二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンナイト2番外編 羅刹の旅人 〈キャラ募集!〉 ( No.198 )
- 日時: 2015/12/13 14:24
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
うはぁ!忘れてた!寝てた!更新します!
ゼアス達は夜の草原にたどり着いた。頭上には満天の星が光り耀き風がそよそよと丈の長い若草を揺らしていた。スガツは暗闇に目が慣れた後改めて辺りを見回し、3人で探索することにした。
スガツ「ここは一体どこなんだ?嫌に静かすぎる………」
サウラー「ん、おい。」
サウラーは2人を呼び止める。2人が振り向くとサウラーは足下から何かを拾った。それは長方形に切られた色紙であり上に穴があけられ紐が通されていた。紙には『お姉さんが見つかりますように』と書かれていた。
スガツ「それは……短冊だな。」
サウラー「タンザク?なんだそりゃ。」
スガツ「七夕という祭で用いられる紙だ。それに願いを書いて笹という植物に括ると願いが叶うと言われている。」
ゼアス「へえ、随分と物知りなのね。」
スガツ「俺は誰よりも時代と空間を知っている。たまたまそれが行われている地域に飛ばされただけだ。」
サウラー「とにかく、じゃあこれを笹に括らなきゃならないのか。」
ゼアス「この子はお姉さんに会いたがってるだろうから………」
スガツ達は笹を求めてまた歩き始めた。
モノズ「モズモズ。」
スガツ「これは食べ物じゃないぞ。」
大きな笹林にて
スガツ「………ここか。」
スガツ達は大きな笹林にたどり着いた。自分の背の2倍近くある笹にはカラフルな短冊がびっしりと括られており黒と緑の世界に新しい色が刻まれた。そしてその下には雪のような白い髪を1つにまとめた少女と緑色の髪を伸ばした少女がいた。スガツは少女達の元へ短冊を持って歩み寄る。
スガツ「………すまない。」
ロロ「はい、どうしましたか?」
スガツ「これを拾ったんだが……」
スガツは無愛想に短冊を渡す。
ロロ「あ、これ探してたんです!ありがとう!」
ククリ「ありがとう旅人さん!これでやっと七夕祭ができる!」
ロロは最後の短冊を笹に括りつけた。すると
ジラーチ『もう準備はできたのかい?僕もう待ちくたびれちゃったよ…』
ククリ「ごめんねジラーチ、もうすぐしたら始めるから!」
スガツ「七夕祭とは何をやる祭なんだ?」
ククリ「えっとね、毎年7月7日になるとこうして願い事を書くの。書いた願いは短冊となってここ『星見の草原』に送られるの。私とロロはそれの管理をしてて叶えられそうな願いを探して短冊に括りつけて、その願いをもとに私とロロが行って叶えてあげるの!そういうお祭よ。」
スガツ「………自分の願いを叶えられるのは自分だけだ。言い伝えに頼っていてはそれを成し遂げる意味が無いと思うが。」
ククリ「そんなこと言われても、中にはこの祭だけを便りにして毎年同じ願いをしてる人もいるから私としては力になってあげたいんだけどね。」
ジラーチ『ねえ、まだ?』
ククリ「今行くから!」
ロロ「では、行きましょうククリ!」
ククリ「そうね!ジラーチ、よろしく!」
ジラーチ『はいよ!』
ジラーチは天高く浮かび上がりまばゆい光を放った。すると短冊からも光の糸が放たれ周りの糸を巻き込んで大きな流れを紡ぎ、ジラーチに吸収される。スガツ達は輝く光の流れを仰ぎ見ていた。
ゼアス「綺麗……」
サウラー「これが、願いの力というものか……」
スガツ「………………」
スガツは何も語らずただただ光をずっと見据えていた。しかしその瞳の中には徐々に何かの光が灯りつつあった。