二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンナイト2幻界冒険〈キャラ募集!〉 ( No.93 )
- 日時: 2014/10/12 19:27
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: IvmJM/UO)
第3章 町と幻と魔導士と
イルミア一同は落ちてきたイルミア達を元の世界に帰す為、『幻の帰る場所』の手掛かりを探すことに。
そして大きな町『アリアンタ』にやってきた。
イルミア「現代世界の町は、こんなに豊かなんですね…………」
アリス「こんなに活気が溢れている町、見たことない………」
ミレイ「なんだか、町って感じがします…………」
デルタ「そうか?普通だが。」
やはりイルミア達は異世界から来た身。現代世界のことはあまり知らないんだな。デルタはそう思った。
アリス「なんか、とっても平和そうで何よりだわ。」
ミレイ「どこの世界も変わらないのですね。」
デルタ「いや、実はそうではないんだな、これが。」
イルミア「え?」
デルタ「はぁ…………ちょっと来てみ。」
デルタに案内されたのは、アリアンタでも外れの路地裏だった。
アリス「薄暗くてなんだか気味が悪いな………」
ミレイ「で、なぜこれで平和じゃない、と?」
デルタ「実は………おっと、隠れな。」
イルミア達は木箱の中に隠れた。
男1「はっはっは!また1人見つけてきたぜ!いやぁ、結構な上玉だ!」
男は少女を担いでいた。白い肌には数々のアザがあり、服や髪もボロボロになり、ぐったりしていた。
男2「異世界から来たんだって?ご苦労なこった。確かに変な感じだな。」
男1「知ってるか?こいつらの血液って、万病に効くんだぜ。」
男2「そうなのか?だったらでっかい病院で高く売れそうだな。」
これを聞いていたイルミア達は
アリス「あの人達、なんか物騒な話してるけど……」
デルタ「見ときな。」
イルミア達は木箱の板の継ぎ目から覗いた。すると
男1「じゃあ、やるぜ……」
少女「や、やめて………………」
少女の悲痛な懇願も届かず、男は剣を少女の胸に突き刺した。少女の体から赤い血液が染み出している。
男2「よし、ビンにいれるぞ。」
男は剣から伝わる血をビンにいれる。
男1「もったいないもったいない。」
男は少女の服を脱がし、染み込んだ血を絞りとった。
少女はやがて光る粒子となって消え去った。
男1「いやぁ、殺しても証拠が残らないのがいいよなぁ!」
男達は笑って立ち去った。
イルミア「酷い…………なんて人………」
アリス「今の男共、殺していいか?」
ミレイ「お供します。お嬢様。」
デルタ「やめとけ。きりがないぜ。」
デルタは全て話した。落ちてきた異世界民は金儲けの為に殺されているということ。そしてそれが今もなお続いていること………。
アリス「嫌なこと聞いた。」
ミレイ「こんなことを無くす為にも、幻の帰る場所、見つけましょう。」
イルミア達は抑えられない憤りを感じながら図書館を目指した。