二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ちいさなおはなし:どっちの料理ショー そのいち ( No.274 )
日時: 2014/12/14 22:52
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 9RGzBqtH)

「…はぁ…。」

私は一人、溜息をついた。

「こうもオシオキを望む声が多いような料理対決ばっかやってると気が滅入るよ…。」

正直、やらかした方も悪いけど…うん、たまにはオシオキのない料理対決がやりたい。
となると、メシウマ組だけの料理対決になるけど…いつもの方法だと絶対に評価五ばかりになるからなぁ…。
メタい発言すると、ぶっちゃけ料理の感想書くのめんどいし(コラ)。

「…何かいい方法、ないかなぁ…。」

私は思案する。何かいい案はないものか。うむむ…。
そう言えば、料理対決の番組、色々やってたな。何かそれで題材になりそうな…。

「…あ。」

そうだ、いいのがあったじゃん!

「んじゃ、早速!」

思い立ったが吉日。私は昴に提案してみる事にした。











—ね、私。料理対決してみない?
「嫌だ。」

夜、聖域。いつものように創造者との話し合いで、創造者から早速その提案をされ、昴は即座に拒否した。

—まぁまぁ、まずは聞いてよ。貴方が死なない料理対決を思い付いたんだから。
「聞くだけな。」

昴は渋々、創造者の提案を聞く事にした。

—まずはね…。

だが、提案を聞く内に、昴の表情が変わっていく。もちろん、笑顔に。

—…どう?
「うわ…いいな、それ! それなら俺やってもいいわ!」
—でしょ? これなら絶対死なないし、完全に大当たりクラスしか食べられないからね! ただ、これは…。
「…うん。審査員側が滅茶苦茶悩むな…。」

昴も創造者も、微妙な表情を浮かべた。

ちいさなおはなし:どっちの料理ショー そのに ( No.275 )
日時: 2014/12/14 23:00
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 9RGzBqtH)

「氷海と。」
「雪花の。」
「どっちの料理ショー!」

綺麗に着飾った氷海と雪花が宣言すると、全員が盛り上がりを見せる。

「プレゼンターは私、氷海と。」
「雪花でお届けするわ。さて、聞いていると思うけど、これから二人のメシウマ組が料理を作るわ。食材や調理行程を見て、どちらが食べたいかをみんなが選んで。」
「多数票を取った方が勝者となり、昴さんから商品がもらえるわ。そして、勝者の料理を選んだみんなは、その料理を食べられ、逆を選んだら…お預けよ。」

お預け、と氷海が言うと、全員悲しそうな顔をした。

「なぁ、選ばれなかった方の料理はどうすんだ? 確か、俺が見た本家の奴だと、シェフが食ってた覚えがあるが…。」
「流石に作った本人が食うなんてわびしい事はしないさ。あの人達に食わせるから安心して作れ。」

陽介の疑問に答えるように昴が指差した方には、氷海の父親率いる医療チームがいた。どうやらまた料理対決をすると聞き、不安でやって来たようだが、今回は全く心配要らないので、こうして(言い方は悪いが)残飯処理係として働いてもらうようだ。

「いやぁ、心配してきたはいいけど、気苦労で済んだ上に美味しい料理を頂けるなんて…。何か悪いね…。」
「いつも助けられてるお礼ですって。遠慮せずに食べてください。」
「話はまとまったところで、最初の対戦カードを発表するわね。最初は…!」

雪花と氷海は、目の前にあった棒を手に持った…。
そして、運命の抽選が、始まる…!











「うわぁ、これ、審査員の方が苦痛なんだけど!」
「どっちも絶対うまいから選べねぇよ!!」
「今回の料理対決は僕達にとって苦痛すぎます…! 絶対に美味しいのからひとつ選べだなんて…!」
「…うあぁーん、無理! 選べなーい!」

出来上がった美味しそうな二つの料理を見て、全員悩む。
絶対に美味しい料理から一つを選べと言われても、悩むのが人間。しかも少数意見の物を選んでしまったら、お預けを食らうので尚更悩む。

「いつもの料理対決も苦痛だけど、この料理対決もある意味苦痛ね…!」
「でも、そろそろ選んでもらうわ。氷海。」
「ええ。」
「今夜の、ご注文は…どっち!?」

氷海と雪花の息ぴったりの声が上がった後、審査員全員、手元のボタンを押した…。











まとめ「評価五・ガチバトル」

ルール
・一対一の料理対決。
・挑戦する権利があるのは、過去四度に渡る料理対決で評価五を貰った理乃、由梨、鈴花、リリィ、完二、クマ。(※りゅーとさんの所でやったチーム戦のは含まず。同じチームにいたメシウマ組の力もあったので…。)
・審査員は調理行程や料理の食材を見て、どちらが食べたいかを選んでもらう。
・多数票をとった人物が勝利。昴から望む景品が贈られる。
・多数票を選んだ審査員が、その料理を食べられる。食べられなかった方はお預けをくらう。だが、残すのももったいないので、氷海の父親達が食べる。

ちいさなおはなし:どっちの料理ショー 後書き ( No.276 )
日時: 2014/12/14 23:06
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 9RGzBqtH)

後書き de 雑談



—会社でふと、昔どっちの料理ショーっていう番組をやっていた事を思い出して、これで評価五同士のガチバトルができるんじゃないかと考えたのよ。


「懐かしいな、その番組。結構見てたなー。…知ってる人いるか?」

風花
「多分、何人かいるかと思いますよ。評価五のガチバトルと言うと…。」


—理乃ちゃん、由梨ちゃん、鈴花ちゃん、リリィちゃん、完二君、クマ君のガチンコ対決になる。本家同様一対一の真剣勝負をしてもらって、勝敗を競うの。だけどこれは、審査員側が苦痛になる。


「多数票を選ばなかったらお預けだもんね…。うぅ、オレもきっとりー姉と由梨姉の料理が目の前に置かれたら悩むよ…。」

由梨
「けど、正直やってみてぇな。頂上決戦みたいな感じで。」

理乃
「ええ。私もちょっと興味があります。」


「審査員側は誰がやるか決めてんのか?」


—それがねー…まだ未定。あ、決定してるのは、あの馬鹿舌二人は選ばないよ。

由梨
「だよなー。だからりせここにいないのか。」

風花
「騒がれたら面倒だもんね。」


—そうそう。…まぁ、やるかはいつも通り未定で、案だけ出したようなものだからね。


「趣向を変えた料理対決も面白そうだし、やってみたいな。何より死なないのが嬉しい。」


—オシオキもないのが嬉しいよ。じゃあ、今日はこの辺で。ばいばーい!







感想等あれば。

昴「まぁ、ねぇだろうけどな。」