二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 実食 千枝&牡丹編 前書き ( No.68 )
- 日時: 2014/09/27 22:40
- 名前: 奏月 昴 (ID: P9eWmugO)
採点方法
五段階評価を下す。内訳は以下の通り。
五、 メニューに拘らず、遊び(アレンジ)を加えており、なおかつ美味しい。
四、 メニューに依りすぎな所はあるが、程よく遊びを加えており、美味しい。
三、 メニュー通りの品。遊びなどはないが、メニュー通りなので普通に美味しい。
二、 メニューに沿ったのだろうが、ミスが目立ちすぎて美味しくない。が、まだ改善の余地がある不味さ。
一、 救いのない不味さ。キッチンに立たせたら死ぬ。
お題:『丼』
アレンジは具材のみ。
ご飯へのアレンジは基本的になし。汁だくはOK。
千枝
「次はあたし達か…。」
牡丹
「花千枝来るでしょうか。花千枝希望ですわ。」
千枝
「うん、取り敢えず靴跡残していい? 牡丹ちゃん。」
牡丹
「あら、私とやるといいますの?」
千枝
「うん。顔面靴跡の刑にしたいんだけど。」
昴
「二人共やめろ。牡丹、お前は後で説教部屋。千枝、そこで思いきり殺れ。」
千枝
「おっけー。」
牡丹
「ちょ、ち、千枝さん!? 昴さんも落ちついて下さい!」
- 実食 千枝 ( No.69 )
- 日時: 2014/09/27 22:42
- 名前: 奏月 昴 (ID: P9eWmugO)
上機嫌で帰っていった雪子と入れ違いでやって来たのは、千枝だった。
「雪子の次はお前か、千枝。」
「うん。…雪子、随分上機嫌だったけど、もしかして美味しいの出ちゃった系?」
「ああ。けど、まだ美味しいの作る奴はいるから、絶望はしなくていいと思う。」
「だな。まだ一人目だ。絶望するには早いだろう。」
まだ最高評価は一人しか出てきていない事に、全員安堵していた。というか、ここまで出ないのも珍しい。
「じゃあ、取ってくる。」
昴はいつものようにエレベーター前に向かった。
「はー…。今度はあたし達が審査員になるとは思わなかった…。」
「千枝、これも勉強だよ。美味しいものを食べて、お勉強しなきゃね。陽介の胃袋をキュッと掴む為にね!」
「ぱっ、パステルくん!!」
からかうパステルくんに、千枝は顔を真っ赤にしてしまった。だが、心のどこかでは、パステルくんの言う通りだと思っていた。
「…でも、そうだね…。花村に美味しいもの食べさせるには…もっと学ばないとな…。あたしなんか、完二君や鈴花ちゃんに比べて、まだまだだもん…。」
「出来ない事に気づき、改善しようとするならば、自ずと実力がつくだろう。焦る事はない。一歩一歩進め。我や昴殿も力になろう。」
「ボクも力になるよ! 困ったら遠慮無く聞いて! ついでに結婚式にも呼ん」
「パステルくん、踏むよ?」
机の上に乗り、パステルくんを踏み潰しかねない千枝をにゃぐわとジョーカーが止める。つか、折角ジョーカーがいい台詞を言ったのに…。
そんなこんなで戻ってきた昴を交え、蓋付きお盆を中心に囲んだ。
「さて、千枝。」
「準備はいつでもオッケーだよ。」
千枝はポケットから胃薬と、肉ガムを取り出した。
「よし、開けるぞ。」
(肉ガムは無視か、神。)
何かを突っ込みたそうな紅だが、同じツッコミ属性の昴が無視を決め込んでいるので、そこから先は何も言わない事にした。
「それっ!」
昴が蓋を開けると、そこにあったのは…中華丼。
だが普通の中華丼とは違い、白菜やらキクラゲが下に敷かれている。その上には、細切りにされた竹の子が組まれ、更に上にはうずらの卵が。
それはまるで、鳥の巣のように思えた。
「アイギス、写真写真!」
「これは素晴らしい芸術であります! 是非これは残しておかないと…!」
「崩して食べるのがもったいないよー!」
「にゃぐー…。」
『見た目でこうしてインパクトがあるのは初めてかもしれん。』
『いいなー。私も近くで見たかったなぁ…。』
『くぅ…っ! これは我も食べてみたかった…。あとにゃぐわ、また涎。』
何も食べずにいる救援係の黒は、こればかりは悔しいらしく、にゃぐわの涎を拭きながら苦悶の表情を浮かべていた。
「撮影、完了しました。私のメモリーに保存してありますので、いつでも閲覧可能であります!」
『アイギス、早速帰ったらラボで印刷だね。』
「由梨とか理乃が喜んで見そうだな。」
などと言いながら、昴はいつものようにアワーグラスβで時間を動かす。
鶏ガラの出汁か、いい香りが漂うのを見て、確信する。これは、確実に当たりであると。
「いただきまーす!」
全員、レンゲを手に持ち、名残惜しそうに鳥の巣を崩しながら食べ始めた。
「美味い! あー、鳥の巣が残念だ…。あれ、崩したくないぞ…。」
「同意見だよ…。あれはもったいなかったなー…。」
「うーん…鳥の巣もそうだけど、あたしにはもうちょっと肉がほしかったな…。」
「千枝には物足りなかったか。ん? にゃぐわ、もう完食か。」
「にゃぐー…。」
『にゃぐわにも少し足りなかったようだな。』
大食らいのにゃぐわや肉好きの千枝にとっては物足りなかったようだが、美味しいのには代わりないようだ。
全員、満足した表情で評価用紙に向かった。
☆
総評:四
昴:個人評価…四
鳥の巣みたいな盛り方、崩したくなかったぞ…。味も格別だし、見た目も点数は高い。
店で出しても通用しそうだが、家でたまに食えれば十分かな…レベルだ。
にゃぐわには量も少なかったようだが、俺達みたいな女性や食が細い人には丁度よかった。今後に期待。
パステルくん:個人評価…五
見た目も味も美味しかった! 野菜もたっぷりで栄養価も考えられてるね!
また食べたい! また作ってほしいな!
にゃぐわ:個人評価…四
うーん、ガッツリ系にはちょっと量が物足りないかもニャ。でも、見た目もいいし味も格別だニャ!
この丼でご飯もっとほしいニャ!
ジョーカー:個人評価…五
恐らく、味に自信がないから見た目で頑張ったか? だが、味も何ら問題ない。また作ってほしいくらいだ。
自信を持ってほしいから、評価は高めだ。店に出しても通用するだろう。
千枝:個人評価…四
肉好きのあたしとしてはもっと肉入れてほしかったけど、中華丼ってこんな感じだもんね…。
竹の子とうずらの卵の盛り方とか、参考にしていいかな? 良ければだけど、この中華丼の作り方教えてほしいな。
- 実食 牡丹 ( No.70 )
- 日時: 2014/09/27 22:45
- 名前: 奏月 昴 (ID: P9eWmugO)
「なぁ、俺思ったんだけどさ。」
次なる審査員が来るまでの間、昴は全員に話しかけた。
「何? 昴さん。」
「五番の肉丼、覚えてるか?」
「ああ、味付けが醤油のあの肉丼だな。それがどうかしたか?」
ジョーカーが訊ねると、昴は難しそうな表情を浮かべながらまた全員を見た。
「あれ…もしかして、千枝の為に作ったんじゃないかな。」
「あ。」
肉好きな彼女の為に作られたであろう、五番の丼。憶測の域を出ないが、そう考えると、何故か五番が特定できる。
「…まぁ、憶測の域を出ないけど…。」
『だが、あり得ん話でもないだろう。』
「え? 千枝さんの食べた料理は陽介さんの? 花千枝キタコ痛ぁっ!」
「キテないしいつ来たんだよ来てたんなら来たって言えこの腐女子。」
昴はいつの間にか来ていた牡丹に創世ノートで一撃を与えてから、そう言った。
「ついさっき来ましたわ。…千枝さんが嬉々とした表情で帰っていったので、私はてっきり、陽介さんのが出たのかと…。」
「多分違う。陽介は精々レシピ見るくらいしか出来ない。応用するにも直斗と同じで自信が持てないだろうから難しいだろうな。」
「なぁんだ…。折角カップリングのお話が描けるかと思いましたのに…。」
「やめろ。…取ってくる。」
牡丹との話を無理矢理打ちきり、昴はいつものようにエレベーター前に向かった。
「むぅ、酷いですわ、昴さんも…。」
『まずお前は腐った思考を何とかしろ。ついでに料理の腕もだ。』
「料理の腕なら自信がありますわ!」
「ならここにいる貴方以外の審査員と鏡が倒れた理由を教えてくれないかしら?」
「すみません出すぎた事を言いました。」
女子化している戻ってきた昴に、牡丹は土下座で謝罪をした。
「さて、次は鬼が出るか蛇が出るか…。俺としては天使が来てほしい。ダメなら人間かな。閻魔様はいらん。」
『要約すると、当たりが来てほしいんだな。』
まどろっこしい言い回しの後、昴は蓋を開ける。
中にあったのは、青々としたキャベツや白菜、人参やら色々な野菜がご飯の上に盛られた、野菜炒め丼だった。
「…何か、普通そうだな。」
「うーん、普通でいいはずなのに、何だこの微妙な気持ち…。」
普通はいい方なはずなのに、何故か普通に満足できない気持ちになる昴達。
『きっと、男子が料理上手な奴が多いから、普通じゃ満足できなくなってるのだろう。』
「多分女子のゲテモノに混じってたら、喜んだかもね…。」
「にゃぐー…。」
「紅の言う通り、感覚がいい感じにおかしくなったのかもな…。だが普通そうなのには変わりないし、吐き戻すようなものじゃないだろうから、安心して食べようぜ。」
紅の言った事に同意しながら、昴はアワーグラスβで時間を動かした。
程よい塩ダレのいい香りがする。美味しそうなのに、昴達はどこかもの足りなさそうだ。
「食うか…。」
全員、いただきますと挨拶をしてから、食べ進めた。
「うん…。美味しいけど、それ以上の感想は抱けないね…。」
「そうだな。もっと遊んでもいいかもしれぬな。」
「なら、私が色々と遊」
「ふ ざ け ん な。」
この後、昴とジョーカーとパステルくんは自身の持つスキルで牡丹をボコボコにしたとか…。
☆
総評:三
昴:個人評価…三
うーん、普通に美味いだけ。普通が嬉しいんだが、この面子は普通から大当たりまでの人数が多いせいか、いまいちパッとしないんだよな。
多分女子のゲテモノにこれ混じってたら泣いて食って評価が高かったと思う。
パステルくん:個人評価…三
昴さんに完全同意。絶対これ女子のゲテモノに混じってたら四の評価あげてたかも…。
にゃぐわ:個人評価…三
昴の姐さんが的確すぎてオイラ書くのもうないニャ。
ジョーカー:個人評価…三
前回の葉月から牡丹コースでいけば四だったろうな…。
牡丹:個人評価…三
上記の皆さん酷くありません事? 味は美味しいですが、遊び心が足りませんわ。私がもっと漢方とか野草を入れて遊んでも構いませ
※ここから先は途切れており、赤い液体が点々と…。
- 実食 千枝&牡丹編 後書き ( No.71 )
- 日時: 2014/09/27 22:59
- 名前: 奏月 昴 (ID: P9eWmugO)
後書き de 雑談
私
—毒物って怖いよねー。
鏡
「ねー。りゅーさん(りゅーとさんの事)の料理対決スマブラ編を見てるとつくづく思うよー。」
風花
「だったら何故また書こうと思ったか教えていただきたいのですが…。」
私
—ごめん、単純に面白いから。
風花
「聞いた私が馬鹿だった気がします…。あれ? そう言えば昴さんと理乃ちゃんと由梨ちゃんは?」
私
—ちょっと別世界に出張中。多分しばらく戻ってこないんじゃないかな? だから今日は特別に鏡君呼んだのよね。りせちゃんと風花ちゃんだけじゃ何か物足りないし。…あ、やば。由梨ちゃんも昴もいないから今誰もツッコミ役いないや。
風花
「ああ…。ツッコミはスバルさんが何とかしてください。」
私
—ほーい…。
りせ
「毒物ってホント怖いよね。ゲテモノとかびっくりしちゃったよ…。」
鏡
「じゃあ自分の料理を見てビックリしてほしいかな、りせ。」
りせ
「酷くない鏡君!?」
鏡
「酷くない。あの後すーさんもジョーカーも大変だったんだからね。しばらく舌がおかしくなって、辛いものに敏感になったんだから!」
りせ
「わ、私のせいじゃないじゃん!」
風花
「刺激の強いもの食べさせたのはりせちゃんだよ…?」
りせ
「うぐ。」
私
—ホントにりせちゃんの味方がいないな…。じゃあ、この辺で失礼します。
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感想OKです。