二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 実食 氷海&雪花編 前書き ( No.50 )
- 日時: 2014/09/18 22:27
- 名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)
採点方法
五段階評価を下す。内訳は以下の通り。
五、 メニューに拘らず、遊び(アレンジ)を加えており、なおかつ美味しい。
四、 メニューに依りすぎな所はあるが、程よく遊びを加えており、美味しい。
三、 メニュー通りの品。遊びなどはないが、メニュー通りなので普通に美味しい。
二、 メニューに沿ったのだろうが、ミスが目立ちすぎて美味しくない。が、まだ改善の余地がある不味さ。
一、 救いのない不味さ。キッチンに立たせたら死ぬ。
お題:『丼』
アレンジは具材のみ。
ご飯へのアレンジは基本的になし。汁だくはOK。
氷海
「まずは私達ね。」
雪花
「そうね。…烈の料理に当たるといいわね、氷海。」
氷海
「なっ、ななな何言ってるのよ雪花!」
雪花
「ふふっ、照れちゃって…。」
- 実食 氷海 ( No.51 )
- 日時: 2014/09/18 22:34
- 名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)
審査員の部屋。ここには前回と同じ救援係のアイギス、救援兼にゃぐわの通訳である黒と紅、そして審査員である昴、パステルくん、にゃぐわ、ジョーカー、氷海がいた。
風花は別室で待機しており、いつでも救援と連絡が可能だ。
「…。」
トップバッターである氷海は、緊張のあまりガチガチに固まっていた。
「氷海、緊張してる?」
「うぅ…だ、だいぶ…。誰の料理が来るか分からないから怖いわ…。」
そんな氷海に、パステルくんは声をかける。余裕は無いが、緊張は少し解けたようだ。
「んな緊張しなくてもいいけどな…。男子は作れる奴が多いし…。」
「うぅぅ…。でも怖いわ…。」
「…まぁ、気分転換になるか分からないけど、さっき宅配で届いたYUMAさんからの荷物を開けておいてくれ。」
「わ、わかったわ…。」
先程届いたYUMAさんからのクール便を、氷海は開ける。中には美味しそうな“お手製の豚平焼”が入っていた。
YUMAさん、ありがとうございます。最後にみんなで美味しく食べますね。
「おっ、YUMAさんの美味しそうだな…。氷海、悪いんだけど能力で一気に凍らせてくれ。」
「ええ、わかったわ。」
蓋付きのお盆を持って戻ってきた昴に頼まれた氷海は豚平焼を能力を使って急速冷凍させ、鈴花を呼び出して冷凍庫に入れてもらった。最後にチンして食べるつもりだろう。
話を進めようとした時、急に紅のでも黒のでもない羽ばたきが窓から聞こえた。
「デリバー!」
「ん? デリバード?」
見ると、夫婦なのだろうか、サンタ服のような色と模様をしており、大きな袋のような尻尾を持った鳥—デリバードが二匹、大きな箱を持ってやってきた。昴はデリバード達を招きいれた。
「デリー。」
『ふむ…。神、理音殿からの荷物を届けに来たそうだ。』
「へー、あいつから。」
デリバード達から荷物を受け取り、早速開封する。中身はMOTHER3で出てきた“すっきりミント”のようだ。
理音、ありがとうね。助かった。…助かるかなぁ…?
「さんきゅ、あ、んじゃ理音とYUMAさんにお礼届け…あれ?」
なんと、お礼に理音へは大好物の日本酒を、YUMAさんには理乃お手製の料理の数々を送ろうとデリバード達に依頼しようとしたが、そこには既にデリバード達の姿は無かった。
「…まぁ、いいや。さて、気を取り直して…氷海。胃薬云々の準備はいいか?」
「大丈夫よ。」
氷海は目の前に、胃薬と父親から持たされた小児用オブラートを置く。
「よし、開けるぞ。それっ!」
昴が蓋を開けると、そこには五つに分けられた器と、前回同様アワーグラスβ(理乃が作った、対象の時間を止める懐中時計。)が入っていた。
「おっ、カツ丼か。」
「ふふっ、美味しそうね。時間を止めている筈なのに、いい香りがしてきそうだわ。」
「にゃぐー…。」
『にゃぐわ、涎、涎。』
だらだらと涎をたらすにゃぐわに、黒は苦笑しながらタオルを出してにゃぐわの口元を拭く。
「んじゃ、動かすぞ。」
昴はアワーグラスβのボタンを押し、時間を動かす。
同時に、ふわりといい醤油の匂いが放たれ、食欲をそそる。
「んー…。いい香り。」
「これは当たりだね! いっただっきまーす!」
「いっただきまーす!」
全員、箸をつけて食べ始める。
噛む度にさっくりとした衣と、出汁が絡んだ卵が口いっぱいに広がる。ご飯とカツの間には少しだけキャベツが添えられていた。
「うめー!」
「本当に美味しいわ! あ、でもちょっと量が多いかも…。」
「うーん、女の子とか食が細い人にはちょっときついかもね…。」
見ると、パステルくんと氷海は残していた。パステルくんはこれからに備えて、氷海はただ単に多いから残したのだろう。
昴もジョーカーも、これからに備えて残すようだ。
「だよな…。」
「美味いが、確かに量が多い。…だが、こう、安心できる味だった。」
「にゃぐー!」
「にゃぐわさんが完食しました。」
『とても美味しかったと言っている。量が多いだけで味は何の問題は無いから、神達の裁量に寄るだろう。』
紅がそう言うと、全員頷いた。
☆
総評:四
昴:個人評価…四
衣がサクサクで卵もとろとろ。添えられてた三つ葉が凄く彩りを添えてていい。ちょっと量が多いけど、安心して食べられる。
パステルくん:個人評価…四
衣も卵も美味しいよ! たれも凄く美味しい! キャベツもあって消化の面も考えられてて美味しいけど、お店で出すにはもう一歩! また作ってほしいな!
にゃぐわ:個人評価…五
美味いニャ! ガッツリ食べられて美味いニャ! オイラには丁度いい具合の量だけど、女の子にとってはちょっと多いかもしれないニャ。
ジョーカー:個人評価…四
とても美味しかった。量以外は文句は無い。何だか昔懐かしい味がした。
氷海:個人評価…四
量は多いけど、とても美味しかったわ。機会があればまた作ってほしいわね。今度は、量を控えめにね?
- 実食 雪花 ( No.52 )
- 日時: 2014/09/18 22:39
- 名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)
氷海と入れ違いで次にやってきたのは、雪花だった。
「お前が二番手か、雪花。」
「ええ。どんな美味しい料理が来るか楽しみだわ。」
本当にわくわくしているのか、雪花はニコニコ微笑みながら答える。
が、急に表情を暗くさせ、溜息をついた。
「…少なくとも、男子の殆どは私よりも上手い筈だしね…。」
「雪花はただ知識がおかしいだけだ。それを直せば美味い物作れるようになるって。取ってくる。」
雪花を励ましてから、昴はエレベーター前に向かう。
「…はぁ…。自分で言っていて悲しくなってきたわ…。」
「雪花はまず料理本を見て勉強をしろ。お前はレシピさえ見れば大体は作れるからな。(…美味いかどうかは話が別になるが…。)」
「そ、そうね…。」
「取ってきたぞー。」
ジョーカーと一緒にそんな話をしていると、昴が戻ってきた。
「さて、雪花。胃薬の準備は?」
「ばっちりよ。」
雪花はポケットから胃薬を取り出し、テーブルに置いた。
「んじゃ、開けるぞ。それっ!」
そう言って昴が開ける。が、そこにあったものを見て、絶句してしまった。
「」
「…え、何これ。」
正気を取り戻したパステルくんは、中にある物を指差した。
そこには、うなぎの蒲焼、天ぷら、スイカ、ところてんの生卵和え等々が一つのどんぶりに乗せられていた。
心なしか、嫌な予感がする。というか、何でスイカが混じってんだ。
「え、何で丼物にスイカがある。」
『きっと、好きなものばかりを入れてしまったのでしょうか…。』
昴が疑問を呈すると、風花が自身がなさそうに答える。
好きなものばかり入れるのはいい。だが、これは…。
「なぁ、確かスイカと天ぷらって食べあわせ、悪かったよな?」
「うなぎとスイカもアウトだよ…。」
「ところてんと生卵もアウトであります。」
そう、食べあわせが最悪なものばかりなのだ。
「…データ検索完了。全て、消化に悪い食べあわせであります。」
「…どうする?」
昴はアワーグラスβを持ち、目の前にある闇丼を指差しながら、全員に尋ねる。
「食べるしかないよ…。」
「だろうな…。」
「にゃぐ…。」
「ルールだから食べるしかないわね…。」
全員、気乗りしない様子で箸を持った。それを見た昴は、時間を動かす。
「死にはしないけど…いただきまーす。」
そして全員、食べ始めた。
「…あ、このうなぎの蒲焼美味い。」
「天ぷらもさっくりしてて美味しいね。」
暫く、何の問題も無く食べ進め、完食した時、事件は起こった。
「…なぁ、お腹おかしいんだけど。」
「なんかこう、焼肉を思いっきり食べた翌日な感じ…。」
「い、胃がもたれた…のよ…。」
「にゃぐー…。」
「…一つ一つ美味いのに…もったいない…。」
暫く、三人と二匹はお腹を押さえ、その場を動けなかった…。
☆
総評:一
昴:個人評価…一
一個一個はそこそこ美味いのにもったいない。
パステルくん:個人評価…一
毒物じゃないけど…毒物。
にゃぐわ:個人評価…一
おなかゴロゴロするニャ…。
ジョーカー:個人評価…一
胃もたれが酷い…。
雪花:個人評価…一
食べあわせと言う言葉を知ってほしい…。
- 実食 氷海&雪花編 後書き ( No.53 )
- 日時: 2014/09/18 22:44
- 名前: 奏月 昴 (ID: WpxyeKoh)
後書き de 雑談
私
—前に言い忘れた気がするけど、今回も理音協力の元ダイスを振ってるよ。
昴
「今回は誰か分からなくするよう心がけてるのか…。うぅ…。」
由梨
「胃がもたれてんだから無理すんなって…。」
昴
「早速胃薬が役に立つとは…うぅ…。」
理乃
「後で、消化にいい物とか消化を助けるものを作りますね…。」
昴
「頼む…。」
由梨
「しかし、誰かわからない分最後の結果発表が楽しみだな。」
理乃
「そうね。誰が誰の料理を食べたか、予測してみるのも面白いかもしれませんね。」
私
—さて、昴も胃もたれが酷いみたいだし、この辺で終わらせて回復させてあげないと…。
昴
「うぅぅ…思った以上に酷い…。ま、またな…。」
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感想とかあればどぞー