二次創作小説(映像)※倉庫ログ

実食 九番&十番 前書き ( No.286 )
日時: 2014/12/22 17:55
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kHKhLZQC)

採点方法
五段階評価を下す。内訳は以下の通り。

五、メニューに拘らず、遊び(アレンジ)を加えており、なおかつ美味しい。

四、メニューに依りすぎな所はあるが、程よく遊びを加えており、美味しい。

三、メニュー通りの品。遊びなどはないが、メニュー通りなので普通に美味しい。

二、メニューに沿ったのだろうが、ミスが目立ちすぎて美味しくない。が、まだ改善の余地がある不味さ。

一、救いのない不味さ。キッチンに立たせたら死ぬ。

零、食材を与えないで下さい。


新ルール:±要素
今回新制度として評価に加え、更に±要素を入れる。

・+…あともう一歩で上位のレベルに上がれるくらいにおしい品。五+は五段階評価じゃ足りませんレベル。

・無印…妥当なレベル。惜しい部分もなければ、マイナス要素も特になし。

・−…ミスが多いのでお情けでこの評価に。零−は自覚しましょう。


お題:『お弁当』
両端に留め具の付いたお弁当箱に以下のルールを遵守し、提供すること。

1.昴が出したお弁当箱を使用する事

2.昴が出したスープジャーか水筒に温かい飲み物を入れて使用する事(両方でも可。また、既製品やお湯を入れるだけで完成する物でも可)

3.お弁当の中身は固定審査員の望む卵料理、魚料理、野菜料理、おにぎりを絶対条件として入れ、残る一品自分の好きな物を作って入れる事

4.同じお弁当を六つ作る事。内一つは自分で必ず食べる事

5.BEMANI学園の調理室で作り、神殿まで運ぶ事



「前回は女神降臨だな。」


—もうあの子女神と化しとるのか。


「ちなみに、マーボカレーも物資化検討中だそうだぞ。」


—パネェな女神様。

実食 九番&十番 本日の救援 ( No.287 )
日時: 2014/12/22 18:01
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kHKhLZQC)

次の試食を前に、昴は医務室に来ていた。
今、由梨と理乃がベッドで横になっている。

「本気で酷い目に遭いました。」
「鎌鼬の毒や届けられた物資だけで助かってよかったよ。あ、結果発表は車椅子で来い。無理しない方がいいだろ。由梨も大丈夫か?」
「酷い目に遭ったぞマジで…。でも、変だな…。」
「変?」

昴は首を傾げながら、由梨の言葉を待つ。

「アイツ…この一週間で何かあったのか、アタシに習いに来たんだよ。それも真剣な目で。」
「はぁっ!? アイツがお前に料理を!?」
「ああ。何か真剣だったから、少し教えたんだ。そしたらお礼にって、いい食材があるってんで、スマブラ世界に行ったんだ。そこで、ピーチにキノコを薦められた。」
「え、キノコを?」

今度は理乃が首を傾げ、由梨に訊ねる。

「ああ。何か、ピーチが言うにはホイル焼きにすると絶品なんだって。けど、毒の奴とうまいキノコは、ちょっと見ただけじゃ、違いが見付かりづらいんだ。…理乃、覚えてるか? リバース世界でティトレイがやらかした事件。」
「出来る事なら忘れたい。」
「アタシだって忘れたい。アタシ、アイツと少し離れたんだ。次に合流した時にはもうキノコを持ってた。多分誰かと一緒に採りに行ったんだろうな。…あの時と同じように、誰かが間違って覚えていたとしたら…。そしてそれをアイツに渡したとしたら…。」
「…。」

昴はしばらく考え込み、そして、由梨に向き直った。

「由梨、体が楽になったらピーチに確認してくれ。何か、裏がありそうだ。」
「わかった。アタシもおかしいと思ってたんだ。」

そう、会話をすると、昴は医務室を出ていった。
外に出ると同時に、呼び鈴が聞こえた。

「ん? はーい。」

昴は一階に降り、玄関を開ける。
そこには、コートを着た少年とアホ毛持ちの少年が二人、それから黄色くて頭に花が咲いてる雲みたいな子と雲に乗ったおばあさん、ジャージを着ている女子学生と首にロザリオをかけて青いコートを着た青年と…鈴花がいた。

「え? 鈴花?」
「始めまして! 私、ユリカサイドの鈴花です!」
—なんかどうやら先行配信というか先行登場というか…そう言うのしてくれたみたい。ちなみに大体ヒーラーだよ。えっと、アホ毛持ちの…コートを着た方が苗木誠君で、普通にシャツとズボンの方が日向創君。二人はダンガンロンパの主人公だね。で、コートの少年の方がマリーちゃんのお仲間さんでリックさん。この三人は物資による救援組だね。ちなみにこの三人は元々出てる。で、次からが先行登場だね。黄色い子がホノボーノ君で、おばあさんが心オバアさん。えっと、今流行の妖怪ウォッチの子。で、ロザリオの人はオニキスさん。僧侶って言うか神官って言うか…な人。ちなみにブレイズオブモンスターズの人で…千枝ちゃんっぽくジャージを着てるのがサユリちゃん。ポップンの僕の飛行機の担当者だね。
(先行登場って…。)
—うちも誰か先行登場させてもいいんだけどねー。候補いるし。
「(それは後だ。)救援、ありがとな。」
「いえ、この間こちらの料理対決でそちらの理乃さんと鈴花さんには色々と助けていただいたので、お礼ですよ。」

昴が礼を述べると、誠が謙遜してそういった。

「とりあえず、二階の医務室に行ってくれ。マリーもそこにいるから。」
「分かりました。あ、これ救援物資です。」

リックは持っていたダンボールを昴に渡した。
そこには、フィット姉さん(Wiiフィットトレーナーの事)特製鍋と、テリアカ、マキシムトマトで作ったジュースとハートの器、それから、みんなの大好物があった。

「えっと、鍋は理乃さんにお願いします。」
「わかった。影、いるんだろ? 物資、置いてきてくれ。あ、ついでにこいつ等案内してくれると助かる。」
「おっけー!」

いつの間にいたのか、後ろにいた影が荷物を預かり、救援組を案内していった。
昴はそれを見届け、審査会場へと戻っていった。

実食 九番 ( No.288 )
日時: 2014/12/22 18:06
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kHKhLZQC)

「救援が凄いなおい。」

昴はお茶を飲みながら、ポリポリとかりんとうを貪っていた。

「まぁ、まだ激辛劇物残ってるから心配なんだよ…。」
「それに、雪子のも油断できん。あやつの事だから、どこぞの味無し奇跡馬鹿の奇跡を学んでいてもおかしくない。」
「え、ジョーカーってエスパーなの!?」

扉から聞こえたその声に、一同は扉を見る。そこには、今話題に出ていた雪子がいた。

「ちなみに雪子。今回のお弁当にその習った奇跡を使ったのか?」
「うん。使った。」

※暫くお待ち下さい…。

「」
「…期待を裏切らないお前が好きだが、それとこれとは話が別だ。んじゃ、取ってくるよ。」

全員で雪子を打ちのめした後、昴は次なる料理をとってくる事にした。

「雪子もいい加減にしてよね。ゲテモノ組にランクインしたいの?」
「それは嫌。」
「だったら奇跡を付け加えるなよ。何起こるかわかんないんだから…。」

料理を持って戻ってきた昴が、お盆を置きながら溜息をついた。

「んじゃ、開けるぞ。」
「あれ? いつもの聞かないの?」

何かを言う雪子だが、昴は無視し、お盆の蓋を開けた。

「…あー…。」

お弁当箱の中身は、ぐちゃぐちゃだった。相当派手にぶちまけたのだろうか。
中身は梅おにぎりと鮭フレーク入りの炒り卵、焼き鮭とキャベツとブロッコリーの温野菜。それから、肉じゃが綺麗に混ぜられていた。それと、スープジャーと水筒があった。

「…こけたの、いたよな。」
「うん、いたね。」

一目見ただけで、誰のお弁当かわかった。しかしここまでぐちゃぐちゃだと、相当派手に転んだに違いない。

「おい、雪子。みんなでこっちに来たんだろ? こいつ、どうこけてた?」
「えっとね、足をくじいて、河川敷を転がり落ちてった。理乃ちゃんと凪君がすぐに気づいて救出したみたいだけどね。」
「相当派手に転んだんだな。」
『後で、氷海ちゃんのお父さんに診てもらうよう頼んでおくね…。』

これだけお弁当がぐちゃぐちゃだと、流石に本人の容態が心配だ。

「あれ? でも、アワーグラスβの効果で弁当の中身はそのままじゃないのか?」

そう、アワーグラスは対象の時間を止めるアイテム。故に、お弁当箱の中身も動かずにそのままのはずだ。

『え、えっと、それについては伝言を貰ってます。…どうやら、作った直後に使い忘れたので、こちらに着いてから使ったようです。』
「じゃあぐちゃぐちゃになるわな。」

どうやら本人が使い忘れていたようだ。まぁ、とりあえず試食。

「…味は…普通だな。スープジャーは…あれ?」

全体的な味付けは普通であり、美味しい。昴はお弁当をやや食べた後、スープジャーを開けるも、中身は空。いや、何か袋のような物が入っている。

「これは…お茶漬けの袋?」

取り出すとそれは、お茶漬けの袋だった。よくよく見ると、木のスプーンも用意されていた。

「多分、一番と同じ遊びを考えたんだろうね…。ボクの考えが正しければ…。」

パステルくんは水筒の中身をコップに注ぐ。それは、お茶だった。

「…ご飯をこちらのスープジャーに入れて、お茶を注いで食べる…予定だったのだろうな。」
「味も普通だし、こけたのは仕方ないけど…これちょっと、三は厳しいかな…。」

微妙な顔をしながら、全員評価用紙に向かった。











総評:二+


昴:個人評価…三−
評価よりも、怪我、大丈夫か? なんか弁当のぐちゃぐちゃ具合だと相当派手に転んだ感じがするが…。
あ、評価は気にするな。美味かった。マイナスは見た目な。

パステルくん:個人評価…二+
捻挫とかしてるかもしれないから、氷海のパパさんに診て貰いな? 相当派手にスッ転んだね…。
味は何の問題もないよ? 梅茶漬け、折角用意してくれたのにできなくてごめんね。

にゃぐわ:個人評価…二+
見た目グチャはかなり応えたニャ…。大変だったみたいだニャ。よくあるお弁当あるあるをやっちゃったみたいだニャ…。
ちょっと肉じゃがの汁が漏れちゃったみたいで、それが更に悲惨な事になったニャ…。
味は問題ないから、君はお弁当の再提出くらいで済むニャ。安心してほしいニャ。

ジョーカー:個人評価…二+
泣かないでいいからな。評価は下がったが、何の問題もない。ただ、見た目が…。
擦り傷だけなら大丈夫だが、多分これは結構派手にやっただろう。まずは怪我を治してくれ。凪が心配するぞ?

雪子:個人評価…三−
お弁当のぐちゃぐちゃ具合にちょっと引いちゃった。ごめんね。
中身は凄く美味しかったよ。これなら凪君の胃袋もきゅっと掴めそうだね。で、結婚式はいつ? 子供は何人? あ、初夜の時は是非呼
※ここから先は途切れており、評価用紙が紅く染められていた…。

実食 十番 ( No.289 )
日時: 2014/12/22 18:12
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kHKhLZQC)

「じゃあ、あたしの方で適当に看とくね。」
「お願いなー。」

気絶した雪子を千枝に任せ、昴達は次なる審査員を待った。

「まったく、雪子もデリカシーってものがないんだから…。(でも、ちょっと気にはなるけど。)」
(おい気になるのかよパステルくん。)

同期された創世ノートを見て、昴は思わず突っ込みたくなるも、ぐっと堪えた。

「さてと、次の審査員の準備は…。」
「すまない、遅くなった。」

ふよふよと浮きながら入ってきたのは、フランシスだった。

「フランシスか。んじゃ、席に」
『す、昴さん、大変です!!』

フランシスを席に着かせようとした時、風花の通信が劈くように聞こえて、全員耳を塞いでしまった。

「風花! 急に大声で通信すんな!!」
『ご、ごめんなさい…。じ、実は、直斗君が…。』
「あー…何となく分かった。で、直斗は何になったんだ?」
『…そ、その…ろ、ロリと、猫耳を併発しました…。』

その声を聞き届けた昴は、顔を覆ってしまった。

「…ねぇ、昴さん。もしかして…裏で…。」
「クマ、理乃、そして直斗…。裏ではもしや…。」
「にゃぐー…。」
『全員、何となく分かったと思うと言っている。』
「…うん、多分そう。理乃に確認は取ってないけど、絶対そうだ。」

裏で何かが行われており、それが原因でクマと理乃、直斗が立て続けに犠牲になったようだ。
流石に勘がいい人はここで何となく分かったのだろう。が、まだ秘密にしておこう。

「次の犠牲者は…俺達になるか、あるいは…。まぁ、いい。取ってくる。」

不安は残るが、次なる料理を取ってくる事にした昴だった。

「…後一回…誰かが犠牲になるんだよね…。」
「にゃぐー…。」
『不安で仕方がないそうだ。』
「…私も、何となく判ったであります。取り合えず、ここで激辛劇物が来ない事を祈りましょう…。」

アイギスの言う通り、全員祈る事にした。
やがて昴が戻ってくる。不安そうな表情を浮かべながら。

「…悪いのが出ませんように…! フランシス、胃薬云々は?」
「出来ている。…あの塩より悪い物が来ないといいが…。氷海やセシルの二の舞は勘弁だ…!」
「き、きっと大丈夫だ。んじゃ、オープン、っと。」

昴が蓋を開けると、そこにあったのは、ごく普通のおにぎりと炒り卵。それから焼き鮭に野菜炒め。そして、コロッケ。備え付けのスープジャーの中身は味噌汁だった。これも即席タイプの味噌汁だろう。

「イッツ普通。かな。」
「おそらくな。む? どうした、フランシス。」

お弁当箱の中身を見た瞬間、フランシスがプルプルと震え出した。

「…こ…米…。」
「ああ…トラウマスイッチ踏んだんだな。」
「にゃぐ…。」
『フランシス、にゃぐわが食べるそうだ。…無理もない。あれもあれでトラウマだからな。我も即行であの番長にラリアット食らわせたかった程だ。』

どうやらお米でトラウマを抉り返されたようだ。昴達はそれ以上のトラウマ(ゲテモノ組の料理の事)を食べているからなのか、割と平然としていた。
そんなこんなで、アワーグラスβを使ってから、試食となった。

「…。」

が、全員黙って食べ進める。黙々と、黙々と。

『…この展開は、まさか…。』

黒が何かに気付いたのか、黙々と食べる昴達を見て苦笑いを浮かべる。
やがて、全て食べ終わり、ご馳走様と挨拶をしてでた言葉が…。

「普通だな。」
「普通だね。」
「普通だ。」
「にゃぐー。」
「普通、だな。」

普通、の言葉だった。
では、誰が作ったのか。

「ここまで普通だと、アレンジが苦手、もしくは慣れていない奴だな。」
「フランシスも三回戦目で普通評価だったな。だがここにいるから彼ではない。それと、ローズも直斗ももう出た。残るは…。」

ツッコミ組副リーダーであり、ペルソナ組の現リーダーである…運最悪クラスの、最近結婚式を挙げて貰った彼だろう。

「…まぁ、普通なのはのちのち二人の間に生まれるであろう子供にとっちゃいい事だな。夫婦で普通の料理は作れるんだし。食い物には困らなさそうだな。」
「そうだな。」

二人の今後に幸多かれと願いながら、昴達は評価用紙に向かった。











総評:三


昴:個人評価…三
イッツ普通。遊びはないけど、普通に食えるのはいい事だ。嫁さんに苦労はかけなさそうで安心した。
で、新婚旅行はどこだ? 堂島さんも気にしてたぞ。

パステルくん:個人評価…三
普通すぎて面白くないけど、普通って一番いいと思う。普通に美味しい以外の感想が書けなくてごめんね。
子供は何人ほしいの?

にゃぐわ:個人評価…三
お弁当の味は普通だったニャ。ボリュームはガッツリ系にはちょっと物足りないかもしれないニャ。でも、普通に美味しかったニャ。
姐さん、パステルくん、これ以上言うと殺されるニャ。あ、結婚式の写真、現像できたニャ。

ジョーカー:個人評価…三
将来安泰、だな。この調子で料理の腕を磨くといい。
子供に苦労をかけてはいかんぞ?

フランシス:個人評価…三
米を残してすまない。どうしてもお前の元相棒が引き起こしたアレ以来米が駄目で…。(りゅーとさんの“ドタバタすぎる日常3”シリーズの“チーム戦で料理対決!パート3”参照)
他の料理は問題ない。普通にうまかった。あの塩よりマシだ!
妻は大事にしろ。まぁ、お前には言うまでもないか。

実食 九番&十番 後書き ( No.290 )
日時: 2014/12/22 18:21
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kHKhLZQC)

後書き de 雑談



—これ、年内に終わるかなぁ…。あ、まだお口チャックでお願いします。


「そういや、もう年末か…。早いな…。」

由梨
「そろそろ葉月からお呼ばれすっかな…。」

理乃
「ああ、もうそんな時期なのね…。」


「年末、どっか行くの? 由梨姉とりー姉。」

理乃
「ええ。葉月の実家の神社をお手伝いに。」


—その模様は年末のネタにしようかな…。ええ、あれに。あ、そうだ。りゅーとさん、ヤマビコさん、キャラをお貸し頂き、ありがとうございます。こっちサイドでのりゅーとさんの第三回のエピローグは今現在執筆中です。…年内には終わんないだろうな…。ちょっと料理対決のも進めたいので…。


「気長にお待ち下さい。とだけ言っておきます…。はぁ…。」

理乃
「…あれ? もしかしてもう向こうでの第四回戦を思って憂鬱になっていませんか?」


「なるよそりゃ。毒物料理もそうだけど、ギャグカオス組の作者が何人いるかわかんねぇから憂鬱だよ。むしろ毒料理よりもそっちで憂鬱だよ。」

由梨
「いやそこは料理での憂鬱だろ。」


「俺としてはそっちが死活問題なの。」


—はいはい。本編とはかけ離れた会話になってるから、この辺りで終わらせるねー。


「じゃ、またなー。」







感想等OKです。