二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ヴァイスシュヴァルツ・NEXT/STAGE ( No.13 )
日時: 2014/09/18 19:36
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)

「前回のあらすじ」


現実世界と酷似した世界に飛ばされた(と思ってるのは李里香を含めた9人)李里香達。
そこに送り飛ばした張本人、伊村と最初に酷似した世界に最初に送られた、武の義理の姉、水戸川しずると出会う。
しずるは既に契約したマリアとクリスを使った音楽デッキに、ミチはシンフォギアトライアルデッキ+αで対抗するも、逆鱗REIMEIはプレイヤーを拒絶して消滅する。
ミチがTDを使った理由は親が勝手に決めた婚約者とのバトルに不戦勝させる為に、そのデッキを踏み潰されたからだという。とはいえCFCも黙っておらず、TDをベースにした新しいデッキを完成させた。


※改変点。

前回紹介したオリジナルのモンスターキャラは、元ネタがとある曲と被ってしまうのを知ったので名前を変更しました。
まぁ加えるべきだった曲は楽曲背景的に明治時代が似合うかと。

李里香「作者の謝罪もさておき、第3話、いよいよスタート!」







バトルの場所はその婚約者の自宅に用意された自前のバトルステージだった。

「隣町の町長の家だなんて思わなかったわね」

「場所は……ここだね」

ミチと武、しずるとは別にCFCと伊村と音也がその婚約者の家に向かっていた。隣町のバス停から北東に7,5キロ。住宅街から少し離れた所有地に建つ屋敷の門前に到着した。
暫くその向かいで待っていると、例の3人がやって来た。

「いよいよね。デッキは?」

「ばっちり!」

「体調!」

「勿論!」

色々と尋ねた皐月にミチ達が答える。

「あたしも、夜通しでこんなの作っちゃったからね」

李里香がショルダーバッグから小さななのはとシュテルが飛び出し、赤文字で「ファイト!!」と書かれた白い旗を掲げた。

「ありがとね。それじゃあ……行って来る!」

先陣を切るミチに続き、他の面々も邸宅に向かって行った。





「自宅に自前のフィールドを持ってるなんてね。ご丁寧にこんな観客席まで出して……」

「みゅ〜(頷いている」

「最も、あっちはまるで宮殿のバルコニーみたいやけどな。しかし誰もおらへんとなると、まるで俺らで貸切したみたいやな」

舞台は別館の自前のバトルルームだった。
だが内装は全てレンガ製であり、机との距離はかなり離れ、その間には向かい合うように10個の台座が鎮座している。
上の階には観客に見てもらう為の客席が用意されており、中でも両者を見渡せる場所には豪勢な造りとなっていてまるで豪邸のバルコニーだ。
だが、李里香達以外に観客は誰もいない。豪邸の方もうっすらホコリが被っている。


ファァァァァン!


突然笛のような音が響き渡る。
それと同時にミチの向かい側のプレイヤーの舞台に設置された“せり”から上ってきた。

「いやぁ、待っていたよ。やっと僕の物になる決心が付いたのかい?」

「冗談!あんたの物になるくらいなら死んだほうがマシだわ!」

現れたのは——失礼ながら言わせて貰う——一言で言うならキノコ頭の男だった。背丈は皐月よりも高く、顔はいかにもキザったらしいったらありゃしない。名前は相良健次(さがらけんじ)。相良市の町長の息子であり、ミチの言っていた婚約者(仮)でもある。
だが様子は一目瞭然。彼の事を毛嫌いしているのは明白だった。

「バトルルールはWSサイドバトル。私が勝ったらこの婚約話は白紙よ!」

まるで挑戦状を叩き付けるようにデッキをかざす。

「やれやれ全く解ってないね。折角君が長く苦しい戦いを強いらせない為に不戦勝で終わらせたかったのに」

対して相良は興味なしと首を振り、デッキをプレイマットの山札置き場に置く。

「そんな理由で私のハルヒ達を踏みにじったの……?絶対に許さない!」

ミチも怒り心頭で山札置き場にデッキを置く。

「「ヴァイスシュヴァルツ!ステージオン!」」

『STEGE'ON!』

Re: ヴァイスシュヴァルツ・NEXT/STAGE ( No.14 )
日時: 2014/09/18 19:44
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)

書き込みはまだ。




「先攻は貰うわ!ドロー!クロック&2ドロー!天羽奏をコール!」

『おし!あたしの出番だね!』

先攻のミチが早速赤属性のキャラを中央前列に召喚する。

「登場時効果、山札の上を確認。これは上に。更にクライマックス、『私立リディアン音楽院校歌』を発動!奏にソウル+2。そしてダイレクトアタック!」

『あの野朗に一撃かましてやるよ!』

ダイレクトアタックで更にソウルが追加され、ソウル4になる。だがそれだけじゃない。

「トリガーアクション!ダブルソウルトリガー!奏にソウル+2!」


天羽奏ソウル 4>>6


『“LAST∞METEOR”!』

奏がガングニールの刃先を回転させ、巻き起こった旋風の一撃を見舞わせる。
ダメージアクションでは全て通り、一気に6ダメージを与えた。



ミチ レベル0 クロック1 手札5 ストック1 思い出0

相良 レベル0 クロック6 手札5 ストック0 思い出0



「まず6点。良い調子ね」

いきなり大ダメージを与え、快調な出だしをする。

「ハハハハハ!いきなり6点も与えるなんて凄いじゃないか!ますます僕の物にしたくなってきたよ!」

だが、対する相良は大笑いしている。別にさっきの一撃でおかしくなった訳でも無いらしい。

「まぁ1つ分のレベル差は良いハンデになるだろうね。クロック&2ドロー。このクロックでレベルアップだ」


クロック7 相良、レベルアップ。


「“癒しの波動”りせ、浴衣の陽介、クマをコール!」

相手はどうやらペルソナ4デッキを選んだようだ。中央に少女、更に左右の列にヘッドホンの少年と着ぐるみの様なクマが現れる。

「クライマックスフェイズ、“NEVER MORE”を発動。ストックを置き、全てのキャラにソウル+1!」


※癒しの波動ソウル 2>>3

友情の絆創膏 1>>2

クマソウル 2>>3

ストック 0>>1


「陽介、りせ、クマ!行け!」

合図と共に3人のキャラが駆け出す。まず陽介が双剣で奏を倒し、更にりせとクマのダイレクトアタックが決まる。

「くっ…トリプルダメージアクション!1回目……ダメージ。2回目……キャンセル!3回目……ダメージ。レベルアップ」


クロック7 ミチ、レベルアップ。レベルカード『天羽奏』


ミチ レベル1 クロック0 手札5 ストック1 思い出0

相良 レベル1 クロック0 手札3 ストック4 思い出0


「実力的には互角。残りはトリガーアクション次第だな……」

たった2ターンにも関わらず、両者激しい攻撃にお互いがレベルアップ寸前にまで追いやられる。

「流石に簡単には倒せないか……」

「長く苦しい戦いをさせない為に、黄色を組み込んだのさ。それに、『とっておき』はあとにとっておきたいからね」

けらけらと笑う相良にミチはドン引きする。

「絶対に勝ってやる……!」

だがミチも、負ける気は毛頭も感じられなかった。





数ターン後。

ミチ レベル2 クロック3 手札4 ストック5 思い出0



“シンフォギア装者”響 あの日の翼

※“唄うことの喜び”翼 “背負った正義”奏 “シンフォギアの装者”奏



“本当の自分”りせ 千枝&スズカゴンゲン “友情の絆創膏”陽介

“自称特別捜査隊”クマ “名探偵”直斗



相良 レベル2 クロック6 手札2 ストック6 思い出0


※唄うことの喜びの現パワーは1万1千5百。



「ねぇ、何かおかしくない?」

「何が?」

「あいつの盤面よ。やけにアンコールを多用してるじゃない」

「確かに妙ね。応援スキルでパワーを上げているとはいえ、何でアンコールに執着しているの?」

「確かにちょっと異質だね。普通は次の相手のダイレクトアタックを防ぐ為に使うのにさ」

数ターンが進み、終盤に入る。状況からしてミチのほうが一歩リードしている。対して相良は押されつつもアンコールを連発して場を維持し続けている。
その戦法に李里香達は疑惑を抱いているのだ。
確かにアンコールは貴重だが、ここまで連発して使う必要は無いだろうか?

「何を狙ってるか知らないけど、このまま一気に押し通せば……!翼!」

左列の黒子トークンが陽介に斬撃を喰らわせる。これでダメージは7をオーバーしてレベルアップする。

(これでクロック2。何か企らんでたみたいだけど、あと5ダメージを与えれば……)

ミチも場の状況を気にしていたが、あと5ダメージを与えれば勝てる。そう思った彼女はその考えを一旦置いといて防衛の手立てを考える。

「ドロー。クロック&2ドロー。ふふふふふ……」

2ドローした途端、相良が笑い声を上げる。恐らくキーカードが来たのだろう。

「これで君は僕の物だ!もう君は逆らえない!」

「何言ってるのよ、勝負はまだ着いちゃいないわよ!」

「今に解るさ……メインフェイズ!コスト6を払って『リバースオブシャドウ』を発動!」


BGM:I’llFace Myself



相良がイベントカードを舞台に発動する。その途端どす黒い霧が多い尽くし、ミチから相良の舞台が見えなくなるほど多い尽くす。

「おい、ペルソナシリーズにあんなカードあったか……?」

「いや、聞いた事も無い……!」

冬雅が相良が使ったカードに目を見張りながら鶴来に尋ねる。
カードの知識はCFC1と言う鶴来でも見たことも無いカードだった。

「この効果は場に『陽介』、『千枝』、『雪子』、『完二』、『クマ』、『直斗』以外のキャラがいないなら、僕の舞台のキャラを全て退場させ、山札、手札、控え室からカード名に『シャドウ』を含むキャラをキャラのいない舞台にコスト抜きでコールする!さぁ来い!シャドウ達よ!」

「まさかアンタ、これを狙ってアンコールを続けていたの!?」

霧が天井近くまで届いた瞬間、それらが5つの竜巻をとなる。それを引き裂き、その者に宿る影、シャドウが現れた。
その大きさに今にも舞台から足を踏み外しそうだ。

『我は影……真なる我』

『内なる自分に宿るといわれているシャドウか……こいつら全員を相手にするとなると骨だぞ……』

一気に最強の盤面へと整えた相良は位置を移動させ、バトルフェイズに入る。

「バトル!シャドウ陽介が奏にアタック!トリガーアクション!ソウルトリガー!」

先陣を切ったシャドウ陽介が腕を伸ばし、奏を叩き飛ばす。

「更に相手がリバースした事によりアビリティアクション!カードのコストは0。よって後列の翼を退場!」

更にその巨体からは想像できない高さまで跳躍し、全体重を乗せて黒子トークンの翼を踏み潰した。
続けてシャドウクマが黒子トークンの奏に溜め込んだ力を拳に宿し、叩き潰す。ダメージはキャンセルされたものの、効果によりアンコールされる前に山札の下へと送られてしまう。

「シャドウ千枝でアタック!トリガーアクション!ソウルトリガー!」

ラストに手にしている鞭で翼を捕らえ、そのまま振り回して地面に叩き着けた。


「ダメージアクション……合計クロック9。レベルアップ……」


ミチ、レベル3にアップ。2枚をクロックへ。

Re: ヴァイスシュヴァルツ・NEXT/STAGE ( No.15 )
日時: 2014/09/18 19:57
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)



「あの化け物共のせいで盤面がひっくり返っちゃった……」

「それだけでも厄介だというのに……」

音也が視線を向けた先はシャドウ陽介。今現在のパワーはシャドウ直斗とシャドウりせのスキルでパワーが1万2千5百にまで跳ね上がっている。そしてシャドウ千枝は1万1千。一番パワーが低いシャドウクマは8千5百もあるのだ。

「パワー差が大きすぎる。最低でもレベル2、レベル3のキャラが揃ってれば良いけど……」



「……」

一方のミチは、突如現れたシャドウ達に瞬きすら忘れて硬直していた。

(私の未来は……こんな怪物たちに閉ざされちゃうの……?)

勝てない。その一言しか彼女の頭には紡げない。

「ミチちゃん!諦めちゃダメ!」

しずるがバルコニーから激励を飛ばす。契約キャラ達も応援するように声援を飛ばす。

(確かに私らしくない……だけど、今度ばかりは……)

「ミチ!こんなところで諦めるなんてお前らしくないだろ!お前、自由が欲しいとか言ってただろ!?」

(自由?)

武も続き激励を飛ばす。その言葉を聴いたミチは我に返る。

(そっか。私、いっつも親のいいなりで、楽しいことなんかやってなかった……)

ふと昔を思い返し、自分の舞台を見る。

(かなり滅茶苦茶で周りの人達を振り回しているけど、あの自由な生き方に憧れていた。自分の事をはっきりと言って、やりたい事をやる。そんな自由な今を私も体感したかったんだ)

『あなたも……あなたの相棒もあんなふうに声をかけているんじゃないの?』

思い返していたミチに、女の声が尋ねてくる。舞台に目を向けると、撃破状態の翼が刀を地面に刺して膝立ちで立ち上がろうとしている所だった。

『私も嘗て、自分の未熟さ故に大切な相棒を失った……だけどその相棒は言ったんだ。『私が傍にいるかどうかは、あなたが決める事だ』と』

「私が……決める?」

『あなたの相棒は、今はこの舞台にもデッキにもいない。だけどあなたの心のどこかにいるのは間違いじゃない……!』

翼の言葉に再び俯くミチ。そして顔を上げた時、その目に光を宿していた。

「こんな所でかごの鳥になるなんて……絶対に嫌!アンコール発動!唄うことの喜びを舞台に継続!」

「まだ諦めてないのか。最も、このシャドウの軍団には何者も叶わないけどね」

覇気を取り戻したミチに嘲笑を交える相良。だが、ミチにはその嘲笑もそれがどうしたと言わんばかりに通じなかった。



ミチ レベル3 クロック3 手札5 ストック2 思い出0

相良 レベル3 クロック2 手札2 ストック1 思い出0



「……来たわね。あなたの言う音楽、私なりの答えを聞いてくれるよね?」

引いたカードに声を掛けるミチ。とにかく今は場を整えるべきだとキャラを呼ぶ。

「“生きる意志”未来、“響の師匠”弦十郎をコール。登場時、パワー+1千5百」


生きる意志パワー 5千>>6千5百


これで条件は成立。あとは最後の一枚を発動させる……










「明治の時、それは激動の日の出!逆鱗REIMEI!ステージアップ!」

ゆっくりと掲げたカードを降ろし、叩きつけるようにカードを中央列に置く。
同時に天井を曇天が包み込み、巨大な落雷が中央の舞台に叩きつけられる。穿られた舞台を突き破り、青い縁に白い新撰組のような剣士が現れた。

『また貴様か』

「今度はちゃんとした答えを持ってきたわ。答えを聞くくらいいいでしょ?」

『……前よりはマシな目つきだな。そこまで言うのなら今一度問う。音楽とは何だ?』

振り向き、威圧的なオーラを放つ。ミチも真っ向から挑む様に腰を踏ん張ってREIMEIを見ながら、自分の答えを言った。

「音楽は、人であり力である」

『その意味は?』

「確かに今までは音楽の事をこの前みたいな答えの様に思っていたの。だけど、打ちのめされたその日にある人の勧めで色々聴いてみたの。そうしたら沈んでいた気分が落ち着いてきたの。それと同時にふと考えたのよ。音楽には人に勇気を分け与える力があるって」

『……この前よりはマシになったようだな』

少しの沈黙の後、REIMEIが呟く。そして相良に向き直り、背に宿した車輪状のパーツから1本の刀を抜刀する。

『我が力、使いこなせるものなら使いこなしてみろ!!』


ストック 2>>0


「当然よ!イベントカード“絶唱”を発動!パワーを未来に与え、ストックに。更に“英雄故事”発動!このカードを思い出に、REIMEIにパワー+3千!響の応援を加え合計1万3千!」


REIMEIパワー 9千>>1万>>1万3千


生きる意志パワー 6千5百>>9千


「そしてクライマックス、“FLIGHT FEATHERS”!全てのキャラにパワー+1千&ソウル+1。更に唄うことの喜びの効果で相手ターン終了までパワー+3千!」


唄うことの喜びパワー 8千>>9千>>1万>>1万3千


REIMEIパワー 1万3千>>1万4千


生きる意志パワー 9千>>1万


「未来、クマをお願い!トリガーアクション…ブックトリガー!1枚ドローするわ」

まず未来が神獣鏡の巨大鉄扇を袖から出し、鏡から鋭い光線をシャドウクマの目に放つ。
と、同時に一体リバース状態になったのでシャドウ千枝のパワーが5百下がる。

「REIMEIのアタック!2回目以降のアタックだから、2枚ドロー。そして1枚控え室へ。トリガーアクション、トリガーなし。更に山札が0になったからリフレッシュ。そしてリフレッシュダメージ1」

「ダメージアクション、クライマックスキャンセルだ」


ミチクロック 4>>5


「これでシャドウ千枝は1万にダウン。翼!今がチャンスよ!」

『承知した!』

続けて翼が飛び上がり、巨大化した天羽々斬から衝撃波——蒼ノ一閃を放つ。

「ダメージアクション…キャンセルだ!アンコールステップにシャドウ陽介のアンコール発動!舞台に継続!」


ミチ レベル3 クロック3 手札2 ストック3 思い出1

相良 レベル3 クロック3 手札1 ストック1 思い出0

Re: ヴァイスシュヴァルツ・NEXT/STAGE ( No.16 )
日時: 2014/09/18 20:21
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)




「よくも……!よくもよくもよくもよくもぉ!何で僕の物にならないんだよ!」

「最初っからならないなんて言ってるでしょ!いい加減へんな妄想抱くの止めなさいよ!」

『……なるほど、大体状況を理解した。お前のほうが人として成っている。我もあんな奴の下にいるのはゴメンだ』

完全に激高した相良に状況を理解したSONSHIが毒を吐く。

「貴様……!このバトルが終わったらそのデッキの連中を全て燃やしてやる!お前は僕が直々にばらばらに引き裂いてやる!クロック&2ドロー!“契約の鍵”主人公をコールし、アビリティアクション!対象をシャドウ陽に指定!『アイギスの見る夢』を発動!ストックに1枚置き、パワーを主人公へ!更に悠&イザナギをコール!効果で1枚を手札に!」


ストック 1>>2>>0


契約の鍵現パワー 7千5百


場(相良から見た舞台)


契約の鍵 シャドウ陽介 悠&イザナギ

シャドウ直斗 シャドウりせ



「契約の鍵でアタック!1点ダメージだ!」

「ダメージアクション、トリガーなし」


ミチクロック 3>>4


「シャドウ陽介のアタック!トリガーアクション、ダブルソウルトリガー!これで終わりだ!」

「そうは行かないわよ!ダメージアクション……“FLIGHT FEATHERS”発見!クライマックスキャンセル!」

「アビリティアクション!コストは……ぐっ、コスト3か……!イザナギ!奴を潰せ!1万2千のアタックだ!」

「相討ちはさせないわ!“ボーカリスト”ハルヒの助太刀アクション!これで翼のパワーは1万4千!ダメージアクションは……クライマックスキャンセル!」

最後の攻撃に助太刀の効果でパワーアップした翼がイザナギに立ち向かう。すれ違い様に刀の一閃が交わる。翼が刀を振り払った途端、イザナギの身体に深い刀傷が刻まれた。

「まだだ!コスト3を払い、アンコール!」

だが、その深傷に光の粒子が集まり、あっという間にその傷が治ってしまった。

「こっちも弦十郎の効果を発動!相手のアンコールフェイズ、自らを控え室に置く事で控え室に送られるキャラを再度コール!」

『後は任せたぞ。——オラァ!』

『ヌヲォッ!?』

弦十郎が中央舞台を拳で粉砕し、穿った穴から退場したREIMEIを引きずり出した。それと同時に自らが光の粒子となり、控え室に送らた。

『全く……感謝はするが、もう少しマシな方法は無かったのか?』

「贅沢言わないでよ。アンコールは使えないから最初からこうするつもりだったのよ?」

助けられたのにぼやくREIMEIにミチが注意を入れる。その2人に響と翼が呆れていた。

『まぁあっちのやり取りは置いといて……あとは、あいつに3ダメージ与えればいいだけね。問題は……』

何とか凌ぎきった事に、ひとまず安堵の息を吐く響。だがまだ問題がある。

『あぁそうさ!他の連中はともかく、俺はパワー1万2千、翼の前のイザナギは1万2千だぞ!この壁が壊せるかよ!』

『確かに問題はそこ……って、翼さんが黒子トークンになってる!?』

あの壁をどうどかすか問いかけた響が視線を向けた時には、“唄うことの喜び”翼が黒子トークンへと変わっていた。

『……奴か』

感づいたREIMEIが呟く中、ミチが1枚カードを引き、REIMEIを移動。その後で手札の1枚のカードを腰に構え、居合い斬りをするかのごとく構える。

「このターンで決めてみせる……ファイナルターン……!」

ファイナルターン。このターンでの決着宣言に舞台が闘技場から江戸時代の町並みのような港町になる。

「来たれ、風を切り裂く刃。蒼穹を駆け抜けろ!“シンフォギア装者”翼、ステージアップ!」

構えから抜刀するように振り翳す。同時に前列中央の舞台に蒼い竜巻が巻き起こり、竜巻の中から飛び上がる。それはくるりと空中でいっ回転すると、ギアに収納されている刀を空中で手にして着地した。

『一気に決めるぞ!桜庭!』

「OK!登場時効果!自分のキャラ2人にパワー+千とソウル+1。効果対象は唄うことの喜びと自身に。更に“両手いっぱいの花束”ハルヒをコール。そして“絶唱”を発動。対象は装者にし、バトルフェイズ!」


BGM:ЁVLOTΦN(水樹奈々&橘田いずみVer)


音楽が響き渡ると同時、突如ミチの隣に三味線が現れ、彼女の背後に数人の傘を被った浪人が現れる。それを迷わず手にしたミチは、習ってもいないのに熟練したような手つきで三味線の音を奏でる。

「まずは唄うことの喜びのフロントアタック!合計1万2千!更にトリガーアクション……」


三味線を弾いているミチのトリガーアクションは山札の一番上が自動で公開されるシステムとなっている。公開されたカードは“サムデイ・イン・ザ・レイン”。ゲートトリガーだ。


「ゲートトリガー!手札から1枚キャラを手札に戻す!更にハルヒのアビリティアクション!ゲートトリガーが出た時、コスト1を払って前列のキャラ……契約の鍵を控え室に!」

『これと同時に、選ばれたシャドウ陽介!お前も道連れとなる!』

「なんだと!?お前、まさかこれを狙って……!」

トリガーが出たと同時に黒子トークンのイザナギが消え、同時に上空に現れたリングにシャドウ陽介が吸い込まれて消滅した。

「翼!最後を決めて!」

『解った!』

相良にダイレクトアタックを仕掛ける翼。REIMEIの刀を2本受け取り、自分の刀を抜刀して回転させ、残る2つも彼女の刀に合わせて回転する。


「斬ルは定め、放ツは光、向カウは明日の煌き」


『醒マせ鼓動、咲カセよ夢を。無限の未来ヲ拓けよ!』


「時代は流されるものじゃなく掴み彩るもの。誇り高く綴られし進化の物語は——」


「『我等の物語!』」


歌が終盤に入ると同時に刀の回転も速くなり、一定の速度に達した瞬間に目にも留まらぬ速さで一気に駆け抜け、後列のシャドウりせとシャドウ直斗諸共斬り裂いた。


『GAME'END.WINNER SAKURABA MICHIKO』


再びファンファーレが鳴り響き、それに合わせて電子音声がミチの勝利をフィールド全体に伝えたのだった。

Re: ヴァイスシュヴァルツ・NEXT/STAGE ( No.17 )
日時: 2014/09/18 20:26
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)




「勝った……勝ったよ、ハルヒ……」

激戦を制し、へたりと力が抜けるミチ。バトルが終わると同時に、キャラが消失する。
李里香達も喜び、急いで下のバトルステージに向かう。

「そんな馬鹿な!何で僕が負けるんだ!?」

「約束よ。私はあなたの物にはならないわ。さ、早く婚姻届を渡して」

その一方で相良が敗北を受け入れられずに喚き散らす。そんな彼にミチが最初の宣言通り、婚約の破棄を要求する。

「ふざけるなよ……!こんなの無効に決まっている!大体モンスターエンパイアはどのサイドにも含まれていない!ルール違反だぞ!そんなデッキ……!」

『貴様、約束を破る気か?言ったのはお前だ!その約束を自ら破るとは何事だ!』

ナイフを取り出した相良の悪あがきを翼が一蹴する。

「この…!カードの分際で……!ここは僕がルールだ!誰にも敗れはしないんだよ!そこまで言うのならお前から切り刻んでやる!」

ナイフの刃先を翼に向けた瞬間、そのナイフが根元からバッサリ折られ、舞台に刃が突き刺さる。

「ヒィッ!?」

相良が小さく悲鳴を上げた瞬間、刃が彼の首元に添えるように突きつけられる。

『奴は自分の自由を賭けて勝負した。何の覚悟も無い貴様がこの人を自分の物にする権利なんてありはしないのではないのか?』

その正体は、まだ消えていなかったREIMEIの刀だった。その刃を少し傾け、更に刃を食い込ませる。

『我らのタイトルで分けられるのはサイドのみ。我は白の領域に存在する。故にルールを犯してはいない。それに、前日にデッキを踏み潰したというお前のほうがルールを破っているのではないのか?』

添えられた刀の刃から赤い雫が刃を伝う。

『その婚姻届とやらを渡すか、顔を削がれるか。好きな方を選べ』

刀が首から顎に添えられる。それが本気だと知った相良は懐から自分とミチの婚姻届を手渡す。
それを受け取ったREIMEIはそれを翼の方に投げ、翼がそれを空中で刀を使いばらばらに切り裂いた。

『……二度と我らの前に現れるな!』

「ひ……ヒィィィィィィィ!!!」

REIMEIの一言に相良は悲鳴を上げて逃げていった。彼の姿が見えなくなると、刀を払い、鞘に納める。

「あ、ありがとう。助けてくれて」

『勘違いするな。貴様のほうがあの下衆よりも千倍マシだと思ったからだ』

助けてくれたお礼をREIMEIは背を向けたま一蹴する。そして振り向くと、刃物の如き鋭い目つきで言い放つ。

『一つ警告しておく。……もし貴様があの下衆と同じ真似をしたら……容赦なく斬り捨てる。覚悟しておけ』

REIMEIがミチに警告を告げると、青白い火に包まれてキャラカードとクライマックスカードが彼女の手元に落ちた。
それと入れ違いに李里香達が訪れる。

「ミチ、一体どうした?」

「ううん。なんでもないわ」

『良い仲間を持っているわね』

真っ先に尋ねてきた武にミチが答える。
その話に翼が頷く。創は誰も気にしてなかったが、そんな彼女に真っ先に気付いた武が疑問を口にする。

「あれ?もうバトルは終わってるんだろ?何で消えてないんだ?」

「……ひょっとして、伊村が言っていた例のWS世界から来たの?」

心当たりのある李里香が未だ存在する翼に指摘する。彼女からの説明に翼は頷いた。

『ええ。その通りよ。貴方達を見てちょっと興味が湧いてきたのよ』

「つまり、桜庭と契約したいってのか?」

冬雅が尋ねると翼は静かに頷き、続きを言う。

『でも今すぐにとは言わない。あなたには私より先に契約するべきキャラがいるでしょ?それまで待っているわ』

ギアを解除した翼が人の姿からカードに戻り、そのまま光の粒子となって消えた。

「ありがとう……本当に」





8日後。明影学園。


「おーい!」

授業終了のチャイムと共にミチがCFCの部室に駆け込んできた。

「ミチ、どうしたのよらしくない」

「実はね……ジャーン!」

背負っていたカバンの蓋を外して前に出す。カバンの中に入っていたのは、小さな2匹の生物だった。

「みゅ?みゅぃー!」

「その子達、まさか翼とハルヒ?」

「うん!昨日翼と一緒にハルヒがうちに来て、それで契約をして……」

「つまりその子達と契約したって事?」

皐月がミチの言いたい事をひっくるめて答えを出すとミチはそうそれ!と皐月を指した。
彼女の腕から離れた翼とハルヒは机の上に着地し、他の契約キャラ達に挨拶をする。

「それで、新しく買い直したデッキを用意してきたの!勿論翼のとハルヒの2つ!誰かバトルする?」

ミチが更に2種類のデッキを取り出す。それを見た小さなキャラ達は我先にと手を上げる。同じく復活デッキと新規デッキに李里香達も興味心身だった。
そしてこの後は、数時間に渡るヴァイスシュヴァルツのバトルが繰り広げられ、帰る頃には全員クタクタになっていた事を記載する。

Re: ヴァイスシュヴァルツ・NEXT/STAGE ( No.18 )
日時: 2015/09/03 09:54
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: fMybl0cm)


『今回のフェイバリットカード』


ミチ「今回は私、桜庭道子と風鳴翼、涼宮ハルヒでお送りするわ!」

ハルヒ「今回は動けなかったあたしの変わりに活躍してくれたのは逆鱗REIMEIと“シンフォギア装者”翼!」

翼「まず、REIMEIの紹介だ。以下の通りのステータスを所持してるわ」



逆鱗REIMEI

レベル2 コスト2

ソウル2

POW9千


『永』このカードは舞台に《音楽》か《武器》のキャラが4人以上いなければプレイできない。

『自』このカードが舞台に置かれたバトルフェイズ中、あなたのレベルが3以上で、このカードがそのターンで2回目以降のアタックをした時、2枚引き、1枚を選び、控え室に置く。

???



ハルヒ「TDのLV3の翼は登場時に自分を含めたキャラ2人にパワーとソウルを追加、更に他の《音楽》のキャラがアタックした時に自己強化を持つ強力カード!」

ミチ「そしてREIMEIはヴァンガードのアクアフォースみたいに2回目以降のアタックで手札交換を行える!私が契約した翼の能力と相性抜群よ!作者も最初は鎧武者をイメージしてたんだけど、そっちだと名前や姿的に別の楽曲になっちゃうからこっちに路線変更したんだよね」

翼「そんなことがあったのか……ん?この下にある『???』は何だ?隠れてよく見えない……」

ハルヒ「それ?それは……」

ミチ「それは……」
















ハルヒ「次の機会に!」

翼&ミチ「おい!」

ハルヒ「まぁいいって事よ!代わりにリバースオブシャドウで登場した奴らを紹介しておくわね」




リバースオブシャドウ LV2 コスト6 黄

舞台に『陽介』、『千枝』、『雪子』、『完二』、『クマ』、『直斗』以外のキャラがいないなら、あなたの舞台のキャラを全て控え室に置き、山札、控え室からカード名に『シャドウ』を含むキャラを、キャラのいない舞台にコスト0でコールする。
このカードを裏向きで思い出にする(裏向きのカードは記憶の枚数にはカウントされない)。


シャドウ直斗 LV1 コスト1 青

ソウル1

POW 5千

『永』:このカードは思い出に裏向きのカードがなければプレイできない。

『永』:全ての『シャドウ』のキャラすべてにパワー+1千。



シャドウクマ LV1 コスト2 青

ソウル1

POW 7千

『永』:このカードは思い出に裏向きのカードがなければプレイできない。

『自』:(2)このカードのバトル相手がリバースした時、コストを払ってよい。払ったらそのキャラを山札の下に戻す。



シャドウ千枝 LV2 コスト2 緑

ソウル2

POW 8千

『永』:このカードは思い出に裏向きのカードがなければプレイできない。

『永』:他のあなたのスタンドかレストしている『シャドウ』を含むのキャラ1枚につき、パワー+5百。

『自』:[あなたの山札の上から1枚をクロックに置く]あなたのクライマックス置き場にクライマックスが置かれた時、コストを払ってよい。払ったらそのターン中、あなたの前列のキャラ全てのパワー+1千。



シャドウりせ LV0 コスト0 緑

ソウル1

POW 5百

『永』:このカードは思い出に裏向きのカードがなければプレイできない。

応援:このキャラの前のキャラすべてにパワー+5百し、『アンコール[手札のキャラを1枚控え室に置く]』を与える。



シャドウ陽介 LV3 コスト3 黄

ソウル2

POW 1万1千

『永』:このカードは思い出に裏向きのカードがなければプレイできない。

『永』:このキャラはサイドアタックとダイレクトアタックできない。

『自』:[あなたの山札の1枚を控え室に置く]このキャラとバトルした相手がリバースした時、コストを払ってよい。払ったら、あなたはこの効果で控え室に置いたカードと同じコストの相手キャラを1枚を選び、控え室に置く。



ハルヒ「元ネタはペルソナ4のシャドウね」

翼「無意識に押さえ込んでいる不満や欲望が、自分の姿となるとは私からしたら想像がつかないわね」

ミチ「じゃあ聞くけど、一番印象に残っているシャドウは誰の?」

翼「明らかに出るゲームを間違えた赤子(美津雄の影)と美意識のずれた鳥(雪子の影」

ハルヒ「明らかに手遅れな場所まで踏み込んだ奴(完二の影)と斧女子ね(シャドウラビリス」

ミチ「うわぁ、凄い回答……;」

ハルヒ「まぁ、人の本音は人それぞれね」

翼「本音を常に表に出すあなたみたいな行動を起こせる人はそうそういないからね(頷く」

ミチ「おっと、そろそろ時間みたい。次回もお楽しみに!」





感想おk