二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.162 )
日時: 2015/07/16 17:55
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)


イグルーンは扉を開けた。そこには3人の魔導士達が倒れていた。
ミカ「アルファさん!ボルトさん!ニングさん!」
ミカは飛び出すやいなやアルファを抱き抱えた。
アルファ「……ミ、カ…………」
奥に立っていたのは闇の魔力を開放させたレイヴンだった。
イルミア「待っていてくださいね……はぁっ。」
イルミアはアリアルスの力を放った。青く澄んだ光がアルファ達を包み込み傷を癒す。アルファは立てるようになるまで回復した。
アルファ「アリアルスの力を使えるようになったのね………」
ニング「へえ……あんたが……」
ミカ「いったいどうしたんですか!?」
ニング「あいつに聞いたほうが早いわよ………」
ニングはレイヴンを指差した。レイヴンは冷酷な眼差しをミカに向ける。
レイヴン「僕は……僕のするべきことをしただけだよ。僕はルクレークの力を使いこの世界を破壊し、アリアルスの力を使ってもう一度再生させる。新しい世界を作り、僕はその世界の救世主になるんだ……」
イルミア「お姉さんの力を……世界の破壊に使うなんて……そんなことはさせません!」
レイヴン「僕が何もしなくてもルクレークはこの世界を破壊する。君のお姉さんは暴走しかけてる自分の力を抑えてるけど、いつまで耐えていられるか……」
イルミア「お姉さんは……私が助けます!」
イルミアはレイヴンと対峙する。するともう一人、イルミアの隣に並ぶ人が現れた。
メタル「レイヴン……レイヴンだね?久しぶり………覚えてるかな?」
レイヴン「覚えてるも何も………あなたのいない世界が作りたかったんだ、兄さん!」
レイヴンは吐き捨てるように言った。
ファル「なっ………メタル、お前妹いたのかよ!?」
メタル「行方不明になってたけどね……こんなところにいたのか……さぁ、おいで………帰ろう?」
レイヴン「やめろ…………来るな………来るなぁっ!」
メタルが近づこうとするとレイヴンは離れた。レイヴンの手が赤くなっているのが目に見えた。
メタル「…まだ…治っていなかったんだね……金属アレルギー……」
レイヴン「そうだよ………兄さんのせいで僕はなんども苦しんだ……親は兄さん達ばかり話すし、兄さんといると手が痛くなるし……闇の魔力のせいで生きてる時間は短くなっていく………僕はもうそんな生活は嫌だ!僕を愛してくれない父さんも母さんも!苦痛を与えてくる兄さん達も!皆消してやる!」
レイヴンは怒りと憎しみに満ちた瞳でメタルを睨んだ。当時はレイヴンが金属アレルギーであることを家族は知らず、レイヴンとは距離を置いてしまっていた。ただ一人メタルだけはレイヴンの近くにいようとした。しかしそれはレイヴンにますます苦痛を与えるだけに過ぎず、レイヴンの家族に対する憎しみは更に強まっていったのだ。
レイヴン「救世主になれば僕を誉めてくれる人がいる……讃えてくれる人がいる……僕を愛してくれる人がいる………そんな理想を兄さん達に邪魔されるわけにはいかない………」
ファル「……ふざけんな!お前なんかの為にこの世界を破壊させてたまるかよ!」
レイヴン「………もういいよ。僕はもう、迷わない………ここで…君達を殺す!そして……2つの力を手に入れて…僕は救世主になるんだ!」