二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第五十四話 絶望の果てに 陥れられた兄妹 ( No.233 )
日時: 2014/12/06 18:33
名前: 宝晶初奈@3DSより執筆でうぃす ◆BRHr37GvtE (ID: 6AKtS3PT)

アルフレド「はぁ…はぁ…はぁ……」
杏果「……」

杏果は聴診器をカセラから借りてアルフレドを治療していた。

カセラ「有安君、どうかね?」
杏果「かなりの発作を起こしているようです…しかもこの発作は肺結核。」

杏果の予感通りだった。

カセラ「原因はわかるかい?」
杏果「症状から察するに、
   煙突掃除の時の灰や煤の吸いすぎと、
   栄養失調が原因です」

杏果は医療家の娘の為、色々な病気の事について詳しいようだ。


『悪魔の子……』
『殺される……』
『呪われる……』
『出ていけ!』
『ここから出ていけ!』

やめて…僕はそんな事したいなんて思ってない……
どうして……

『闇の世界から送り込まれた悪魔だ!』
『親を殺した悪魔……』
『光の世界から出ていけ!』

う…頭が……

『アルフレドって…親を殺した遺児なんだよね……』

え……?

『悪魔の子なんて何であたし達は信じてたのかしら』
『信じてた私達なんて馬鹿みたい……』

み…んな……!!!

『ねぇ…仲間から抜けてくれない?』
『いても邪魔なだけなの……』

皆!待って!
皆!待って………!!!


アルフレド「!!」ガバッ

アルフレドは悪夢から急に目を覚ます。

アルフレド「はぁ…はぁ……」
     (何だ…さっきのは……)

アルフレドは乱れた息を整える。

唯世「目が覚めた?」

アルフレドが眠っていたのは唯世の借りている空き家のベッドだった。
そこには杏果とビアンカもいる。

ビアンカ「お兄ちゃん!」

ビアンカはアルフレドに抱きつく

アルフレド「ビアンカ…もう大丈夫だよ」
杏果「私有安杏果、私が貴方の治療をしてたのよ」
唯世「杏果ちゃんは病気や怪我の事について詳しいんだ。
   何にせよ医療家の娘だからね」

アルフレドはビアンカに何かを約束する

アルフレド「ビアンカ、いつも解散の時は杏果さんの家で大人しくしてるんだよ」
ビアンカ「わかった……」
杏果「呼び捨てでいいよ。じゃあ私達はこれで。行くわよビアンカ」
ビアンカ「はい」