二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.169 )
- 日時: 2015/08/17 18:51
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
ディクシア「……………」
そこにいたのはイルミアの姉であり世界の破壊の象徴、ディクシアだった。その右手には大きな剣が握られていた。峰の部分には弦が5本ある。
イルミア「お姉さん…………」
ディクシア「ついに来たのねイルミア………うん……わかるわ、前のあなたには無い大きな力が動いているのを……あなたは私を止めなきゃいけないの。私の力はもう制御できない……エクセデアが現代世界に衝突する日も近いわ………」
イルミア「………………」
ディクシア「もうすぐ私は私じゃなくなる、破壊を楽しむ悪魔になるの。だからイルミア、これが最後の…」
イルミア「最後じゃないです!お姉さんは私と一緒に帰るんです!」
イルミアの目には涙が溜まっていた。姉を殺さなくてはならない、それがどんなにイルミアにとって辛きことか……。
ディクシア「気持ちはわかるけど、私はもうこの姿を保てるのがやっと……もうルクレークの力に飲み込まれかけてるの……だから……お願い……これが最後のお願い………私を……殺して!」
イルミア「わかりました、でも私はお姉さんを殺しません、『止めて』みせます!」
ディクシアはイルミアを優しく見つめた。
ディクシア「ありがとう……イルミア………」
その言葉を呟いた瞬間、ディクシアはルクレークに飲み込まれた。
ルクレーク「フフフ……さあ……楽しみましょう………」
イルミア「私は……お姉さんを止めます!」
ルクレーク「奏でてあげるわ……破壊の旋律!」
ルクレークは大剣の弦を引っ掻きならした。その音は邪悪な力を感じるがどこかもの悲しげな響きとなり、鋼の塊に共鳴する。
ルクレーク「来なさい、ボスゴドラ!」
鋼の塊はボスゴドラと姿を変えイルミアに立ちはだかる。
イルミア「私の意思を伝えるために!行くよゲコガシラ!」
イルミアは『意思のバイオリン』とゲコガシラを呼び出した。
ボスゴドラ「ゴドラァ!」
イルミア「ゲコガシラ、避けて!」
ボスゴドラの突進をかわすイルミアとゲコガシラ、その隙にイルミアはバイオリンを鳴らす。意思をそのまま音色として響かせ伝えるバイオリンの音はボスゴドラに訴える。
ボスゴドラ「ゴ、ゴド……」
イルミア「私の意思は鋼より固い!ゲコガシラ、みずしゅりけん!」
ゲコガシラの水の刃があたりボスゴドラは崩れ去った。
ルクレーク「まだよ……まだまだ!」
またも弦を掻き鳴らし岩の塊に共鳴させる。
バンギラス「ギラアァァス!!」
イルミア「私の力を見せるために!バンギラス覚悟!」
イルミアは『力のピアニカ』を呼び出した。
バンギラス「バンギラアァ!!」
バンギラスはストーンエッジでイルミアを攻撃する。するとイルミアは岩を片手で受け止めた。
イルミア「私の力は岩をも砕く!ゲコガシラ、みずのはどう!」
ピアニカの雄大なる響きを聞いたゲコガシラのみずのはどうはバンギラスをあっという間に消し去ってしまった。
ルクレーク「これで最後よ………これが、私の全力……!」
ルクレークは大剣を変形させハープを作った。そのハープから出る厳かで禍々しくも神々しい響きは封印された魂を呼び覚ます。
イルミア「………何かしらこの力…なんだか押し返されていく……」
ゲコガシラ「ゲコ………」
すると、壁を破壊して呼び覚まされた魂が現れた。その魂はゆっくりと降り立つ。
ミュウツー「……………」
その眼差しは怒りに満ちていた。
イルミア「これが最後……私達の絆を繋ぐとき!」
イルミアは『絆のハープ』を呼び出し、ミュウツーと対峙する。
ルクレーク「さあ!どちらの演奏が巧いか勝負よ!」
イルミア「お姉さんとの絆……ここで終わらせる訳にはいきません!」