二次創作小説(映像)※倉庫ログ

実食 凪 ( No.173 )
日時: 2014/11/15 21:17
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: Mj3lSPuT)

クマに悠を任せ、引きずって貰った後、入れ違いでやって来たのは凪だった。
凪は中に入るなり、机に突っ伏している昴達を見て、びくりと体を震わせた。

「…悠さん見て予測はついてたけど、凄い酷かったみたいだねー…。」
「ああ…。なぁ、凪。【サマリカーム】と【メディアラハン】と【アムリタ】必須の料理ってなんだろうな。」
「回復系全部かけたねー。というか、【サマリカーム】で事足りたと思うよー?」

突っ伏したまま話し始める昴に、凪は思わずそう言う。
確かに、完全回復付きの蘇生だけで事足りたはずである…。

「…口の中に辛いのが残ってて、胃薬飲んでから回復して貰った…。なぁ、胃薬が美味いって思う程の料理って末期だよな? 氷海の父さんから貰ったアレ、使わずに飲んだぞ。そしたらすんげー美味く感じたんだ。なぁ、これ、末期だよな…?」
「…うん、終わってるよねー…。」

苦いが美味いに変わる程に舌が壊れたのだろうか。…後遺症、ないといいが。

「でもー、次はきっと美味しい料理が出てくるよー。そう信じよー?」
「…確かに、お前の運の値はりせも驚く程に高いらしいからな。何だよ、限界突破してるって。お前、俺と会ってから福引きとかで何回景品当てた?」
「覚えてなーい。」

凪の運は、恐ろしいくらいまでに高い。高過ぎて外を歩いてもいい事しか起こらないくらいだ。
彼が福引きで当てた景品は数知れず。その景品のお陰で昴が助かった事もあったりする。家計云々の面で。

「とにかくー、そういう事だから、大丈夫だよー。」
「…そうだな。お前の運、信じるとするか…っと…!」

次なる鍋を取ってこようと起き上がった昴の足がよろけ、そのまま凪の腕に体が収まったかと思えば、ストン、と椅子に戻された。

「ダメージ大きいなら休んでなよー。僕、鍋持ってくるよー?」
「悪いな…。」
「いいよいいよー。じゃ、とってくるー。」

凪はそう言って、食品用エレベーターのある場所まで向かっていった。

『…神。』

紅が、凪がいなくなった後、神妙な面持ちで話しかけた。どうやら、先程自分達の役割である救援をすっぽかして慌てふためいていた事を詫びたいのだろうか。

「…わかってる。流石に呼吸まで止まってちゃ、助けを呼びに行くと言う事がすっ飛んで動揺するだろうよ。…騒いでくれていたからこそ、烈と陽介が気付いたんだ。まだ役割みたいなのは果たしているから気にしてねぇよ…。」
『すまぬな…。次は、恐らく大丈夫だろう。流石に慣れたと思う。』
「…慣れて貰っても微妙なんだが…。」
「取ってきたよー。」

そんな事を話している内に、凪が新たな鍋を持ってやってきた。
鍋を開けていないのに、辺りに柔らかな栗の香りが漂う。今までに無かった現象だ。

「こ、これは…!」
「ぼにゅっ…!?」
「にゃ、にゃぐーっ!!」

その香りだけで、涙ぐむ先程地獄を味わった一人と二匹。
凪が蓋を開けると同時に、香りが強くなって安心できる。ようやく巡り会えたのだ。最上級の当たりに。そう、全員が直感していた。

「間違いないな。」
「うん! 絶対あの子のだよー! よかったね、昴さん!」
「ああ。…胃薬は要らないな。」

そう確信し、少しだけかき混ぜてから、カップに移す。
栗の甘い香りが、早く飲んでと言わんばかりに主張する。

「あー…。これだよ、これ。この香りだよ、俺が求めてたのは…。んじゃ、いただきます。」
「いっただっきまーす!」
「にゃぐにゃぐー!」
「ぼにゅにゅーっ!」

全員、手を合わせてからカップに口をつけた。

「あー、美味いっ!」
「ぼにゅっ!」
『僅かだが、シロップのような味がするといっている。恐らく、遊んだのだろうな。正しいやり方で。』
「だろうな。…ん? これ、粗く砕いた栗か。わざと最後に入れたな。」

粗く砕いた栗と、甘いシロップ。その二つが合わさり、まるで栗きんとんでも食べているかと錯覚しそうだ。だが、ちゃんとスープらしさも残っており、これは文句なく…。

「…満点でいいよな?」

最大の評価をつけようと昴が聞くと、全員が頷いた。











総評:五


昴:個人評価…五
遊び方も上手いし文句なし。今度教えてほしいくらいだ。

パステルくん:個人評価…五
ここで来てくれてありがとう! お陰でさっきの不味いアレ忘れられたよ! 今度このポタージュの作り方教えてね!

にゃぐわ:個人評価…五
命の恩人だニャ! ますます家に住んでいてよかったって思うニャ! これからも美味しいご飯、お願いしますニャ!

凪:個人評価…五
文句のつけようがないくらい美味しいよー! これからも完二と競いあって、美味しいご飯作ってね!

実食 陽介 ( No.174 )
日時: 2014/11/15 21:24
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: Mj3lSPuT)

満足のいく結果で、余韻に浸っている間に陽介が入ってきた。

「その顔は…まさか、鈴花ちゃんのがもう出ちゃった系っすか?」
「誰かはわかんないが、確信できる。」
「いや、あのずば抜けた料理はうちの女子には無理ですよ。」

半分、目を死なせながら陽介が言う。

「…確かに、うん。無理だろうな。直斗は鍛えればあるいは、って思うが、それ以外…。あぁ、でも、千枝は最近頑張ってるな。」
「そうなんっすか?」
「ああ。時々、完二と一緒に聖域に来て家事手伝いしてくれてる。」

そこまで言ってから、昴はじっと、陽介を見る。

「…? 人の顔じっと見て、どうしたんっすか?」
「べっつにー。(絶対陽介のお嫁さんになりたいから、だろうな。完二に教わって料理してる姿は、肉食獣と言われてるのがおかしいくらい、恋する乙女だからな…。)鍋取ってくる。」

昴はそう言ってから立ち上がり、鍋を取りに行った。

「…?」

陽介はただ、首を傾げるばかり。

『…青春だな。』
『ああ、青春だな。』
「にゃぐにゃぐ。」
「ぼにゅぼにゅ。」
「な、何だよお前らまで…。」

昴は何も言わなかったが、千枝が頑張る理由を彼女の態度から悟った動物達は、うんうんと頷いていた。
陽介は更に訳がわからなくなり、首を傾げるしかできない。

「ほらほら、甘酸っぱい青春を感じるのは後にしろ。」

未だに混乱している陽介の元に、昴が次なる鍋を持ってやってきた。
今度は、香りはあまりしない。

「うーん…香りがないと怖いな。陽介、念の為に胃薬準備。」
「りょーかい。…あぁ、天城やりせの料理じゃありませ」
「悪い、今、そいつの名前出さないでくれるか?」
「…はい。すんません。(…もう、出たんだな。もしかして、相棒がああなった原因って…。)」

殺気に満ちた昴の言葉に、何かを悟った陽介だが、昴の逆鱗に触れると何されるか分からないので、すかさず謝罪をし、それ以上は何も言わなかった。

「…じゃあ、開けるぞ。」
「…!」

意を決し、蓋を開ける昴。
…見た目は、普通だった。

「…普通、っすね。」
「見た目はな。…香りも普通、だな。かき混ぜて…。」

かき混ぜるも、特別変化は…。

—プカァ…。

「…何だこの茶色いの。」

あった。茶色い何かが浮き上がってきたのだ。

「ぼにゅっ!」
『栗の渋皮…だろうと言っている。』
「渋皮ぁっ!? 何でそんなもんが…。」
「大方、処理し損ねた奴だろうな。…何故だろう、それだけだとまだ軽い気がする。」

濾せば飲めるし、とでも言いたげな昴。
とにもかくにも、渋皮以外は変化は見られない。

「問題は味だな。」
「です、ね。」

渋皮を避け、カップに注がれる様を見ても、普通に思える。
まだ当たりに入る部類かと思い、陽介は「いただきます。」と言った後、口をつけ、一口含んだ。
だが、

「!? まずっ!」

一気に謎の不快感が襲い、吹き戻しそうになるも、何とか堪え、飲み込む。
その様子を見た昴達も、一口飲む。

「…塩辛いな。砂糖と塩、間違えたな。」
「にゃぐ…。」
『間違えただけでなく、量も雑に入れたのだろう。と言っている。』
「この大雑把感は…間違いねぇな。」

誰の料理か分かったのか、陽介は少し顔を歪ませる。

「…けど…。」

だが、その表情には、少しだけ、驚きが滲んでいる。

「…成長したってのは、ほんとかもな。」
「頑張りやさんだからな。」
「…。」

陽介は何かを思いながら、静かにカップの中身を飲む。

(…不味いけど…こんなもんだと思えば美味い…か?)

何とも言えぬ気持ちを抱きつつ、ペンを持って採点用紙に向かった…。











総評:二


昴:個人評価…二
塩と砂糖はよくある間違いだ。だが、分量はちゃんと計ろうな?

パステルくん:個人評価…二
大雑把な分量と下処理がなかったら、もしかしたら、塩と砂糖は気にならなかったかも。もう一押し、頑張ろ!

にゃぐわ:個人評価…二
不味かったけど、もしこの分量と下処理が美味くできてたらって考えたら、十分三を狙えるニャ! 君ならもっともっと、上達できるはずニャ! 頑張るニャ!

陽介:個人評価…二
オムライスん時よりは、確かに成長してんな。ちょっと、これからの伸びに期待してる。美味い弁当が作れるようになったらさ、作ってくれないかな?

実食 クマ ( No.175 )
日時: 2014/11/15 21:33
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: Mj3lSPuT)

陽介が去っていった後に入ってきたのは、疲れきった顔をしたクマだった。ちなみに、キグルミを脱いでいる。整った顔立ちに、汗が滲み出ていた。

「…お疲れ。悠の具合はどうだ?」
「センセイ、目は覚めたけど、すっかりウマトラさんになっちゃってるみたいクマ。」
「ウマトラじゃなくて、トラウマな。…アレはなるって。」
「流石にクマでもトラウマさんはどうしようもないクマよ。」

回復に関して万能なクマでも、流石に心の傷は治せないようだ。この分だと、雪子にも悠のトラウマを治すのは無理だろう。いや寧ろ逆効果かもしれない。

「…後でみんなで慰めてやろうぜ。鍋、取ってくる。」
「行ってらっしゃいクマー!」
「ぼにゅー!」
「にゃぐー!」

次なる鍋を持ってくる昴を見送った後、クマはパステルくんとにゃぐわを見た。

「はー…。女の子達の料理は食べたいケド、リセチャンとユキチャンのはもう御免被りたいクマ。」
「にゃぐにゃぐ?」
『ちなみに、一番食べたい人物の料理は? だそうだ。』
「モチロン、リンチャンクマ! あぁ、毎日リンチャンのご飯が食べられるにゃぐわが羨ましいクマ…。次は、スーチャンクマねー。オフクロの味? 時折恋しくなるクマ。クマ、スーチャンに胃袋キュッと捕まれたみたい…。」

ちょっとうっとりとした表情をしながら、少し上を向いて物思いに更けるクマ。以前泊めて貰った時にごちそうになった料理を思い出しているのだろう。

「連絡くれさえすれば、いつでも作ってやるけどな。」
「ほ、ホントクマか!?」

話を聞いていたのか、鍋を持って戻ってきた昴はクマにそう言うと、クマは嬉しそうに昴を見た。

「ああ。作るの、手伝ってくれたらな。」
「キャッホーイ! スーチャンのご飯の為なら手伝っちゃるクマ!」
「だけど、まずはこっちな。」

現実に引き戻すかのように、昴は目の前に置かれた鍋を指差し、クマに言う。

「…スーチャン、クマのハナセンサーは何も感じておりませんクマ。」
「ああ、普通の香りだな。一般的な感じの。」

クマのハナセンサーを信じるならば、蓋を閉じたままでも香るこの感じは、特に危険な代物ではないと言う事だ。

「…開けてみるか。」
「ぼにゅ。」

全員頷き合ってから、昴は蓋を開ける。
湯気と共に立ち上る香りは…普通だった。

「おお…フツーにいい香りクマ。」
「改めて感じるよ。普通って言うのがどれだけいいか。」
「にゃぐにゃぐ。」
「ぼにゅ。」

クマが普通の感想を漏らしている横で、何か悟りを得たように仏のような顔をしている、昴とパステルくんとにゃぐわ。

「…あのー、スーチャン、パステルくん、にゃぐわ? 顔がホトケサマになってるクマよ?」
「クマ、お前の大好きなセンセイがトラウマになったように、一緒に食った俺達もある意味トラウマさ。…だからこそ、思うんだ。普通の大切さを、な…。」
「スーチャーン、パステルくーん、にゃぐわー、戻ってくるクマー。」

何だかこのまま昇天しそうな勢いの昴達。
…話が進まないので、クマが少しかき混ぜてから全員分のカップに盛り付ける。

「サンキュ、クマ。じゃあ、いただきます。」
「いただきまーす!」
「にゃぐー!」
「ぼにゅっ!」

なんの危険性もなさそうなので、全員カップに躊躇いもなく口をつける。
栗の程よい甘さと、塩気が美味しい。

「あぁ…。上手い。こっちはどっちかって言うなら、普通のポタージュかな。」
「ぼにゅ。」
『そうだろうと言っている。どうやらレシピ通りに作ったのだろうな。確か、本来の物は塩コショウで味を整えるのだろう?』
「ああ。…けど、これ…もう少し遊んでもいいな。この実力なら。(慎重にいったのかな? でも、もう少し遊んでもいい気がするな。)」

十分に味わった所で、二人と二匹はペンを持った。











総評:三


昴:個人評価…三
普通に美味かった。でも、お前の実力なら、もう少し遊んでもよかったと思う。

パステルくん:個人評価…三
普通に美味しかったよ! もう少しレシピを砕けさせても大丈夫! 自信を持って!

にゃぐわ:個人評価…三
普通に美味いニャ! 後は応用ニャ!

クマ:個人評価…三
普通に美味しかったクマ! もうちょっとオリジナリティー加えても大丈夫クマ!

実食 風雅 ( No.176 )
日時: 2014/11/15 21:48
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: Mj3lSPuT)

クマが帰った後に姿を表したのは、大トリの風雅だった。
だが、風雅が部屋に入る前に、その場は騒然としていた。

「パステルくん、にゃぐわ! 胃薬準備! 紅、黒! 撤退、及び救援準備! 来るぞ! ラスボスが!」
「何!? 僕のせい!?」
「も、ちょっとはある。が、まだ来てないんだ! アイツの料理が!」

アイツとは誰か。風雅には検討もつかなかった。
だが、昴が顔を青くさせているのを見ると、良からぬ事しか考えられない。

「…風雅、多分、今回の料理は死ぬかもしれない。時間との勝負だから、クマと悠を扉の前で待機させる。」
「そんなにヤバい料理なの!? 凄いゲテモノとか…?」
「ゲテモノの方が生易しいさ。恐らく次来るのは、料理じゃない。…毒だ。」

…青白くさせる昴の表情を見て、もはや料理と呼べる代物でない事はわかった。

「ど、毒…あ。」

風雅は何かに思い至ったのか、同じように顔を青くさせる。

『そうだな…。奴の料理が来ていないな。』
『ここまで当たらなかったのが不思議だ。ある意味他の皆は運が良かったのだな…。』
「にゃぐ…。」
「ぼにゅ…。」

紅も、黒も、にゃぐわも、パステルくんも、死刑を宣告された人のように、顔を真っ青にしてその場を動かない。

「…風雅、待ってる間、遺書、書いとくか?」
「い、いいよ…。きっと無事に戻れるし…。クマや悠先輩もいるし…。」
「だな…。取ってくる…。」

昴は重い腰をあげ、よろよろとエレベーターへ向かっていった。

「…。」

待っている間、誰も何も話そうとしない。
それどころか、動こうともしない。ただ、時計の音だけが不気味に響く。

「…ただいま。」

そんな不気味な静寂を打ち破るかのように、昴が帰ってきた。
その手には、まるで呪われた装備品をつけたように、邪悪な何かが蠢いていた気がした。

「ねぇ、昴さん。やっぱり…。」
「…。」

風雅の言葉に答えず、昴は黙って鍋を置き、躊躇いもなく蓋を開けた。
中身は…何故か、紫色。何を入れたらこうなるかわからないが、紫色。その液体が、ボコボコと煮えたぎっていた。
その液体を、昴はかき混ぜもせずにカップに盛り付け、風雅達の前に置いた。
カップに移したはずなのに、まだボコボコ煮えたぎっている。
ここで一同は気がつく。不思議な事に、異臭がしない。危険そうな香りも、だ。

「…風雅、パステルくん、にゃぐわ。」
「うん、わかってる。昴さん一人に逝かせないよ。」
「ぼにゅっ!」
「にゃぐー!」

一人にさせない。一人じゃない。その風雅達の思いに、昴は笑みを見せた。

「…一緒に、逝こう。みんな。」

全員、頷き合った後、一思いにその液体を飲み込む。
…直後、全員机に突っ伏してしまった。

『…神、風雅、パステルくん、にゃぐわ。お前達の勇姿、しかと見届けた…。安らかに眠』
『何を呑気な事を言っている馬鹿黒! まだ死んでないわっ! クマ! 悠! 早く入ってこいぃぃぃっ! また神達の呼吸が止まっておるうぅぅぅっ!』

その後、待機していたクマと悠の懸命な治療が開始された…。











総評:一


昴:個人評価…一
一生キッチンに入るな。命が何個あっても足りない。

パステルくん:個人評価…零
栗で毒物を作らないでくれる?

にゃぐわ:個人評価…一
お花畑が見えたニャ。食べたら危険ニャ。

風雅:個人評価…一
不味い以前の問題。食べれない。僕でもこんなの作れない。

束の間の休息 ( No.177 )
日時: 2014/11/15 21:55
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: Mj3lSPuT)

「」

…試食シーンを全て同期し終えたが、全員、黙ったまま創世手帳を眺めていた。

「こ…こ れ は ヒ ド イ 。」
—昴はこれもあったから、話したくなかったんだと思う。
「こりゃ、パステルくんがあのモードになるのも無理はないって。」
—うん…。次、あのオシオキシーンだけど…心の準備、できたら言って。

創造者の言葉に、三人は顔を合わせる。
そして、頷いた。

—じゃあ、同期するよ。

そして、また手帳に文字が書かれ始めた…。







区切ります。感想あればどうぞー。