二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンナイト2幻界冒険〈キャラ募集!〉 ( No.66 )
- 日時: 2014/08/24 15:08
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: phd3C.MK)
第1章 幻の大地の日常
青い空の下、少し荒れた大地の上、ここ、エクセデアは『幻の大地』と言われていた。なぜなら、ここは結界を張っていて周りからは決して見えないからである。
今日も平和な日常が始まる。
イルミア「う〜ん………はぁっ!もう朝か……」
伸びをしながら寝ぼけまなこでベッドから出たのはイルミア。ラヴァーシェ姉妹の妹であり、優しく温厚でしっかりしている性格である。イルミアはカーテンを開けた。まぶしい朝日が部屋に差し込み、イルミアは目を瞑った。
イルミアはパジャマから服に着替え、階段を下りていった。
玄関からドアを開けてポストから新聞を取り出した。そしてチラシを配達しているある少年と目が合った。
イルミア「あら、ツカサ君、おはよう。」
ツカサ「イルミアか、おはよう。」
ツカサと呼ばれた少年はあいさつを返した。万事屋を営んでいるツカサは、ときどきこの世界の海に流れ着いたものを修理し、売りに出している。なのでその商品の一覧を配って回っていたのだ。
片目が少し変なのは少し気になってはいたが、それを問うと本人は辛そうに目を逸らすから、聞いてはいけないことなのだと思い、イルミアはずっと気にしないでいた。
イルミア「今度は何を出すんですか?」
ツカサ「これだよ。」
ツカサはチラシをイルミアに渡した。現代世界によくある商品が売られていた、がイルミアにとっては何もかもが初めて見るものばかりだった。
イルミア「お金があったら私も買いに行きたいんですが、あいにく私には………」
ツカサ「気にしなくていいさ。他の人も買ってるから。」
イルミアとツカサが話に夢中になっていると
ディクシア「イルミアー!何してんのよー!」
少し強気な声が聞こえた。
イルミア「あ、姉さんが呼んでるから、さよなら。」
ツカサ「あぁ、じゃあな。」
ディクシア「全く、姉である私をほったらかして、あなたは男の子と仲良くお話?」
イルミア「だってまだ起きないと思っていましたから………」
ディクシア「ふ〜ん………まぁ、いいわ。」
椅子に座って仏頂面でイルミアを見上げているのはディクシア。イルミアの姉である。イルミアとは対称的に少し強気で正義感がある。ディクシアはまだパジャマだった。
ディクシア「さ、速く作って。もうお腹ペコペコよ。」
イルミア「はいはい、わかりましたよ。」
イルミアはキッチンに立ち、パンを焼き始めた。次に野菜を切り、簡単なサラダとベーコンエッグを作る。
ディクシアはただただ料理しているイルミアの後ろ姿を見ていた。なんだか成長したなぁ、としみじみ思う。
イルミア「姉様、できましたよ?」
ディクシア「えっ?あ………そう。」
気がつくと朝食の準備は既に整っていた。
ディクシア「じゃあ………いただきます!」
変わらない1日の始まりだった。