二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.156 )
- 日時: 2015/07/02 20:11
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: ToOa8xAk)
マッケイル「最終チェック完了!」
マッケイルはモーターエンジンを起動させた。大きなエンジン音が倉庫の中に響く。
デルタ「よし、これであそこに行けるな。」
メタル「はあ………長かった…………」
メタルは床に座り込んだ。鉄板の歪曲、エンジンの点検、油差しなどマッケイルと同等の仕事量をやってのけたのである。顔と作業着は油とススで黒く汚れていた。
マッケイル「よし、皆を呼んでこよう。」
デルタ「その前に水浴びがしたいんだが。」
呼びにいこうとしたマッケイルの作業着の首根っこを掴んだ。確かに汚れまくった姿で女子と会うのは気が引けるのだろう。現にデルタは上着を脱いで完全に準備は万端であった。メタルもそれに応じて上着を脱ぎ始める。
マッケイル「よし、んじゃあお風呂場に行こうか。」
お風呂場
マッケイル「ふぅ、スッキリするねぇ。」
デルタ「痛っ!っつぅ………手が痛ぇ………」
デルタの手は痛々しく腫れ上がっていた。エンジン分解の際に錆びついてどうしても取れない部品はデルタが力技で外したからである。デルタも同様、力技に関してはマッケイル以上に頑張っていた。
メタル「疲れがふっとんだ感じがするよ〜……」
マッケイル「そうだね。しかし、あの作業着がここまで汚れるとは思わなかったよ……やっぱり定期的にチェックしないとダメだねぇ。」
デルタ「そうだぜ、ちゃんと準備しねえと後から困るぞ?まあ、次に進む道はもう後戻りがきかねぇかもしれないけどな。」
メタル「イルミアちゃん達を帰すんだよね。」
マッケイル「あの子がいちばん苦労してるからね。見えない所で僕らがしっかり支えてあげないと!」
イルミア「…………ありがとうございます。」
扉の向こうにはイルミアの姿がぼやあっと映っていた。マッケイルは途端に顔を赤くする。
マッケイル「いや、あの、別にそんなわけじゃ……あ、そうだ、イルミアちゃんも一緒に入る?」
デルタ「はあ!?」
マッケイル「冗談だよ冗談………」
イルミア「わかりました、ちょっと待っててくださいね。」
マッケイル&デルタ「「ちょまーーー!?」」
イルミア「冗談ですよ。あまり長かったので様子を見にいったらだいぶお洋服が汚れてたので………洗濯しておきますね。」
イルミアは作業着を抱えて出ようとする。
マッケイル「ああ、ありがとう。もう着ることもないと思うけどね。」
イルミア「もう、悔いを無くしたいんです。準備ができたら、行きましょう!」
マッケイル「オーケイ!」
デルタ「なんだ、入らないのか………(小声)」
メタル「ん?なんか言った?」
デルタ「な、なんてねぇよ!」
庭先
マッケイル「さ、ここからは長旅になるぞ!」
メタル「いよいよ最後かー。」
ファル「ここまで来たからには、最後まで手伝うぜ!」
アリス「ここまでが長かったが………」
ミレイ「全て終わるとなると寂しくなりますね。」
ライド「どんなことがあっても、皆は俺が守る!」
ミカ「私も………覚悟を決めました!」
イルミア「みなさん……行きましょう!幻界へ!」
皆を乗せた希望の船が今、最後の出航を遂げる。大きな翼を広げ、時空を歪め大きく口を開けているもうひとつの世界の入り口へ。