二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ローリンドール/ルイ ( No.38 )
日時: 2015/04/27 16:36
名前: 小雪@3DS ◆VUQvTq9Vpk (ID: E29nKoz/)

『心なし人形』。
そう呼ばれた自分は届かない愛を見る。
裏では泣きたいのに、笑いたいのに。
できない。
助けて。
感情がわかんない。
ねえ。
そんな頭の中を掻き回して、掻き回して。
「そんな心配しないで、僕は大丈夫だから」
そう呟いた君。
安心は失われた?
あー、また失敗?
護れない?
手術台の話終われば、
世界はやり直される。
「もう一回、もう一回!今度こそ世界を進める」
って、カミサマはいうけど。
そんなのでほんとに救われるの?
「…美憂、さん」
彼だったものに話しかける。
心電図の演奏、奏でながら。
「まだ、です、か?」
「まだだよ。まだ駄目だから」
彼の眼はそう言ってるみたいで。

かつては無邪気に笑えた私の成れの果て。
皆がいるところには何やっても届かない。
身体に手を触れる。泣き、たい。
でも、泣けない。
「大丈夫だよ」
って呟いてくれた余裕はどこに行ったの?
「もう、ドウダッテイイヨ。間違いだってオコシチャオ」
って、誘う依存症も今はもう——

嗚呼。
「もう、一回、もう、一回。私を、どうか、許してよ」
って、私は呟く。
無表情に意味を奏でながら。
「もう、いい、ですか?」
「もう少し、もうすぐ君に見せられるよ」
って言ってほしい!でも君はもういない。
お願い、私をどうかここから——

「ほら」
…え?
「あたし、は……笑いたい!」
私はいう、私はいう。
言葉に涙奏でながら!
「もう、いい?」
「もういいよ、そろそろルイちゃんも疲れたでしょ?」
ああ、これでやっと。
「外の世界、ゆっくり見せてあげるから」
行けるよ、皆がいるところ。
その呪い、無かったことにするの。









「今」