二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第五十七話 オワリトハジマリ ( No.492 )
日時: 2015/01/01 21:31
名前: 宝晶初奈@3DSより執筆でうぃす ◆BRHr37GvtE (ID: 6AKtS3PT)

翌朝。
※アルフレド目線※

アルフレド「んーっ」

あの後……僕は無実を告発した
マウリッツォとグラゼーラは逮捕され、しばらく監獄入りとなっている
玲羅はというとマウリッツォとグラゼーラにいい子を演じていたらしく、今ではもう僕達の味方となり玲羅は一足早く日本へと帰っていった
※ナレーター目線に戻ります。※

アルフレド「唯世まだ寝てる……今日は集まりがあるのに。」
唯世「Zzz…」
アルフレド「唯世、起きて」
唯世「Zzz…」
アルフレド「唯世?……こうなったら……」

フッ
アルフレドは唯世の耳元に息を吹きかけた。

唯世「ひゃー!アルフレド!もっとまともな起こし方ないの?」
アルフレド「唯世が起きなかったのが悪い♪」

ツンッ
アルフレドは唯世の額をつつく


AM0:00
そして、ガーディアン、ももクロ、凛達やロミオ達は聖バビラ教会の裏に集まった。

唯世「じゃあ、本題に入るよ。」

※唯世目線※
皆。油断するのはまだ早い。
まだ瀬尾朱雀を倒していないからだ。
朱雀を黙らせなければ本当にミラノを救った事にはならない。
最近狂悪魔や狂天使に関する被害や事件が相次いでいる。
狼団の今のところの狂悪魔や狂天使による被害者は、ジョバンニ、ニキータちゃん、リナルド。
黒い兄弟の今のところの狂悪魔と狂天使による被害者は、ロミオ、アルフレド、ビアンカちゃん。
ガーディアンとももいろクローバーZ、そしてキリースチャリオッツの今のところの狂悪魔と狂天使による被害者は、僕と篠原。
魔界での戦いが終わった後、僕はいきなり狂悪魔に取り憑かれた……
篠原は両親が殺された後に狂悪魔に取り憑かれた。
篠原が絶望に支配されたのも、僕の体の具合が日増しに悪くなっていったのも、全て朱雀が元凶なんだ。

唯世「だから僕からも言っておこう。
   狂悪魔や狂天使に取り憑かれた人には注意してくれ。
   いきなり襲いかかって来る可能性もある。
   だから……ウゥ!」

※ナレーター目線※
唯世は地面に手をつき荒い呼吸を始めた。

唯世「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ」
亜夢「唯世君!やっぱり、急性肺炎がまだ治ってなかったんだ……
   持病だって事はわかってたのに……」

唯世は咳や発作が止まらず苦しそうに亜夢達に忠告した

唯世「と…とに…かく…っ、
   す…朱雀を…と…止めて…くれ…っ、
   じゃない…と…っ、
   み、ミラノが…っ
   きょ…狂悪魔や…狂天使で…う…埋もれてしまう…っ、
   み…皆で…きょ…協力…して…くれ……っっ
   ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!!……」

唯世は急性肺炎の発作を起こし、最後には倒れてしまった。

亜夢「唯世君!!」
なぎひこ「熱っ!大変だ、凄い熱だ……!!」
ロミオ「杏果!君、そういえば前にアルフレドを治療したよね?
    だったら唯世の治療はできない?」
杏果「ううん。できるよ、
   唯世は今激しい発作と激しい咳によって高熱を出してる。
   今すぐカセラ先生のところへ連れて行かないと、
   唯世は100%の確率で死亡するわ……!!」
アルフレド「そんな……もう、末期なの?」
ビアンカ「唯世!お願い!死なないで!」
唯世「っう……
   はぁ……はぁ……
   早く……朱雀を…倒して……」

唯世は高熱と激しい発作にうなされながらも必死に言った。
朱雀を倒して、と。

りま「唯世!もう喋っちゃダメ!」
やや「唯世!頑張って!病気なんかに負けるな!」
唯世「っ……」


唯世「はぁっ……はぁっ……
   朱雀を……倒して……」

唯世は汗を流しながら荒い呼吸を繰り返している。

杏果「……」

杏果はカセラから聴診器を借りて唯世を診察している。
唯世は肺結核にかかっていたアルフレドのように凄く苦しそうに息をしている。
※特別編によりアルフレドは末期の肺結核が完治、病死する事はなかった事に。※

カセラ「有安君、どうかね?」
杏果「さっきよりも激しい発作を起こしています……
   それに額もさっきより熱い……
   ここで休ませないと唯世は100%死亡するかもしれません……」
カセラ「よし、わかった……ありがとう有安君……」


そして診察が終わると唯世は少し落ち着いた。
額にタオルを乗せ眠っている。

アルフレド「唯世……しっかりしてくれ……」
唯世「……う……っ……
   アル……フレド……」

唯世はうっすらと目を開けた。

アルフレド「唯世!よかった。」
唯世「あ、僕っ!」ガバッ

クラッ
唯世は勢いよく起き上がるが目眩がしベッドに倒れる。

杏果「まだ起きない方がいいわ、熱もあるし顔色も悪いもの……
   それにいつ発作が起こるかわからないし……」
唯世「そっか……僕、聖バビラ教会で発作起こしたんだ……」

唯世はまだ虚ろな目で天井をボーッと見上げていた。

アルフレド「あまり無理しない方がいいよ」
杏果「無理に外に出たりすると体に障るわ」
カセラ「ゆっくり休んでくれ辺里君」
唯世「はい」

そう言うと唯世は目を閉じベッドで眠りについた。