二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.151 )
日時: 2015/05/14 20:18
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: k7pNoPCO)



やってきたのは森林の中にある涼しげな湖畔(に設定された異空間)。新しい葉を携えた木々の間には涼しい風が吹き抜け、サラサラと音を立てている。目の前の湖畔には青い空が広がっていた。
そして、イルミアとミカ、マッケイルの3人は湖畔の畔に佇んでいた。
イルミア「風が心地いいですね………」
ミカ「涼しい………」
二人の髪がサラサラと揺れている。
マッケイル「こらこら、僕たちはバカンスに来たんじゃないよ。これでも試練、『覚悟の試練』だよ。」
イルミア「こんなに心地いいのになぜ覚悟なんか……」
マッケイル「そろそろ来たようだね。」
そう言われて耳を澄ますと、カポカポと音が響き渡る。
イルミア「なんでしょう、この音…………」
ミカ「馬の蹄…………?」
その音がだんだんこちらに近づき、木々の間から1匹の若駒が現れた。その若駒は青くたなびく毛を生やしている。
マッケイル「ケルディオ……今日はこの娘達の訓練を頼むよ。」
ケルディオ『女の子が相手かぁ………なんだか気が引けるなぁ…………』
マッケイル「そう言わずにやってはくれないかい?」
???『その方がお前の心の鍛錬にもなるだろう。』
重みのある足音と凄まじい威圧感を纏いながら青い体をもつポケモンが現れた。
ケルディオ『師匠!いつの間に………』
コバルオン『確かにお前は女に対する免疫が無いからな。ここでつけておいて損は無いだろう。』
ケルディオ『わ、わかりました…………』
マッケイル「さ、バトルの時間だよ、皆、ポケモンを出して。」
イルミア「わかりました。ケロマツ、行ける?」
ケロマツ「ケロケロ!」
ミカ「よし、行って、オーダイル!」
ケロマツ「ダーイル!!」

ケルディオ『覚悟を決める………はぁっ!!』
そういうとケルディオは力を放った。覚悟の心を宿し、溢れる覇気で湖畔がざわめいた。
コバルオン『では、私も相手になろう。来るがいい!』
イルミア「行きます!ケロマツ、でんこうせっか!」
ミカ「オーダイル、アクアテール!」
ケロマツ「ケロケロ、ケロ!」
オーダイル「オーダーイル!」
ケロマツは目にも止まらぬ速さでケルディオに突っ込み、オーダイルは水を纏わせた大きなしっぽをコバルオンに叩きつける。
がしかし
ケルディオ『遅い!』
ケルディオは自分の角に力の剣を宿してケロマツを切り払う。ケロマツは衝撃で弾き返されてしまった。
イルミア「ケロマツ!?」
コバルオン『………その程度か。イェア!!』
鋼のようなコバルオンの体にはアクアテールのダメージは通らずコバルオンのアイアンヘッドで返り討ちにされてしまった。
ミカ「オーダイル!大丈夫!?」
イルミア(相手は覚悟を決めてる………なら、私も全力をだしてケルディオに立ち向かう!この気持ち、きっとケロマツも一緒のはず!)
するとケロマツはイルミアの方をむき、やる気のある目を見せた。イルミアとケロマツの心は通じているのである。
イルミア「まだまだこれからです!ケロマツ、でんこうせっか!」
ケロマツ「ケロケロ、ケロ!」
すると、ケロマツの体が輝き出した。
マッケイル「これは………まさか!?」
ミカ「進化の………光!?」
イルミア「ケロマツ!?」

ゲコガシラ「ゲッコー!!」
ケルディオ『なっ………!?』
輝きが消える頃にはケロマツはゲコガシラとなってケルディオに突進していた。ケルディオはあまりの突然さに耐えきれずでんこうせっかをくらってしまった。
ケルディオ『これが覚悟の強さ……今度はこっちからだ!』
ケルディオは高く飛び上がり足からハイドロポンプを打ち出した。鞭のような激流がゲコガシラを追いかけるが、ゲコガシラは飛躍的に上昇した俊敏性を生かし軽々と避けきる。
ミカ「私も………頑張らないと。ライド兄さんのように!オーダイル、ハイドロカノン!」
オーダイル「ダーイ、ルアーー!!」
オーダイルは圧縮された水の塊を打ち出す。コバルオンはその衝撃で後ろに押される。

ケルディオ『師匠、なかなかやりますね!』
コバルオン『ああ、だが諦めん!』
イルミア「ケロ………ゲコガシラ!最後まで頑張りましょう!」
ミカ「オーダイル、まだまだ行きますよ!」
ゲコガシラ「ゲコ!」
オーダイル「ダイル!」