイル「さ、今日はポケモンとの絆を深める特訓だ。この洞窟を1匹のポケモンだけで乗り越えてほしい。」
その試練洞窟はぽっかりと口を空けて待っている。
イルミア「わかりました、ケロマツ行きましょう!」
ケロマツ「ケロ!」

洞窟の中は結構薄暗く、ゴルバットやオンバット、ココロモリのキィキィと鳴く声と天井から地下水が落ちる静かな音が響き渡る洞窟をイルミアはおっかなびっくり歩いていく。小さくも暖かな灯りを灯すランタンがイルミアにとっての頼りだった。
イルミア「うぅ………怖いよぅ…………」
イルミアはケロマツを強く抱き締める。
ケロマツ「ケロ……………」
イルミア「そうだよね………こんなとこで止まってちゃ……お姉さんに会えないよね……よし、頑張ろ!」
イルミアはランタンを前に掲げ、また歩き出す。
ふと、イルミアは前の道を塞いでいる不思議な岩に目を向けた。その岩は7つの点がHの並びで並んでいた。
イルミア「なんだろ、この岩……不思議な形してる…………」
ケロマツ「ケロ、ケロ!」
ケロマツはイルミアから飛び降りて不思議な岩におそるおそるさわり始めた。さわって危険が無いことを確かめると邪魔だと思ったのかみずのはどうを撃った。
イルミア「ケロマツ?この岩を壊したいの?」
ケロマツ「ケロケロ!」
すると、点が点滅し始めた。点滅は更に速く繰り返し地響きが始まり、驚いたポケモン達が更に甲高い鳴き声を出しながら飛び交う。そこかしこからバサバサという翼の音がイルミアを包む。
イルミア「キャッ!?な、何!?」
『ゴゴゴゴゴ………………』
岩は更に激しく揺れついには地面に埋もれていた部分を盛り上げた。それはまるで巨人の足のようだった。
レジロック「グゴゴゴ………………」
その岩はレジロックとなってイルミアに立ちはだかった。
イルミア「レジロック……!これがマッケイルさんの試練……行きましょうケロマツ!みずのはどう!」
ケロマツ「ケロ!」
ケロマツはみずのはどうを放つとレジロックの片腕が崩れ始めた。レジロックは一瞬後ろに下がるが、壁を崩してその瓦礫で体を再生し始める。
イルミア「どうやら一気にダメージを与えないと……そういえばこの洞窟、地下水脈があったはず………ケロマツ、水気がある場所を探して!」
ケロマツは集中して水気のある場所を探す。そして見つけたのかレジロックのすぐ横の壁を指差した。
イルミア「そこね………ケロマツ、その壁にみずのはどう!」
ケロマツはみずのはどうを放ちレジロックの横の壁を破壊した。するとそこから大量の水が出てきた。地下水脈に当たったのである。乾ききったレジロックの体は激流に浸食されボロボロになった。
イルミア「今です、もう一度みずのはどう!」
ケロマツはレジロックの胴体にみずのはどうを撃ち込み、レジロックの体を大破させた。
イルミア「ふぅ……お疲れ様ケロマツ。さて、先を急ぎましょ。」

マッケイルとミカはずぶぬれになったイルミアを見て驚いていた。
マッケイル「ど、どうしたの!?」
イルミア「レジロックを倒そうとしたら……やりすぎちゃいました……えへへ…………」
マッケイル「でも倒したんだね………安心した………」
イルミアはまたひとつ貴重な経験をした。